人形異世界救出記〜失われしメイデンの救済〜 作:Uさんの部屋
機械の生命について対話をする中で、突如発生する地震。しかし、Uは何故かこの状況で干渉出来ず、メルヘン総帥の娘が死ぬのを見る事しか出来ずにいたのだった………
Uが目の前の状況に困惑していると、メルヘン総帥の方からUの方へ気付く様子を見せた。
「………君か」
メルヘン総帥はやつれた様子でUの事を認識していた。
「酷くやつれたな………」
Uは言葉にならない様子で思わずどう声をかけて良いか分からない様子を見せていた。そしてそんな中、Uは近くのベッドに2人の少女の身体が寝かされているのを目の当たりにする。
「(見覚えがある子達だな………?)………あの子達はなんだ?」
Uはどこか見覚えのある2人の少女の事を問いかける。
「決まっているだろう。私の娘を復活させる為の道具にするんだ」
メルヘン総帥は狂ったようにそう言い放つ。それを聞いたUはハッとする様子を見せると………
「何を言ってるのか分かっているのか………!? そんな事をして何になる!?」
Uはメルヘン総帥がやろうとしている行為に気付いてしまった。
「やらなきゃならないんだ………あんな理不尽な事故で死んだあの子が………このまま私の元からいなくなるのだけは嫌なんだ!!」
メルヘン総帥はそれでも引こうとはしなかった。その様子を見たUは………
「止めろ!!」
思わず反射的に走り出していた。だがUの身体はメルヘン総帥に触れる事も、彼が触る機会に触れる事すら敵わずにすり抜けた。
「ぐっ!? (まただ………!!)」
Uは自身に起きている事象が理解出来ずにいた。その直後、近くで眠る少女達2人の顔を見た。
「っ………! (やっぱり………この子達はエヴィちゃんとミリィだ………!! 後にNo.1、No.2のメイデンの名を与えられる2人………そうか、この時がメイデンの名を持つ少女達の産まれた瞬間なんだ………)」
Uは情報づてでしか知り得ていなかったメイデン誕生の瞬間を目の当たりにし、再び言葉を失っていた。そしてその直後、Uの目の前で再び大きな光が放たれた。
「ぐっ!?」
Uは再び目を腕で覆い隠す。すると次の瞬間には再び城の中ではあったが、警報が強く鳴り響いていた。
「警報………?」
Uは周囲を見回す。するとUはメルヘン総帥が機械の生命と接続するパソコンの前へ立っているのを目の当たりにする。
「くそっ!! No.1とNo.2が逃げた………! あの子を復活させる為の道具に過ぎなかったあの2人が………!!」
そしてメルヘン総帥は、エヴィとミリィの2人に逃げられた事に憤慨する様子を見せるのだった………
メルヘン総帥が娘を取り戻す反動で産まれたのがメイデンの名を少女達である事実を目の当たりにするU。だが最初の2人はメルヘン総帥の元を離れる結果となってしまった。しかし、それとは異なり、依然としてUがこの世界へ誘われた理由については未だに不明の状況であった………
To Be Continued………
次回予告
メルヘン総帥は機械の生命が2人の少女に反抗心を産んだ事を語る。そんな彼は、機械の生命を憎み、更に非人道的な行動へ出るのだった………
次回「機械生命への恨み」