人形異世界救出記〜失われしメイデンの救済〜 作:Uさんの部屋
メルヘン総帥の様子に首を傾げながらも、カメラマンとして機械の生命を目の当たりにするU。そしてその機械の生命は、Uとコミュニケーションを取る形で声をかけてくるのであった………
Uはコンピュータの方へカメラを向ける事で機械の生命に関する状況を残そうとする。
「(とはいえ、残るのはあくまでその時の画だけだ。音声状況まで残る訳じゃない)」
Uはそうしても音声までは残らない事をどこか自嘲するように感じていた。そしてそれから少ししてUは口を開くと………
「………聞きたい事がある。この機械の生命は僕達の今後において有意義なものになるのか?」
彼は機械の生命の有用性についてメルヘン総帥へ問いかけてみた。
「私はそうなると信じている。私の研究は今後誰かを助けるモノになるだろう。この上なく幸せな話だよ」
メルヘン総帥は自分の研究が誰かを助けると感じていた。彼のこの様子に、実際対峙した経験のあるUは驚いていたが、その直後、突如として周囲に大きな地震が発生する。
「っ!? 地震………!?」
Uは突如として発生した地震に驚く様子を見せる。
「ば、馬鹿な………!?」
メルヘン総帥も突然の事態に動揺していた。その直後、天井から瓦礫が落下。その軌道はメルヘン総帥の娘の真上から続いていた。
「っ………!! 危ない!!」
Uはメルヘン総帥の娘を助けようとする。だがその直後、Uの身体は落下してきた瓦礫を何故かすり抜けてしまった。
「はっ………!?」
Uは何が起きたのか分からなかった。そして次に彼が少女の方へ視線を向けた時、そこには少女だった人物の成れの果てとも言える死体が転がっていた。
「うっ………うあああああっ!!」
メルヘン総帥は娘の死が突如として現れた事に慟哭していた。そしてUもまた、何故少女を助けられなかったのか分からない様子を見せていた。
「(馬鹿な………! どうして彼女を助けられなかった………!?)」
Uがこれまでに経験してこなかった事態に動揺する中、突如として Uの視界を強い光が被った。
「ぐっ!?」
Uが腕を目隠し代わりにしてから少し経ち、彼の視線には狂ったようにパソコンにしがみつくメルヘン総帥の姿が彼の目に映った。
「………!? どうなっている………!?」
Uは突然の事態に困惑が隠せなかった。その一方で、メルヘン総帥の近くには2人の少女の身体が寝かされており、それを見たUは血の気が引く様子を見せると………
「………メルヘン総帥が狂ったのは………自分の娘が死んだ時なのか………」
メルヘン総帥が狂ってしまったきっかけを目の当たりにするのであった………
メルヘン総帥の事を探る中、突然の悲劇を目の当たりにさせられるU。それにより、Uはメルヘン総帥が狂ってしまった理由を目の前で知る事となったのであった………
To Be Continued………
次回予告
再び干渉が出来るようになったUは、狂ってしまったメルヘン総帥と対話する。そんな彼が作っていたのは、後にメイデンの名を持つ事となり、Uと大きな関係を持つ2人の少女であった………
次回「メイデンが産まれた日」