人形異世界救出記〜失われしメイデンの救済〜 作:Uさんの部屋
狂ってしまったメルヘン総帥は後にメイデンと呼ばれる少女達を作り出した。Uはそれを止めようとするがまたしても干渉が不可能となってしまった。やがて彼はメイデンの名を持つ少女達が逃げた事を語るのだった………
Uは憤慨するメルヘン総帥の姿を憐れむように見ていた。その様子に気付いたメルヘン総帥はフッと笑いを零すと………
「………私はどうすれば良かった………娘には先立たれ、その為の道具は打ち砕かれ………私が一体何をしたと言うのだ………? 私は………何の為にこれまでを生きた!!」
狂ったように近くの机へ拳を打ち付けた。Uはそんなメルヘン総帥へかける言葉を失っていた。
「………理不尽に家族を失って苦しいのは分かるさ。けどその先の復讐はアンタに何を作る………?」
それでもUは何とか言葉を捻り出した。
「………知らんな。だがそれでも私を壊した答えはお前にある………!」
メルヘン総帥には自分の不幸の答えとして、近くのモニターへ目を向ける。そして彼は近くに置かれたハンマーを手にし………
「ぐっ………メルヘン総帥!!」
思わず彼の事をそう呼んでしまった。それを聞いたメルヘン総帥は笑い出すと………
「メルヘン総帥か………今となってはその呼び名も俺に相応しいものだな………フハハ!!」
そう言って、自身がそう呼ばれる事を受け入れ、手に持ったハンマーでモニターをぶん殴った。
「おい!!」
メルヘン総帥の行為にUは動揺する様子を見せる。
「お前が! お前のシステムをあの2人に組み込んだから! 私の計画は狂ったんだ!! ふざけるな………ふざけるな!!」
メルヘン総帥は怒りに身を任せるようにモニターを壊し続けていた。
「おと………さま………ど………して………」
機械の生命はメルヘン総帥の行為が理解出来なかった。
「(どうして………どうして目の前の行為はこのような残酷な結果に終わるんだよ………!!)」
Uは変えられない現実を前に酷く動揺していた。そしてメルヘン総帥のモニター破壊により、パソコンは機能しなくなり、遂に全てが破壊されてしまった。
「フフッ………アハハ!! フハハハハハハハハハハハハ!!」
メルヘン総帥は壊れたように笑い出した。U本人はこの時のメルヘン総帥の姿がまるで理解出来なかった………そんな彼がメルヘン総帥のこの時の本音を知る事になるのは今よりもずっと先だったらしいが………それに気付いた時、全てを理解する事はこの時には出来ず、結果彼自身は何が起きたのか理解出来ないまま目の前から発生した巨大爆発の光によって、視界を失うのだった………
メルヘン総帥の狂いようはUへ莫大な疑問を与えてしまっていた。そして、機械の生命はこの時に破壊されてしまった。だがこの話にはまだ続きが隠されている事をUは直後に知る事となったのだった………
To Be Continued………
次回予告
時は一気に飛び、Uがメルヘン総帥を倒した時まで動いていた。そしてその時にメルヘン総帥が破壊したはずのモニターに変化が起きたのだった………
次回「終わったはずの日」