人形異世界救出記〜失われしメイデンの救済〜   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
姫と思いがけず対話する事となったUは、アイアンが興味を持ったUとの対話を望んでいた姫の話を聞く傍らで、アイアンに対する不安を吐露する。それを聞いたUはアイアンを守る事を姫の前で誓うのだった………


第50話 敵国の再襲来

姫との対話から数時間後の夜。Uは睡眠を取っていた。彼自身はある程度深くは眠りに落ちていたのだが………

 

「きゃああああああ!?」

 

城の内部から女性の悲鳴が聞こえた事で、Uの意識は途端に覚醒。身体を起こしてそのまま身構えると………

 

「(姫の悲鳴………侵入者か………!?)」

 

Uは近くに置いてあった槍と鎧を10秒もかからず装備し、悲鳴の聞こえた方へと走る。悲鳴が聞こえたのは昼間訪れた姫の部屋であり、Uが部屋の目の前に到着した時、まだギリギリ姫の騒ぎ声が聞こえた。

 

「姫っ!!」

 

Uは扉をタックルで破壊しこじあげる。直後にアイアンと十数人の兵士が駆けつけたが、その際にU達は、金髪の少女が姫を抱えて窓の外を見ていた。

 

「っ………! 君は………!!」

 

Uは誘拐犯の少女の後ろ姿を目にし、思わず身震いする様子を見せた。少女がUへ視線を向けてくると、そこにはUの事を待っていたと言わんばかりの表情のディストがいた。

 

「ディスト………!!」

 

Uは嫌悪感を抱いた様子でそうボヤいた。

 

「お待ちしていましたわ、白髪のお兄様」

 

ディストはUが現れた途端、声色が高くなり、嬉しそうな様子を見せていた。Uからすれば寒気のする声であったが………

 

「姫を攫って何をするつもりだ」

 

Uはディストの思惑に対し疑問を問いかける。

 

「このお姫様は人質ですわ。とはいえ、人質としてその警告を行うのはそこのお姉様ですけれどね」

 

ディストは姫の事を単刀直入に人質と語ったが、その際にアイアンへ視線を向けた。アイアンは自身の守るべき相手が人質に取られてしまった光景に動揺の声を漏らしていた。

 

「(アイアンへの人質だと………!?)………ふざけるな!」

 

それを聞いたUは思わず激昂する。それを聞いたディストはクスクスと笑いを零すと………

 

「あらあら、怖いですわね………けれど、私に構っている暇はあるでしょうか………?」

 

そう言って、窓の外へ視線を向けるよう促す様子を見せる、U達は近くの窓から外へ視線を向ける………するとそこには先日撃退したはずの敵国と、敵国王子が攻め込んできていた。

 

「この間の敵………そうか、やっぱり1枚噛んでいたか」

 

Uはディストに向けて呆れ混じりにそう呟く。それを聞いたディストはクスリと笑うと………

 

「噛んでいたとは人聞きの悪い………手を貸してあげていたのですよ?」

 

そう言って、自身が敵国へ手を貸していた事を、この場面でUへ明かすのだった。

 

「どっちにしろ同じだ………君を倒す口実にはなる」

 

だがUは冷静にディストを倒す口実になるならそれでいいと、彼女との戦闘に身構えるのであった………

 

 

 

姫を狙って強襲をしかけてきたディストと敵国軍。2つの勢力を前に、U達はどのように対処するのであろうか………?

To Be Continued………




次回予告
ディストが外へ出た事で戦争となり、Uも戦う姿勢を見せる。だがその瞬間、何故かUはまたしても身体が動かなくなってしまう。それは、ディストが仕込んだ最悪の罠であった………
次回「ディストの罠」
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