人形異世界救出記〜失われしメイデンの救済〜 作:Uさんの部屋
新たな世界で目を覚ますUは、メルヘン総帥と呼ばれた男と対面する。だがカメラマンとしての役割を与えられたUは、役割をこなす事に都合の良さを感じながらメルヘン総帥の後を追うのだった………
その後、メルヘン総帥の案内で城の中を歩くU。その道中、U達の前から、まだ小さくもどこか見慣れた少女が現れた。
「っ………!! (メイデン………!?)」
Uはその少女が、ゴシック=メイデンと呼ばれる少女と同じである事に気付く様子を見せた。
「ああ、紹介が遅れたね。私の娘だ」
メルヘン総帥は何処か高らかな様子でメイデンの事を紹介する。
「………娘さんか」
Uは何も知らない素振りと共にそう呟く。
「ああ。まだ幼いが私の自慢の娘だよ」
メルヘン総帥は何処か誇らしそうに自身の娘を紹介する。それを見たUは不思議と口元が綻ぶ様子を見せ………
「そうか。それは素晴らしい事だ」
そう言って、素直に目の前の少女の事を褒める。それから少しして、メルヘン総帥の娘も加えた3人で城の中を進んでいくと、メルヘン総帥は大きな扉のある部屋の前までUを案内した。
「この先には私の研究の集大成が詰まっている。本当なら誰にも明かしたくはないが、私の研究が誰かの助けになると信じて今回の取材を受けたんだ。写真とかも色々撮ってくれ」
メルヘン総帥は陽気な様子でUを案内する。今のメルヘン総帥の様子が、かつて対峙した時の人物と同じとはとても思えない様子にUは首を傾げていたが………メルヘン総帥が開いた扉の先には、大型のコンピュータが設置されており、メルヘン総帥はこれを操作すると………
「………お父様、おはようございます………」
やや機械寄りの声でメルヘン総帥へ声をかける。
「おはよう………と言った感じで、私はコンピュータ上で新しい生命を産み出す事に成功したんだ。名前は………No.0と名付けているんだ」
メルヘン総帥は機械の中の生命について説明する。
「No.0………? まるで機械みたいだな」
Uはメルヘンの名付け方に首を傾げる様子を見せた。その直後、機械の中から再び声が聞こえると………
「………お父様、こちらの方は………?」
機械の生命はUについて問いかけた。
「ああ、彼は取材に来たカメラマンだ。彼には私の研究を初めて目撃した人間になって欲しいからね」
メルヘン総帥はUの事を紹介する。そして、それを聞いた機械の生命は………
「カメラマン………さん? ………よろしくお願いいたします」
Uに対して挨拶をする様子を見せる。そして、それを聞いたUは………
「………ああ、よろしく頼む」
フッと笑いを零しながら挨拶をするのだった………
メルヘン総帥に案内されてやってきたUは、機械の生命と対面する事となった。そしてこの機械の生命こそ、この世界に大きく関係している存在である事を、この時のUはまだ知る由も無かったのだった………
To Be Continued………
次回予告
機械の生命について、取材という形で色々メルヘン総帥から質問を行うU。だが次の瞬間、突如として強い地震が発生する。その地震は城を破壊しており、Uはそれを止めようとするが、何故か彼は世界への干渉が出来ずにいたのだった………
次回「干渉出来ない事態」