人形異世界救出記〜失われしメイデンの救済〜 作:Uさんの部屋
Uの実力を前に撤退を選択する敵国王子。Uは追撃をかけようとするものの、突如としてディストの声が聞こえたと共に金縛りに苦しめられる。この事態にUは苛立ちとアイアン達への罪悪感を抱えるのであった………
一方、なんとか自身の国へと撤退した敵国王子。だがUに負わされたダメージと屈辱は相当なものだったのか。自室のベッドの上で苦しむ様子を見せていた。
「くそっ………! なんだあの白髪の男は………!? あんな奴見た事ないばかりか………俺の新しい力がまるで通じないとは………!!」
その苛立ちは凄まじく、思わず声に漏らす程であった。
「あの白髪のお兄様はとてつもなく強いですわよ、王子様?」
そんな中、敵国王子の部屋の窓から少女の姿が現れる。
「お前………人形女………!?」
敵国王子は突如として現れた少女の姿に動揺する様子を見せていた。
「その呼び方はやめて欲しいですわ。私にはディストというれっきとしたお名前があるのですから」
窓から現れた少女………改めディストは自身の名前を敵国王子へと語る。
「そんな事はどうでもいい。あの白髪の男は何者だ? 貴様は何か知っているようだが………?」
敵国王子はディストの話を軽く避けると、本題のUに関する話を問いかける。
「………あの白髪のお兄様は私が知る限りでも最強の戦士。それに加え白髪のお兄様が使うベルトの力は私が持つ力と同じ根源から生まれている。それを使いこなしている以上、貴方以上の実力者………としか言いようがないですわね」
ディストはUについて、敵国王子以上の実力者と評した。それを聞いた敵国王子は苛立ち………
「それでは貴様が俺に与えた最強の力と言うのは嘘だったのか………!?」
そう言って、ディストから与えられたと言う自身の怪人の力が最強では無いのかと嘘をつかれたかのような様子で問いかける。
「嘘ではありませんわ。けれど白髪のお兄様の実力は身体スペックだけではなく、白髪のお兄様自身が持つ経験と技量………これらが本来怪人と人間に生じる天と地程の差をひっくり返しているのですわ………本人の技量と貴方と似たような力を白髪のお兄様が持っていること………それこそが貴方より格上だと示す決定的な証拠ですもの」
ディストはあくまで自身の与えた力を最強と考えつつも、それすら上回るUの実力とメルヘンソードマンとしての力が合わさった結果、敵国王子を上回る実力となっている事を語った。
「どうにかならないのか………!?」
それを聞いた敵国王子は対抗策を問いかける。それを聞いたディストは突如として笑い出すと………
「大丈夫ですわ、既に策は打ってありますから………!」
そう言って、自身に策がある事を敵国王子に明かすのだった………
自身を上回る実力者Uを前に苛立ちを見せる敵国王子。だがディストは既に策を弄していた。果たして、ディストが用意している策とは如何なるものであろうか………?
To Be Continued………
次回予告
敵国との対決から数日。Uは未だにあの時倒せなかった事を悔やんでいた。そんな彼に対し、アイアンは励ましの言葉をかけるのであった………
次回「アイアンの励まし」