Q.モルトの力を持つヒーロー志望はIS学園で最強まで上り詰められるのか?   作:鐘楼卿(ベル卿)ベルフェスティフ

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真理を鵜呑みにしてはいけない。まず疑い、納得しても心からは信じるな。ーーーーー巡礼者メスタポ


Q1.連ドラの使者は目覚めるのか?

                           それは、目覚めた時から側にあった。

 

        それは、いつだって近くにいてくれた。

 

   それは、心を奪ったエースだった。

 

               それは、非日常をもたらすヒーローだった。

 

君たちはそんなヤツラに出会ったことがあるか?

 

…………うん。ありがとう。

 

とにかくこれは、僕が世界で一番強いヒーローになるまでの物語だ。

 

達成できるかわからない。でも、もし、よければなんだけど、見ていってほしい。英雄の道にはそれを知るものが必要だしね!

 

それじゃ、よろしく!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おんぎゃあ!おんぎゃあ!おんぎゃあ!」

 

病院の一室に赤子の叫び声が響く。

 

「はい!元気な男の子、何ですけど…」

 

部屋から出て、父親に赤子を渡そうとした看護師が言葉に詰まる。

 

「…?何かあったんですか?」

 

喜ぼうとしたところで看護師の反応を見て落ち着く。

 

「えーっと、それがですね…この子、なぜか生まれた時から手に紙を握ってまして…」

 

看護師は泣き叫ぶ赤子の手を軽く握り、父親に見せる。

 

内側に握り込まれ、中は見えない。だが外側には英語が書かれていた。

 

Dual Masters と。

 

「どうにも離そうとしないんですよね…」

 

「…なるほど。でも、私にとっては…いえ、私と妻にとっては元気に生まれてきてくれた素晴らしい子です。そんなこと気にしませんよ」

 

「それなら、いいんですが…」

 

看護師は言葉を濁らせる。

 

そこには、自分の見たことのない事例…その赤子への恐怖がありありと浮かんでいた。

 

<><><><><><>

 

「逃げろ!」

 

父親の声が聞こえてくる

 

海には、到底数え切れぬほどのミサイルが飛んでいる。

 

「な、何で…」

 

母親の悲壮な声が耳に届く。

 

それは、到底許せることではなかった。

 

少年はヒーローを志していた。

 

ヒーローとは。…年齢的にきちんとは理解してはいなかった。が、誰かの涙を止められるもの。そうどこかで聞いたことが頭に残っていた。

 

かくして、少年が剣を手に取り、物語は始まった。

 

左手に剣が現れ、右手に握るカードが40枚まで増えていく。

 

握る剣の名は、そう。

 

              【バトライ刃】

 

剣を一振りすると、デッキトップが一枚捲れる。

 

【龍世界 ドラゴ大王】

 

黒いボディに赤いライン。そして翼を大きく広げた、文字通り龍の王の姿がそこにはあった。

 

5歳ほどだった少年の面影はすでに無く、そこには赤みがかった髪を持ち、鎧を着た1人の男がいた。

 

「いくぞ!ドラゴ大王!」

 

「ふむ…儂を引き摺り出すとは…気に入った!手伝ってやろう!」

 

男は跳躍し、ドラゴ大王の背に乗り込む。

 

龍は飛翔し、その姿を数多のミサイルの前に晒す。

 

「ほら、連れてきてやったぞ?どうする?」

 

「決まっているだろう?」

 

男はもう一度剣を振る。

 

そして捲れて出でたるは無限の龍。

 

【∞龍 ゲンムエンペラー】

 

そこには、吸い込まれるような漆黒の龍がいた。

 

「飲み込め!ゲンム!」

 

無限は媚びず、ただ飲み込むのみ。

 

その言葉通り、ゲンムはミサイルを飲み込む。

 

全てを飲み込み龍たちが帰ろうとする。その時、一閃光が迸る。

 

ゲンムの体が切り落とされた。

 

「ッ!何者だ!」

 

そのものは返答をしない。

 

ゲンムがだんだんと薄くなり、隠れていた敵影がはっきりと見える。

 

その姿は、純白の鎧であった。

 

「ッッッッッーーー!!」

 

男はとんでも無い恐怖を覚えるも、敵では無いと判断する。

 

「おいお前!何の用だ!うちのドラゴンを切りやがって!」

 

…返答は、ない。

 

代わりに与えられたのは次の一閃であった。

 

だがすでに不意打ちでないその一撃は、ドラゴ大王に軽々と止められる。

 

「なんだ?儂らに用があるというのか?」

 

ドラゴ大王は爪で弾き、鎧に問う。

 

するとさらに上空から声が響く。

 

「ちょっとちょっとー!せっかく私のISの素晴らしさを凡夫どもに見せてやろうと思ったのに、邪魔しないでよ!」

 

その声には罪悪感などなく、ただひたすらに自分勝手な意思のみが含まれていた。

 

「…お前、マジで言ってるのか?」

 

「ん?なに?マジもマジ。大マジだよ!ミサイルを全部ちーちゃんに落として貰って、私のISを世間の愚民に知らしめるんだよ!」

 

ただひたすらに自分勝手。エゴ。その他者を顧みない愚行を見て、止まるヒーローはいないのだ。

 

「そうか。そうか…」

 

「ん?なに?ああ!気にしなくても大丈夫だよ!こういう時のために…」

 

水平線から銀色の光が見える。

 

「第二陣も発射させてたんだ!」

 

そこには、先ほどよりも多くのミサイルが飛ぶ姿があった




ドラゴンたちの性格はドラ娘に近い感じの方向で行こうかと考えております。
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