人形異世界救出記〜失われしメイデンの救済〜 作:Uさんの部屋
ポイズの事について頭を悩ませる中、Uは警察上層部が怪物の対処を放棄しようとしている事実を知る。だがそれは彼にとって憤慨しか出来ない非情な策であった………
警察官2人がUの思考を理解出来ない中、苛立ちを募らせるU。そんな中、突如として外から悲鳴が聞こえた。
「………なんだ?」
警察官の1人が首を傾げながら外へ視線を向ける。だがその直後、交番の前には一般人を襲う怪物の姿が現れた。
「か、怪物!? しかもよりにもよってここかよ!?」
警察官の1人は完全に怯える様子を見せていた。そしてもう1人の警察官は慌てて無線機を手に取り………
「こちら毒伊賀町派出所! 怪物が現れた! 至急応援を求む!!」
警察本部に向けて応援を呼び求める。だが………
「………君達には悪いが、上層部は毒伊賀町を封鎖都市として切り捨てる準備が整った。ここまで貢献してくれた君達には悪いが………自分でなんとかしてくれたまえ」
だが警察本部………そして上層部は自分達が逃げる算段が着いたのか、毒伊賀町そのものを切り捨てる冷酷な判断を下した。
「そ、そんな………!!」
無線を送った警察官は絶望する様子を見せる。
「まあ、もし生きて帰れたら幹部候補にでもしてあげるよ、ははっ」
連絡をしている相手は他人事のように笑う様子を見せていた。そしてその直後に無線は途切れ………
「俺達は見捨てられた………見捨てられてしまったんだ………!!」
警察官2人はその会話に絶望する様子を見せていた。
「腰抜け連中が………!!」
Uは呆れ混じりにそう吐き捨てて、交番の奥側に向かうと………
「僕は保護した子を守る、アンタらは………!!」
ポイズの事を理由に一旦彼女の元へ向かおうとした………だが………
「っ!? (………! なんで………なんでポイズがここにいる!?)」
密かに会話を盗み聞きしていたポイズが交番奥の曲がり角から現れ、酷く絶望した表情を浮かべていた。
「………あの絶望の表情………まさか………」
Uはポイズの様子に嫌な予感を察知する。そして怪物が交番前から交番の中へと入り込んできた。警察官2人は乱心すると共にその場から逃げ出そうとするが、すぐさま怪物の拳に身体を貫かれ絶命してしまった。
「………話は後だ」
Uは気持ちを切り替え、自身の腰へメルヘンソードマンドライバーを装着。そしてそのまま左部へゼンマイをセットし………
『イバラヒメ!』
これによりベルトから待機音が鳴る。Uは右手を前へ伸ばした後、握り拳を作り、そのまま胸へ当てると………
「変身」
そう言って冷静にゼンマイを左手で回した。
『カスタムウォーリアー! メルヘンソードマン!! ………イバラヒメ!!』
これにより、少し離れた位置から飛来してきたエレガンの身体がUの中へ取り込まれ、直後イバラヒメカスタムへと変身を遂げたのだった………
警察上層部は毒伊賀町の人間を切り捨てる冷酷な判断を下し、それを知ったポイズは酷く絶望していた。そして同時に現れた怪物を前に、Uはひとまず怪物の対処へと動くのだった………
To Be Continued………
次回予告
怪物へ冷静に立ち回るUだが、そこへまたしてもディストが乱入してきた事で再び三つ巴の戦いとなってしまう。そしてその中で絶望するポイズは、三つ巴の戦いの余波で、記憶を取り戻す為の鍵を目の当たりにしてしまう………
次回「混乱を増す乱戦」