人形異世界救出記〜失われしメイデンの救済〜 作:Uさんの部屋
ディストはUを再び自らの力の呪縛に囚えようとする。だが、Uが取っていた対策でそれは無力化。Uの必殺の一撃は、ディストへ大ダメージを与えたのであった………
ディストは吹き飛ばされた末、地面へと倒れた。Uの攻撃をまともに受けたディストは身体へダメージが残り、すぐに起き上がれそうにもなかった。
「………まだやるか?」
Uは冷静な様子でディストに向けて戦闘継続の有無を問いかける。
「………止めておきますわ。このまま戦っても勝てる気がしませんもの」
流石のディストもこれ以上戦闘継続を選ぶ程馬鹿ではなく、なんとか身体を起こすと………
「今回は白髪のお兄様へ勝利をお譲り致しますわ」
そう言って、実質的に自身の敗北を認める様子を見せた。
「随分都合のいい譲られ方だな」
だが、これまでの彼女の動向や非道さを知っているUにとって、この勝利は釈然としなかった。
「疑い深いお兄様ですね………ならそんなお兄様へ1つ予言を残しておきますわ」
ディストもUが自身の勝利をバカ正直に喜んでくれないと理解していたのか、何かを言おうとしていた。
「予言だと?」
Uは首を傾げながら問いかける。
「………白髪のお兄様はこの世界で苦しむ事になる。何故ならあの楽器のお姉様は………記憶を忘れたお姉様達とは違う重たい事情を抱えているのですから………」
ディストはそう言うと、自身の立つ地面にとてつもないエネルギーの攻撃を叩き込む。それにより、地面に叩きつけられたエネルギーが天へ飛んでいく程の柱を確立する。エネルギーの柱はすぐさま消え去ったものの、その背後にディストはもういなかった。
「逃げの算段は付いていたって訳か」
Uは呆れ混じりにそういうと、ベルトからゼンマイを外し変身を解いた。直後にメイデンがUの身体から排出され………
「………それにあの子、ロンドに対して不安を煽る言葉を語っていたわね………これまでの事を考えるにハッタリじゃなさそうだけど………」
ディストが捨て台詞のように吐いた、ロンドに対する不安を煽る言葉について言及する。
「十中八九罠があるだろうな………しかし、彼女に何が起きているかまでは自分で解き明かせって事なんだろうね」
Uはロンドに対する不安について解き明かす必要がある事を語る。
「そうね………けれどその答えは………今すぐに分かる訳ないわよね………」
メイデンはその答えがすぐに分かる訳が無いと呆れ混じりに返す。それを聞いたUもこれには頷いており………
「今回も一筋縄では行かなそうだ………」
今回の世界でも苦労させられる事を予感していたのだった………
ディストを撃退に追い込んだUだったが、ディストはロンドに対する不安を煽ってきた。果たして、彼女が語った不安を煽る言葉の真の意図とは………?
To Be Continued………
次回予告
ディストとの対決から数日。ロンドの様子を観察する事に決めたU達は、ロンドと行動を共にする。その中でUは、ロンドの音楽に対する愛情について目を向けていた………
次回「音楽への愛情」