人形異世界救出記〜失われしメイデンの救済〜 作:Uさんの部屋
怪物の討伐へ動こうとするUの前へ再び現れるディスト。ディストとの激闘という面倒事を強いられる中、Uは冷静に立ち回る様子を見せる。その戦いの余波でポイズの前にはメルヘンドライバーが突如として出現するのであった………
ポイズは自身の目の前へ現れたメルヘンドライバーを前にし、無意識に手を伸ばそうとする。
「………本当にそれを手にしていいのかしら?」
だがその直後、それを止めようとする声が聞こえた。ポイズは困惑の声を漏らしたが、声の聞こえた方へ視線を向けると、そこにはメイデンが立っていた。
「それに触れた貴女は壮絶の過去を知る事となる。それに………言いたくは無いけど、かつての貴女はあまりの残虐性から他のメイデン達には尽く苦手意識を持たれていた。もしそれでもかつての記憶を開けたいと言うなら………覚悟を持つ事ね」
メイデン本人はあくまで完全否定はしないものの、一概に肯定する様子を見せない事から、あくまで最後の判断は彼女へ委ねる様子を見せた。
「………!」
ポイズはメイデンの言葉に対し動揺の声を漏らす。しかし、ポイズは先の変身時に見た既視感の光景の正体を探る為、覚悟を持ってメルヘンドライバーへ手を伸ばした。
「っ………!?」
ポイズはその瞬間に失われていた記憶を取り戻していた。だがその光景は悪意ある行動の記憶であり、記憶を取り戻す以前のポイズが見たその光景は衝撃を通り越して地獄であっただろう………それからしばらくして、ポイズは生前の記憶を取り戻したショックからか地面に座り込む。だがその直後、ポイズは突如として笑い出し………
「………最悪。まさかこんな形であんな男に気を遣われていたなんて」
そう言って、悪態を突くようにその場から立ち上がった。
「………ポイズ」
メイデンはかつての記憶を取り戻したポイズの姿を前にし、彼女の名を漏らす。ポイズはそんなメイデンへ視線を向けると………
「………ゴシック。アンタにもね」
そう言って、悪態を着きながらもどこか満更でもない様子を見せた。
「………記憶が戻った以上、私がアンタ達に怯える必要も理由も無い………けれど、同時にやらなければならない事もある」
ポイズはそう言うと、メルヘンドライバーを手にしゆっくりと歩き出す………
「………Uを倒すとか言わないでしょうね?」
メイデンはポイズの行動を前に疑いを見せていたが………
「それもいずれは果たすつもり………けれど、その前に私の前を彷徨く害虫退治をするわ」
ポイズはそう言って、目の前の怪物を害虫と称して倒す事を宣言するのだった………
記憶を取り戻したポイズは、性格が普通の少女から残虐を尽くすものへと変化する。だがあくまで彼女の今の敵は怪物である事が、メイデンとの会話から現れていたのだった………
To Be Continued………
次回予告
記憶を取り戻したポイズはUからゼンマイを取り戻し、再びメルヘンへと変身する。そしてポイズは怪物へ狙いを定める形で戦闘を開始するのだった………
次回「敵を滅ぼす悪意」