人形異世界救出記〜失われしメイデンの救済〜 作:Uさんの部屋
いつしか『隊長の右腕』という称号を得たUは、アイアンと共に姫に謁見する。その中で姫はUに興味を持ち、彼と対話を望む様子を見せたのだった………
思わぬ形で姫と対話する機会を得たU。Uは姫の目の前へと座る事となり………
「期待の新人さんから、隊長さんが信頼する強力な兵士へ早変わりしたUさんが最近気になっていて………こうしてお話出来るのが嬉しいです」
そう言って、Uとの対話に喜ぶ様子を見せた。
「それは………どうも」
Uはどう会話していいのか分からない様子なのか、困惑した様子を見せていた。そんな中姫は目の前に置かれたティーカップに手を伸ばすと………
「実は………隊長さんが私以外の人に興味津々な所………初めて見たんです。隊長さんはいつも暇あらば斧を振るう御方ですから」
姫はそう言って、近くにいるアイアンを見やった。アイアンは斧型のレプリカ武器を振るい、素振りを行っていた。
「(斧………メルヘンに変身した時の武器も斧………そうか、アイアンはメイデンで無くとも斧を獲物として好んでいたって訳か)」
Uは、アイアンが得意にして愛用しているのが斧である事に気付き、それが生前の時点で好んでいたものである事を察知していた。
「………けれど、そんな隊長さんを見てると同時に不安になるんです………」
だがそんな中、姫はアイアンに対する不安の様子も見せていた。
「不安………?」
Uは首を傾げながらその概要を問いかける。
「隊長さんはいつも前線に出る御方ですから………いつか無理をして死んでしまうのではないか………それが心配なのです」
姫はアイアンが常に前線に出る現状から、彼女へ心配を隠せなかった。もしアイアンが死んだら………そんな事は姫の中で考えたくない最悪のケースだった。それを聞いたUは少し考える素振りを見せると………
「………彼女は死なない。もしそんな事態になるなら………僕が守って見せる………!」
そう言って、アイアンが危機に陥った際には自身が守る事を宣言した。
「………頼もしいですわ、やはり隊長さんが見込んだ御方ですね」
それを聞いた姫は安堵の声を漏らすと共に、笑顔を見せた。そんな彼女の微笑みが視界に映ったUは………
「(………そうだな。今回は倒すべき怪人が分かっている。もしアイアンや………この姫さんに被害が及ぶようなら………僕が守らないと………!!)」
心の中で、アイアンと姫を守ろうとする………そのような決意を固めるのであった………
姫と偶然にも会話する機会を得たUは、姫がアイアンの事で心配を隠せない事実を知る。だが彼は、そんな彼女の不安を晴らそうと、もしもの際はアイアンを守る事を誓う。だがそんな彼の誓いは、思わぬ形で打ち砕かれる事態となる事を、この時のUはまだ知る由もなかった………
To Be Continued………
次回予告
姫との対話を終えた夜。Uは睡眠を取る事となったが、突如として城から悲鳴が聞こえた。Uが悲鳴の方へ向かうと、そこにはディストと敵国王子達が再度襲来をかけてくる光景を目にするのだった………
次回「敵国の再襲来」