人形異世界救出記〜失われしメイデンの救済〜   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
現実世界へと戻るメイデン達と、復活するポイズ。しかし、何故かUだけは目を覚まさずにいた。そしてポイズは、その理由としてUがディストの闇に飲み込まれてしまった事を挙げたのだった………


第8章 ディストの世界
第93話 ディストの世界


その一方、Uもゆっくりと失っていた意識を取り戻す形で目を開ける。だがそこはメイデン達がいる現実世界では無く、またそれとは違う新たな世界であった。

 

「ここは………? (僕は確か………ディストの闇に捕らえられて………それで………)」

 

Uは周囲を見回しながら現状を確認する。その世界はどこか黒いモヤも入り交じっている森の中であり、Uの近くには大きな城があった。

 

「………あの城は………どこかで見覚えがあるような………?」

 

Uは城の造形や色に見覚えがあった。そして自身の服装を確認したところ、自身の首元には高価そうなカメラを繋ぐストラップがかけられていた。

 

「(………カメラマン。それがこの世界における僕の役目か?)」

 

Uは、自身がいるエリアが新たな世界である事を察知する。そして状況整理を進める中で、Uは近くからとある人物が現れた事を目の当たりにする。

 

「………やあ、はじめまして」

 

その人物はUを見るなり、どこか気安い様子を見せる。Uは最初こそその人物に対して首を傾げる様子を見せたが、少ししてその人物が誰であるかを思い出す様子を見せると………

 

「………!! メルヘン総帥!?」

 

その人物がメルヘン総帥である事を口にする。因みにメルヘン総帥とはかつてUが敵対した人物であり、メイデン達7人の少女達の産みの親でもあった。

 

「………? メルヘン総帥? なんだ、その名前は?」

 

メルヘン総帥と呼ばれた男性は、Uが何故自身をそう呼ぶのか理解出来ずにいた。

 

「………?」

 

その一方で、Uはメルヘン総帥が困惑の表情を浮かべている事態が理解出来ずにいた。そしてその直後、メルヘン総帥はUの手を掴むと………

 

「………何はともあれようこそ。今日はメディアに人類の新たな可能性を載せてくれると聞いてね。色々質問に答えようと思ってるんだ、よろしく頼む」

 

どこか好感を見せた様子でUへ今日の事を語る。それを聞いたUは………

 

「………あ、ああ。よろしく頼む」

 

困惑しつつも話を合わせるようにメルヘン総帥の言葉に頷いた。

 

「(………この男が何を言っているのか理解は出来ないが、話は合わせるべきかもな)」

 

Uはメルヘン総帥の言葉に乗っかる方が都合が良いと感じていたのか、自身の役割に忠実な様子を見せると共に、メルヘン総帥の様子を伺うのであった………

 

 

 

Uが訪れた新たな世界。それはメルヘン総帥がいる不思議な世界であった。果たして、この世界は何の世界なのか。そして、ディストとはどのような関係の世界であるのか………?

To Be Continued………




次回予告
Uはこの世界において、後にゴシック=メイデンと呼ばれる少女と出会う。Uが世界の謎について首を傾げる中、メルヘン総帥は彼をとある空間へと案内するのだった………
次回「生命を産む研究」
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