人形異世界救出記〜失われしメイデンの救済〜 作:Uさんの部屋
苛立ちを募らせるU達の前へ怪物が出現するが、警察上層部は毒伊賀町を捨てる形でこれを抑え込む決断を下した。Uは冷静にメルヘンソードマンへと変身し、怪物との戦闘を開始するのだった………
Uは変身を遂げて間も無く怪物へ接近し、左手でパンチを放つ。怪物は交番の外へと吹き飛ばされるものの、怪物は地面へ倒れるなりすぐさま立ち上がる様子を見せた。
「(やっぱりこっちじゃ決定打になり得ないか。なら仕方無い、またポイズの力を借りるしかない)」
Uはそう言ってポイズのゼンマイを取り出そうとする………しかし。
「はああああっ!!」
Uに向かって攻撃を試みる人物の右拳が迫ってきた。Uはそれを右手で軽くはらってかわすと………
「………しつこいな、ディスト」
攻撃を仕掛けてきた人物の名を呆れ混じりに呟いた。
「………白髪のお兄様の目的は果たさせませんわ。この世界のお姉様のゼンマイを持っている以上、放っておけば怪物は倒されてしまう………ならば私はそれを阻止するだけですわ………!!」
ディストは前回の屈辱が響いているのか、Uへ敵意を剥き出しており、Uへ素早い攻撃を仕掛けてきた。
「………全く、どうして厄介な真似しかしないのかね、君は………さ!」
Uは右手へメルヘンセイバーを出現させ、冷静に攻撃を防いでいく。だがディストはUに対する攻撃の勢いを強める事で、Uを怪物から引き離そうとしていた。
「(面倒だな………ディストの狙いは多分僕との対決と、僕に怪物を倒させない事………この2つなのは分かってる。そしてこの2つは僕へ波状攻撃を仕掛ける事で解決する事も出来る。なんというか合理的だな………)」
Uもディストの攻撃の嵐を前に、彼女の意図を理解した上で合理的と評する。だがU本人はあくまで冷静に対応していた。その中でディストは隙間の間を縫ってベルト左部のゼンマイを回す。
『ラプンツェルメルヘンエンド!!』
ゼンマイを回し切った後、ディストは一旦距離を取ると、そのまま右拳にエネルギーを集束させた必殺のエネルギーパンチを放つ。だがUもディストがゼンマイを回していた事を見逃してはおらず、ゼンマイをセットしており、エネルギーパンチの接近と共にトリガーを引いた。
『ブレーメンメルヘンセイバー!!』
Uはロンドの使用していた力を引き出し、風と音のエフェクトを利用した攻撃でエネルギーパンチを受け流す形で防いだ。だが受け流した攻撃は交番の内部へ直撃し、交番内部の壁が大きく崩れた。
「い、いったい何がどうなって………!?」
密かに様子を見ていたポイズは尚も混乱していたが、その直後、彼女の前には壁が崩れた衝撃によってある物が転がり落ちてきた。
「えっ………? これは………あの女の子が使っているのと同じ物………?」
それはなんと、メルヘンドライバーであった………
ディストの介入で再び三つ巴の戦いとなりディストの対処に追われるU。その中でポイズの前にはメルヘンドライバーが出現する。そしてこのメルヘンドライバーはポイズの命運を一気に変化させるのだった………
To Be Continued………
次回予告
メルヘンドライバーへ触れようとするポイズに対し、近くにいたメイデン達は警告混じりの言葉をかけ、記憶を取り戻させる事に懐疑的な様子を見せる。だがポイズは自分の意志で抜け落ちている違和感を拾おうと動くのだった………
次回「抜け落ちた記憶の正体」