人形異世界救出記〜失われしメイデンの救済〜 作:Uさんの部屋
最後のメイデンであるポイズに対して疑念を抱くメイデン達に対して、割り切った様子を見せるU。そしてU達は遂に最後の世界へと誘われるのであった………
第78話 ポイズの世界
白バイを走らせるU。そしてしばらくして彼の視線には逃げ惑う人々と怪物が暴れる様子が映った。
「(怪物が暴れている………思ったよりも登場が速いな………世界の性質故か?)」
Uは想定よりも早い怪物の登場に驚かされていた。だがそれはそれと気持ちを切り替えると、運転しながらメルヘンソードマンドライバーを取り出し、腰へ装着する。
「行くぞ! ロンド!」
Uはロンドを指定し、彼女のゼンマイをベルト左部へセットする。
『ブレーメン!』
Uはバイクの速度を加速し、そのまま左手でゼンマイを回した。
「変身!」
すると近くにいた霊体のロンドがUの身体へ憑依する。
『カスタムウォーリアー! メルヘンソードマン!! ………ブレーメン!!』
そのまま彼の身体をロンドのブレーメンヒストリーを模した鎧が覆い、Uはメルヘンソードマンブレーメンカスタムへと変身を遂げた。その勢いのまま怪物へ接近。接近を進めた後に怪物が襲いかかってくるが、Uはメルヘンセイバーを右手で生成し、そのまま返り討ちにして見せた。
「早く逃げろ!!」
Uはバイクにブレーキをかけて停めると、周囲の人々へ逃げるよう促す。
「(とにかくコイツを倒せばこの世界は崩壊する。ポイズがいないまま倒すのも悪い選択では無い)」
Uは心の中でそう考えると、怪物との対決へ身構える。だが次の瞬間、近くに見覚えのある少女が立っており、彼女がその場から逃げようとしない光景を目の当たりにする。
「っ………!? まさか彼女………ポイズか………!?」
Uは驚いた様子で目の前の少女へ視線を向けた。近くにいた霊体のメイデン達もこれには驚いており、同時にUへ憑依するロンドも彼女の様子を前に声を漏らしており………
「………間違いないね、彼女はポイズだ。僕達メイデンが満場一致でポイズだと分かる程に面影と反応を感じるよ………」
ロンドはUに対して目の前の少女がポイズである事を説明する。それを聞いたUは………
「やっぱりか………しかし、どうしてかな………怪物の近くにはどうしてメイデンが………いや、逆かな。メイデンの近くにはどうして怪物が現れるのか………理解し難いな」
そう言って、その世界のメイデンと怪物の因果について何かを感じさせられるのだった………
U達の前に現れた最後のメイデンであるポイズ=メイデン。彼女の登場に驚かされるUだったが、彼はその光景とともに、今の世界がポイズの世界である事を改めて思い知らされるのであった………
To Be Continued………
次回予告
Uはロンドの力を借りて怪物へ応戦するが、怪物の鉄壁の守りに苦戦を強いられる。だがそんな中、ポイズがUへ干渉を行ってくる。だが彼女の干渉は以前までのような打算的な雰囲気を感じさせないものであった………
次回「打算の無い少女」