人形異世界救出記〜失われしメイデンの救済〜 作:Uさんの部屋
怪物に決定打を与えられず苦戦するU。だがそんな中、ポイズはUへ自身のゼンマイを譲渡する。それは生前の彼女を知るUには衝撃の光景であった………
ポイズからゼンマイを借り受けた光景に思わず動揺の声を漏らすU。だが怪物が襲ってきたこのタイミングにて、Uは槍による咄嗟の反撃で槍を振り回し、怪物を吹き飛ばす形で返り討ちにする。そして、ポイズから渡されたゼンマイをベルト左部へセットする。それと同時にゼンマイの意匠が変化を遂げ………
『シラユキヒメ!』
Uはそのままゼンマイを回して見せた。
『カスタムウォーリアー! メルヘンソードマン!! ………シラユキヒメ!!』
これによりロンドが彼の身体から排出。その直後、ポイズの身体が光を放つと共に、胸の中から光の球体が放出。ポイズの肉体はそのまま意識を失う形で倒れ、光の球体がUの身体の中へ入り込むと共にUの鎧は、かつてポイズが変身していたシラユキヒメヒストリーを模した意匠の鎧へと変化した。
「………えっ? ええっ!? ………これ、どうなってるの!?」
この事態を前にポイズは子供のような動揺を見せる。それを目の当たりにしたUは、ポイズの様子がおかしい事に再び向き合わされており………
「(やっぱりポイズの様子は前の時と違う………前は今のポイズみたいに他のメイデンを陥れるというか、こういう事態に遭遇したらキレそうなタイプだったのに………今はまるで別人だ………)」
Uはポイズの別人のような反応に驚きの声を漏らす。だがその直後、怪物が襲ってきた事からUは鋭い蹴りを放ち怪物を蹴り飛ばした。
「まあいい、致命傷を狙えるならこれを使わせてもらうまでだ!」
Uはそう言い放ち身構える。すると次の瞬間、Uの持つ槍はユニットパーツが外れ、Uの右足に装備されるアンクレットとなった。そしてユニットパーツが外れた事で手元の武器がメルヘンセイバーに戻り、Uは鋭い斬撃を交えながら所々で蹴りを放ち、有効打をぶつけていく。
「Uが押している………! 行けるかもしれない………!!」
アイアンはUの有利を喜ぶように呟く。だがその直後、メイデンは別の気配を感じ取ると………
「っ………!? U、気を付けて!!」
Uに対して危機を知らせる。すると次の瞬間、Uの横から突如として乱入しようとする人物の影が現れる。Uはすぐさま近くにいた怪物を壁代わりに後ろへ飛び、攻撃をかわした。するとそこにはメルヘンへ変身したディストが立っており………
「白髪のお兄様、いよいよ世界はここだけになってしまいましたわね………ですが、ここだけは攻略させませんから………!」
最後の世界であるポイズの世界だけは解放を阻止すると言わんばかりにそう呟くのだった………
ポイズから借り受けたゼンマイにより、思わぬ反撃打を得るU。だがそこへ最後の世界を解放させまいと現れたディストも妨害を行ってきた事で、勝負は三つ巴の空気となったのであった………
To Be Continued………
次回予告
自分の視点で戦いが繰り広げられる光景に既視感を思い出すポイズ。その一方でUは圧倒的な技量で戦いの場を支配する様子を見せるのであった………
次回「場を支配する戦士」