人形異世界救出記〜失われしメイデンの救済〜 作:Uさんの部屋
メルヘン総帥が倒れた際の機械の生命の様子を目の当たりにし、その直後Uはドス黒い闇のエネルギーの元へと立っていた。それはディストの本質そのものであった………
ディストはUへの怒りを露わにすると共に、彼へ接近し攻撃を仕掛ける。Uはメルヘンソードマンドライバーを取り出し腰へ装着。そのままメイデンのゼンマイをセットするが、ベルトからは何も反応が無い。
「………やっぱりか」
Uはその光景から原因を察する。そしてその直後、彼はディストの右拳によるパンチを左頬へモロにくらい、大きく吹き飛ばされた。
「がっ!?」
Uの身体は高く打ち上げられた後に、重力によって地面へ叩き付けられた。
「私はお父様の為なら何でもすると決めていたのに………それをお父様本人が否定した!! 私は………私はお父様の為なら何だって捨てようと思っていたと決めていたのに!! だから私はデータとして残されていたお姉様達を敢えて仮想空間内で復活させ………そして壊す事で私の有用性を残そうとした………! けれどそれも白髪のお兄様が邪魔をしたから………!! 私の敵として立ち塞がったから!!」
ディストは普段の相手をおちょくる性格が嘘のように怒りに震えていた。そしてそれを聞いたUは………
「(………成程、メイデン達7人の少女の世界………それはディストがメイデン達のデータを元に創り出した世界だったのか………よくもまあそんな芸当が出来たものだ………いや、今まで見せられていた世界がかつてディストの辿っていた光景だったと仮定したら………最後、破壊された後に蘇った僅かな時間で彼女はメイデン達7人のデータを手に入れ、自身のデータも仮想世界内でバックアップを残す………これで復讐の準備は出来る………尤も、説としては少し無理があるかもしれないが………)」
これまでのメイデン達の世界がディストによって作り出されていたものであり、これまでの光景もディストが辿っていた光景であったと察知する様子を見せた。そしてUは身体を起こすと………
「………なら来いよ、ディスト」
その直後、ディストへ対して攻撃を促す様子を見せる。
「僕に邪魔されたのが苦しいなら何発でも殴ってこい………僕は君と戦う気が失せてしまった………オマケに変身も出来ないみたいだしね………付き合ってやるよ」
Uはディストと戦う戦意を失っていた。それどころか過去を見て考え方を少し改めた様子だった。
「………舐めた真似を………!!」
だがディストはUの意図が読めず、怒りに身を任せて再び接近するのであった………
ディストの怒り、そしてこれまでUが見てきた世界の正体を知ったUは、ディストとの戦闘へ動こうとはしなかった。果たして、Uのこの行動はディストの心を知るきっかけとなるのであろうか………?
To Be Continued………
次回予告
ディストは怒り混じりに攻撃を続行するが、U本人はまるで揺らがなかった。Uの行動を気味悪く感じるディストであったが、Uは少ししてとある話を始めるのだった………
次回「生命の境界線」