人形異世界救出記〜失われしメイデンの救済〜   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
エレガンがU達に疑問を覚える中、突如として現れた怪物。U達は変身して迎え撃つが、怪物の素早さに手を焼いてしまう。そんな中、メルヘンソードマンドライバーの力により、新たな武器がUの手元で形成されたのであった………


第6話 有効打にならない攻撃

Uは弓矢の形となったセイバーを手にし、弓の弦を模したグリップパーツを引き、狙いを定めながらグリップバーツを手放す。すると、先程まで生成されていたセイバーの刀身を放出するパーツから光の矢が放たれ、怪物へ直撃させた。

 

「攻撃が当たった………!」

 

エレガンはU達の攻撃が当たった事に思わずそう呟いた。だがUは油断せず、すぐさまグリップバーツを引き、次の攻撃を放つ。この攻撃も怪物へ直撃させる事には成功するのだが………

 

「………おかしい」

 

Uは違和感を感じていた。そしてそれはUと一心同体になっているメイデンも同じであり………

 

「攻撃は確かに当たっているけれど………あまり効いている素振りは無さそうね………」

 

現状について思わずそう呟いた。

 

「膠着状態を覚悟する必要があるかもな………行けるな、メイデン?」

 

Uはこの状況を前に膠着状態を予感し、メイデンに対してそれを共有する。

 

「誰に言ってるのよ」

 

メイデンはそんな事など初めから覚悟していると言わんばかりにそう返す。直後に怪物は素早い動きで接近しパンチを放ってくるが、Uはセイバーを使ってこれを止める。だがUが反撃でキックを当てようとすると、これをかわされてしまい、互いに有効打が与えられない状況となっていた。

 

「執事が苦戦している………私には………私には見ている事しか出来ないの………!?」

 

エレガンはUの苦戦する様子と、自身の無力感を前に、思わず自身には何も出来ない事を嘆いていた。Uは怪物の攻撃を捌きながら、そんなエレガンの悲痛な叫びを耳にしていた。

 

「………どうだろうな」

 

それを聞いたUはエレガンに向けてそう呟いた。

 

「え………? どういう事………?」

 

エレガンはUに対して疑問を問いかける。

 

「確かに今の君は何も出来ないお嬢様かもしれない。けれどこの世界は言ってしまえば君のモノだ………結局君次第で状況は変わる………」

 

Uは今の世界がエレガンの世界であるならば、世界を形成するトリガーは間違いなく彼女であると読んでいた。

 

「そんなのどうやって………」

 

エレガンが首を傾げる中、突如として屋敷の天井が音を立てた。その直後、何かの物体が天井を貫通した。

 

「こ、これは………!?」

 

エレガンが物体目にすると、そこにはメルヘンドライバーとゼンマイが落ちていた。

 

「メルヘンドライバー………!!」

 

それを見たメイデンは、その物体の名を口にするのであった………

 

 

 

自らの無力感を嘆くエレガンに言葉をかけた直後、天井を突き破ってメルヘンドライバーが出現する。果たして、このドライバーが状況を変化させる事となるのだろうか………?

To Be Continued………




次回予告
力を求める為にメルヘンドライバーを手にしたエレガン。それを手にする事で、エレガンは封印されていたかつての記憶を呼び起こされるのであった………
次回「封印されし記憶」
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