人形異世界救出記〜失われしメイデンの救済〜 作:Uさんの部屋
現場に駆け付けたUは、怪物を目撃しメルヘンソードマンへ変身して交戦を行う。だがその際に、彼はかつてポイズと呼ばれた少女の姿を目撃するのであった………
ポイズと怪物が同時に同じ現場で立っている因果へ頭を悩ませるUだったが、少しして怪物へ視線を戻すと………
「………一旦考えるのはやめよう。話はコイツを倒してからだ………!!」
そう言って戦闘への意識を取り戻す。それと同時にベルトからもユニットパーツが出現。これが分離してメルヘンセイバーへ合体し、槍型の武器へと変化すると、Uは素早い動きで攻撃を仕掛ける。しかし、攻撃時怪物の装甲が光ったかと思えば次の瞬間には弾き返され、大きく吹き飛ばされてしまった。
「ぐっ!? (硬っ………!?)」
その硬さに思わず動揺の声を漏らすU。怪物は容赦なく襲いかかってくるが、Uは咄嗟に槍を突き立てる。すると今度は怪物の身体に槍が突き刺さり、怪物は咄嗟に槍の刃先を身体から抜き取ったものの、そのダメージに大きく悶えていた。
「(………今の攻撃は通じた………何か法則が………?)」
Uはこの時の様子から法則性が隠されている事を即座に突き止める。しかし、怪物へ追撃をかけようと動いた次の瞬間、またしても怪物の装甲が光り、Uの攻撃は弾かれてしまった。
「(またか………コイツ、こっちが攻撃を仕掛けた際に身体が光って僕の攻撃を弾いてくる………)」
Uは怪物の特性に気付きながら対処法を構築していた。しかし問題もあった。
「(とは言えトドメを刺すにはポイズのゼンマイが必要だ………だがゼンマイは記憶を持つメイデンしか所持していない………このままでは後手後手だな………)」
それはこの怪物を倒す為にはポイズのゼンマイが必要という点である。これまでの世界においても怪物を完全撃破に追い込めたのは、その世界のメイデンか、その世界に関連したゼンマイを使う形態のメルヘンソードマンだけである。とはいえ、これまでメルヘンドライバーが記憶の鍵としてメイデンの記憶の蓋を開けてきた為、現時点では撃破とまでは行けない事を歯がゆく感じ、一旦怪物と距離を取るU。だがそんな中、ポイズはUがベルトへセットするゼンマイに気付くと、一時距離を取ったUへ接近し………
「………これ、貴方が使っているのと同じでしょう………?」
Uに対してとあるものを差し出した。
「………なっ!? それは………!」
なんとそれはゼンマイであり………
「あのゼンマイは………ポイズのゼンマイ………!?」
様子を見ていた霊体のメイデンもそれをポイズが所持している事に驚いていた。Uは差し出されたゼンマイを手にし、これが紛れも無くポイズの物である事を察知する。
「(メイデンシリーズにとってこのゼンマイは生命の次に重要なはずだ………それに渡してきたのはこれまで打算で動いていたタイプだぞ………? 記憶が無いとはいえそう簡単に渡してくるものなのか!? 元々のこの子は………!?)」
だがUは、記憶を失ったポイズがこうも簡単にゼンマイを渡してきた事が信じられない様子を見せたのだった………
怪物との激闘において特性と倒すための条件にUが頭を悩ませる中、ポイズはなんと自分からゼンマイを渡してきた。生前の彼女が打算的な人物であった事実から、打算を顧みずに動く彼女の行動はUへ大きな混乱を与えたのであった………
To Be Continued………
次回予告
思わぬ形でポイズのゼンマイを借り得たUは、シラユキヒメカスタムへと変身を遂げる。そしてUは怪物の弱点であるシラユキヒメカスタムの攻撃によって、怪物へ反撃を仕掛けるのだった………
次回「思わぬ形の反撃」