人形異世界救出記〜失われしメイデンの救済〜 作:Uさんの部屋
ロンドとの一進一退の攻防の中、突如として勝負へ乱入してくるディスト。そんな彼に対し、Uは敵対する相手を切り替える形でディストと対決するのだった………
Uがアリスカスタムへ変身した事で、2人は素早い身のこなしによる接近戦を展開する。その様子を少し離れた位置で見ていたロンドは変身を解除すると………
「おっと………僕そっちのけで激しい戦いが始まってしまったみたいだね………」
そう言って、どこか楽観的な様子で物事を見ていた。一方でディストは不敵な笑みを零すと………
「白髪のお兄様相手は、相変わらず実力では厳しいですわね………ならば、私の呪縛に囚われてくださるでしょうか………?」
そう言って、右掌をUに向ける。だがUは少し硬直した後、すぐさま右手にメルヘンセイバーを再度生成し、ディストへ接近。鋭い斬撃を放った。
「うあっ!? な、何が起きているのです………!?」
これにはディストも動揺の声を漏らしたが………
「そう何度も君の罠に落ちてたまるかよ。それに、前回2発も貰う羽目になったからな………お陰で対策させて貰ったよ」
Uはフッと笑いを零した後、自らが対策を打っていた事を語る。するとその直後、彼の身体から微弱な光のエネルギーが放出される。
「っ………! その力はあの時私の力を脱した時のもの………!?」
ロンドはUの力に動揺する様子を見せていた。Uは冷静な様子で歩き出すと………
「そうさ。メルヘンとは関係ない僕自身の力………君の力と相性が悪いのは前回の時点で分かった。だからもし君の力で僕の身体へ異変が発生した際、フルオートで微弱な対抗エネルギーが発動するように君のゼンマイに込められたエネルギーを元に対策していたんだ。力が強過ぎるとドライバーが負荷に耐えられなくなってしまうからね、それを実現させるのには苦労したよ………けれど、君がみすみすとゼンマイを渡してくれた事を逆手に取れた」
そう言って、自身が対抗策を編み出していた事を語る。それを聞いたメイデンはハッとした様子を見せると………
「(連日の作業はこの為のものだったのね………!)」
頭の中でこれまでの彼の作業の意味に合点が行った様子を見せた。
「こうなれば………優位はこっちにある!」
Uは素早い剣捌きでディストを圧倒し始め、何度目かの攻撃でディストを大きく吹き飛ばす。そしてそのままセイバーのグリップにアイアンのゼンマイをセットすると、そのままトリガーを引き………
『オノオノメルヘンセイバー!!』
斧のエネルギーを纏わせた鋭い斬撃をディストへ直撃させる。
「うわあああああっ!!」
それを受けたディストは大きく吹き飛ばされたのだった………
ディストの呪縛に対し、Uは密かに対抗策を打っており、ディストの妨害を無力化した上で優位に立った。果たして、このままディストを撃破する事は出来るのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
自身の策が潰されてしまった事でやむなく撤退を選択するディスト。だがその際、彼女はUに対して不穏な空気を煽る言葉をかけるのだった………
次回「不穏を煽る戯言」