人形異世界救出記〜失われしメイデンの救済〜 作:Uさんの部屋
怪物を相手に有効打を与えられないU達。そんな状況で自らの力の無さを嘆くエレガンに対し、Uは助言を行う。それを聞いたエレガンの前に突如としてメルヘンドライバーが出現するのであった………
目の前にメルヘンドライバーが現れた事で動揺の声を漏らすエレガン。だが力を求める彼女にとって、それが引き金にもなりうる事を心のどこかで予感していた。U達はこれに驚きつつも、迫って来る怪人をなんとか捌くと………
「そのベルトを手にすれば苦い記憶が蘇るやもしれない………それでも、戦う覚悟を決めるか………!?」
Uはそう言ってエレガンに対して戦う覚悟があるかを問いかける。それを聞いたエレガンは最初こそ動揺していたが………
「私は………逃げない………!!」
そう言ってメルヘンドライバーとゼンマイを手にする。するとその瞬間、彼女の頭にとてつもない苦痛が襲いかかる。
「ううっ………あああっ………!!」
エレガンは頭を抱え蹲るが、その際に封じられていた過去の記憶………Uとの敵対、殺し合った際の記憶を取り戻した。
「………」
それを思い出したエレガンは最初こそ困惑していたが、やがて溜息を漏らすと………
「………最悪ね。私が気にかけていた人間が………私自身の仇だなんて………ね」
そう言ってかつての記憶から、Uが自身の憎む敵であった事に苦言を呈した。
「………記憶が蘇ったか」
その苦言は、エレガンの記憶が蘇ったと………Uが確信するには充分すぎる判断材料であった。
「そうね………皮肉にも貴方のお陰で」
エレガンはそう言って、どこか不満を感じるようにボヤいていた。
「そうか………で、君はどうする気だ? 取り戻した力で僕を殺したいか?」
それを聞いたUは、エレガンに対してそう問いかける。エレガンはフッと笑いを零すと………
「そうしたいのは山々だけど………結局として私は貴方に借りができてしまった………殺すにしても先に借りを返させてもらうわ」
そう言ってメルヘンドライバーを腰に装着し、ゼンマイをセットする。
『イバラヒメ!』
これによってベルトから音声が流れると、エレガンは右拳を胸へ当て………
「………変身」
そのまま左手でベルトにセットされたゼンマイを回す。それにより、ベルトから茨のようなエネルギーが放出され、エレガンの身体を覆った。その直後にエネルギーはいばら姫を模した刺々しい鎧を生成し、エレガンの身体に装備された。
『ソーンヒロインレジェンド! イバラヒメヒストリー!!』
これによりエレガンはモンスターウォリアーメルヘン、イバラヒメヒストリーへと変身したのであった………
メルヘンドライバーを手にした事で記憶を取り戻したエレガンは、宿敵であるUに借りを返す為に戦い始めた。果たして、この展開は怪物を倒す為のトリガーとなりうるのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
メルヘンの力を取り戻したエレガンは怪物に攻撃を当てようとするが、スピードで上回られ苦戦を強いられる。そんな中、U達はエレガンのフォロー役に回る形で手を貸すのだった………
次回「宿敵の共闘」