人形異世界救出記〜失われしメイデンの救済〜 作:Uさんの部屋
ディストの罠に陥った為に一方的に攻撃されるU。同時に姫が敵国王子へ渡ってしまい、アイアンは必死に抵抗を続けるものの、怪人と化した敵国王子を前に圧倒されてしまうのだった………
敵国王子の煽りを受けたアイアンは舌を鳴らすと、斧を振り上げながら敵国王子へ接近し、斧を振り下ろす。だが敵国王子の身体を前に斧の方が砕けてしまった。
「なあっ!?」
これにはアイアンも動揺を隠せなかった。敵国王子はそのままカウンターのパンチを放つ事でアイアンを吹き飛ばした。
「ぐあああっ!?」
アイアンは血を吐きながら、近くの木へ激突する。
「隊長さあぁぁん!!」
その様子を見る事しか出来なかった姫は慟哭の声をあげた。
「さあトドメだ。お前達のような目障りなネズミを消して………俺は姫を物にする」
敵国王子はそう言って、アイアンへ接近しトドメを刺そうとする。だがそれを見た姫は拘束された身であるものの、自身の身体を拘束されているだけの現状を利用し、敵国王子へ体当たりを仕掛けた。
「ぐっ!?」
姫の抵抗をその身に受けた敵国王子は動揺すると共に声を漏らした。
「くそっ………大人しくしろ!!」
敵国王子はそう言って姫を力づくで抑えようとする。しかし、姫は身体を揺さぶる事で抵抗を続けた。その様子を前に敵国王子は次第に苛立ちを覚え………
「いい加減にしろ! この女があぁぁ!!」
反射的に右手の拳で姫の胸を貫き、彼女へ致命的なダメージを与えてしまった。
「かはっ………!?」
姫は自身の身体が貫かれた瞬間、何が起きたか分からない様子だった。一方で彼女の光景を目にしたUとアイアンは動揺する様子を見せ………
「ひ………姫様あああぁぁぁー!!」
特にアイアンはこの凄惨な光景を前に悲鳴に近い声を上げた。そして姫が姿勢を崩し頭から倒れたのを目にした敵国王子はハッと我に返ると………
「ひ、姫を………姫の身体を貫いた………!? ば、馬鹿な………有り得ない………これは俺がやったんじゃない………! 姫が抵抗するから………!!」
そう言って、自身の罪から逃れんと言わんばかりの様子で動揺していた。そして、その様子を見ていたディストは………
「あら、自分が物にしようとした女性を自分で手にかけてしまうなんて………クスッ、愚かですわね………!」
そう言って、敵国王子すら望まぬ結果となった現状を嘲笑っていた。だがそれを聞いたUは途端に舌を鳴らすと………
「全部君の想定通りか………ふざけやがって」
そう言って、ディストへの明確な怒りを顕にするのだった………
苦戦するアイアンへ加勢するように姫が抵抗するものの、姫は敵国王子すら望まなかった致命傷を負ってしまう。そして、そのような光景を嘲笑うディスト。これにより、Uの怒りのボルテージは最高潮へと達したのであった………
To Be Continued………
次回予告
怒りが最高潮に達した事により、自身の力でディストの呪縛を無理矢理破るU。そして次のUの標的は、姫に致命傷を与えてもなお他責思考の敵国王子であった………
次回「白髪の剣士の逆鱗」