ポケットモンスター フロンティアブレーンサトシの新たな冒険 作:有頂天皇帝
かなり久々の投稿になります。今回ベストウィッシュでも個人的に五本の指に入るくらい嫌われていると思われるカベルネの登場と個人的にベストウィッシュでも好きなキャラの1人であるラングレーの登場、それとちょっとだけですがシューティー虐めがあります。
アーティと別れてから歩き続けヤグルマの森を無事に抜けたサトシたち。次のジムがあるヒウンシティを目指してスカイアローブリッジを目指して旅を進めていた道中、大きめなフレンドリィショップに着いたサトシたちは食糧や日用品、ポケモンに関する道具を購入するためにそれぞれ別れて買い出しをすることにした。
トウコたちが買い物を楽しんでいる間に先日ゲットしたチュリネとペンドラー、デンチュラをアララギ博士の研究所に転送してオーキド研究所から助っ人として呼んだメガニウムやスピアー、サンダースたちに特訓と新しい技の習得の練習をしてもらっていた。
「すいませーん!この進化の石セット4セットください!!」
通信を終えたサトシは辺りをぶらついていたら石屋を見つけてそこで進化の石詰め合わせを購入した。
「はい、毎度あり!!沢山買ってくれたオマケにこの綺麗な石もあげるよ」
「コレって・・・あの、コレってどこで手に入れたんですか?」
石屋の店主は高価な進化の石セットをたくさん買ってくれたお礼としてDNAの模様が刻まれた3つの石をプレゼントしてくれた。その石がメガストーンだと気づいたサトシはイッシュでもゲットできるのか気になり質問した。
「コレかい?コレは先日ネジ山の近くの採掘場で採掘されたんだよ」
「ネジ山・・・」
「最近見つかったものなんだけど進化の石とも変わらずの石のような道具とも違ってどう扱うのか分からなくて扱いに困ってたんだよ」
「あの、コレって他にもあったりしますか?」
サトシはトウコたち仲間たちのためにメガストーンを集めてあげようと他にもあったら購入しようと声をかけるが、店主は申し訳なさそうに首を振る。
「残念だけどコレで全部なんだよ。もし欲しかったらネジ山に行ってそこの炭鉱夫たちに声をかけてみるといいよ」
「そうですか・・・。いえ、教えてくださってありがとうございました!!」
サトシはメガストーン入手できなかったことに少し残念がるが、それでも入手出来る可能性を知ってこれから先の旅で訪れるかもしれないネジ山が楽しみになった。
サトシは再度店主にお礼を伝えてからトウコ達との集合場所に向かった。向かう途中、すれ違ったピンクの髪のボーイッシュな女の子が落し物をしたので、それを返しに声を掛けた。
「君、これ落としたよ」
「え?あ、ありがとう・・・」
少女は、どうやら手元の1つのモンスターボールを凝視していたらしく、落とし物をした事に気付かなかったらしい。そして彼女の隣には、ジョウト地方に主に生息しているポケモン、マリルリがいた。
「マリルリか、イッシュでは珍しいな」
「この子はスクールの卒業旅行でジョウト地方で出会ったマリルを育てたのよ」
「なるほどな」
「もしかしてあなたってジョウト出身?」
「いや、俺はカントー地方のマサラタウン出身だよ。それより顔が悪かったけど何かあったのか?」
「うん、ちょっと色々あって・・」
「・・・なんなら話を聞こうか?話せばスッキリするかもしれないし」
ラングレーの様子からただ事ではないと感じたサトシはラングレーを連れてとりあえず落ち着ける所に座り、お互い自己紹介をした。
彼女の名はラングレー、ドラゴンバスターを目指しているトレーナーだ。
「私は竜の里のトレーナーに負けて以来、ドラゴンバスターを目指していたんだけど、最近努力して進化したツンベアーが私に攻撃してくるようになったのよ」
「ツンベアー?」
「サトシの故郷、カントーにはいないんだっけ?こういうポケモンよ。因みに進化前はクマシュンってポケモンなの」
そう言いラングレーは自身のポケモン図鑑でツンベアーとクマシュンを見せてくれた。
「へぇ~クマシュンって可愛いな。ツンベアーもカッコいいし」
「ピ~カピ~カ」
「ありがとう」
自分のポケモンを褒めて貰えたラングレーは少しだけ頬が緩み笑顔を浮かべながらお礼を言う。
「なぁラングレー。ツンベアーが攻撃してくるってどういう時だ?」
「そうね・・・ツンベアーをボールに出した時、いきなり突進されて・・・。その事を怒ったらツンベアーが暴れだすのよ」
「なるほど・・・因みにクマシュンの時はどうだったんだ?」
「クマシュンの時はよく私に抱きついてきたわ。それが日課になっていた、だけど・・・」
「なるほど。それでラングレーはその後どうしたんだ?」
「ソムリエールに診断しに行ったのよ。でも診断結果は・・・『相性最悪ね!総入れ替えしなさい!!そしてマリルリは主に田舎に生息しているんだから、イッシュのトレーナーはイッシュのポケモンを持つべきよ!すぐに捨てなさい』って・・・」
「なんだそりゃ?」
ラングレーが相談したというソムリエールの判断にサトシは顔を顰める。サトシはラングレーの今聞いた話からツンベアーに何が起こったのか考えているとトウコとメイ、キョウヘイがやって来た。
「サトシさんお待たせしました!!ってアレ・・・?」
「サトシさん、その人は・・・?」
ああ。紹介がまだだったな」
サトシはメイとキョウヘイ、トウコたちにラングレーを紹介した。そして、ラングレーの悩みとソムリエールからの診断結果も話した。
「何ですかそれ!?」
「ポケモン総入れ替えとか何様のつもりですか!?」
「ってか1トレーナーがなんでそんなに偉そうなの!?」
キョウヘイ、メイ、トウコはラングレーに対してあまりにも身勝手な理論をぶつけてきたソムリエールに対して怒る。
「・・・・・・」
そんな中でサトシはラングレーの話していた内容からツンベアーに対して何か心当たりがあるのか少し黙って考えてからラングレーにそれを伝える。
「俺の知ってるケースとは少し違うから絶対、とは言いきれないけどもしかしたらと思うことがあるんだ」
「お願い!何でも良いから教えて!」
ラングレーは藁にも縋る思い出サトシの両肩を掴み、必死に頼んだ。そのラングレーの必死な様子からサトシもラングレーを安心させるためにも自分の考えを伝えることにした。
「分かった。でも、参考になるかどうか分からないけど」
「構わないわ!」
ラングレーを少し落ち着かせてからサトシたちはツンベアーが暴れたとしても周りに被害が出ないように近くの草原へと場所を移動した。
「ツンベアーを出すわよ」
「何時でも良いぜ!」
「私達も何時でも大丈夫!!」
ラングレーはツンベアーをボールから出すことを伝え、サトシとトウコたちもツンベアーが暴れたとしてもすぐに対処出来ることを言うとラングレーは覚悟を決めてツンベアーをボールから出した。
「ベア~!!」
(やっぱりコレは・・・)
ボールから出たツンベアーはラングレーが言っていた通り、ボールから出た瞬間ラングレーに一直線に向かって来た。ツンベアーの巨体で向かえば、案の定ラングレーは受けきれず後ろに吹っ飛ばされてしまった。
「危ない!」
吹き飛ばされたラングレーを受け止めるサトシ。お姫様抱っこになっているが。
「あ、ありがとう/ / /」
初めてお姫様抱っこを経験したラングレーが頬を赤らめる。それをトウコとメイが羨ましそうにジト目で見ている中、キョウヘイは顔を顰めてツンベアーを見ていた
「ラングレーさんの言う通り、本当に突進してくるとなんて・・・」
だが、ツンベアーはラングレーに回避されたことに気づくともう一度と言わんばかりに再びまたラングレーに向かって走ってきた。
「ツンベアー、止まってくれ!」
サトシはラングレーを後ろに置いてからそのままラングレーを庇うかのように、サトシが前に立つとサトシはツンベアーを受け止めた。その時、サトシはツンベアーを受け止めた感触から自分の予想が当たっていたことを理解した。
「(やっぱりな。あいつと同じだ)なあツンベアー。お前、ラングレーに甘えたいだけなんだろう?」
サトシの言葉にツンベアーはピタッと止まった。周りも驚き固まった。
「えっ?甘えるってどういう事なの?」
「ラングレーの話を聞くと、クマシュンの時からラングレーに抱きついてきたんだろ?ツンベアーになった今でも変わらず同じように甘えたいだけなんだ」
「そうか!攻撃じゃなくて、愛情の意味を込めてじゃれつきたいだけだったのね!」
「そうだぜトウコ。ツンベアーはクマシュンと同じようにラングレーに接していただけなんだよ」
「そうなの?」
「ああ、だがラングレーが怒った事に自分が嫌われたと思って暴れた、そうだろう?ツンベアー。」
「ベア」
ツンベアーはサトシの言葉にうなづいた。その申し訳なさそうな様子からサトシの言っていることが正しいのだと理解したラングレーは苦笑を浮かべながらツンベアーの頭を優しく撫でる。
「そうだったの・・・ごめんなさいツンベアー。私そうとは知らずに」
「でも、それはかなり危険なスキンシップですよね。手加減する様に訓練すべきじゃ・・・」
「しょうがないよ。ツンベアーは最近進化したばかりだから、まだクマシュンの時の感覚が抜けないんだろうな」
「何でサトシさんは分かったんですか?」
サトシが旅慣れた経験者であることを理解しててもラングレーの話だけであそこまでしっかりと理解していたことに疑問を感じたキョウヘイが質問するとサトシは苦笑しながら答えた。
「あぁ。ジョウト地方でゲットしたチコリータもさ、ベイリーフに進化したばかりの頃も以前と同じようにスキンシップを行ってたんだ。今は軽くのしかかりをするような形に落ち付いたんだ」
「だから分かったんですね。流石、世界チャンピオンになった実力者ですね。私も見習わないとね」
「ツンベアー。ごめんなさい、私、ちゃんと理解しないで怒鳴ったりして」
「ベア・・・ベアベア・・・。」
ラングレーとツンベアーは仲直りした。マリルリも一安心した。これで一件落着・・・四人はそう思っていた。
「そこのあなた!」
サトシを呼ぶ声がした。紫の髪の少女だ。
「はい?」
「あなたのポケモンの相性をテイスティングしてあげ・・・あ~!!」
少女はラングレーを指差した。ラングレーの方も、大変驚いた表情となる。
「どうしたんですかラングレーさん?」
「この女よ!私のツンベアーを診断したのは」
「あなたは、さっきのツンベアーのトレーナーじゃない!総入れ替えはしたの?マリルリは捨てたの!?」
「もうその必要は無いわ。ここにいる人達が協力して、解決したから」
「ふざけるんじゃないわよ!私の行ってる事は絶対よ!たかがクマシュンなんてそこら辺にいるんだから!」
「────それは聞きづてならないねカベルネ。ポケモンソムリエは、トレーナーとポケモンの関係をより良くする為にアドバイスする職業だ。だからこそカベルネ、君は総入れ替えではなく、ラングレーとツンベアーの仲をどうすれば良くなるかアドバイスするべきだった」
「デントさん・・・?」
いつの間にかトウコたちの近くに来ていたサンヨウジムジムリーダーのデントが反論する。どうやらカベルネを知っている様だ。
「あの、デントさん。この人知ってるんですか?」
「前にサンヨウジムに挑戦して来たんだ」
メイがカベルネという少女のことを知っていのか聞くとデントは説明する。簡潔に述べると、カベルネはかつてサンヨウジムでデントに負けて以来、悔しさの余り、デントを見返すべくソムリエールの資格を取ったそうだ。だが、カベルネはまだCクラスのソムリエールだという事が明かされた。
「ちょっと待ってください!テイスティングが出来るのはAランクからじゃないんですか!?」
「そうだよ。カベルネのテイスティングにより、トレーナーをやめたりポケモンを手放す人が増えたという報告がされているんだ。そして、苦情も来ている。事態を重く見たソムリエ協会は、カベルネを尋問にかける事にしたんだ」
「私は、何も悪い事をしてないわよ!」
「それを差し引いても、本来はテイスティングは出来ない。人のポケモンに干渉する権限は持ってない。総入れ替えだという場合は、まだポケモンを持ってない人にアドバイスする時だけ適用されるのさ」
「ふざけないで!私は、未来のSランクソムリエよ!」
「まだCランクの癖に」
「出鱈目だったのね!」
メイとラングレーはカベルネの巫山戯た態度にメイとラングレーは不快感を隠さずに憤慨するがカベルネは関係ないと言わんばかりの態度をとる。
「解決出来たから良いものの、ツンベアーが捨てられていたらどう責任を取るつもりだ!」
「うるさいうるさいうるさい!バトルで私が正しいんだって事を証明してやるわ!」
「仕方が無い・・・」
デントは口で言ったところで無駄だと考えバトルで改めさせようとモンスターボールを持つが、サトシが止めた。
「オレがやります」
「分かった。サトシ君に任せるよ」
こうしてサトシ対カベルネのバトルが始まった。
「田舎者なんて瞬殺よ!マイビンテージ、シキジカ!」
「ボスゴドラ、君に決めた!」
カベルネはシキジカを、サトシはボスゴドラ(オヤブン個体)を繰り出した。デントはジム戦の時よりも成長しているカベルネのシキジカに一瞬だけ目を向けたがそれよりも注目したのはサトシのボスゴドラだ。
以前のシューティーとのバトルでみた色違いメタグロス同様通常の個体よりも大きいだけでなく立ち振る舞いからも強者であることがはっきりと分かり、一ポケモントレーナーとしてバトルしたいと思ってしまった。
「ふん。ボンジュール、シルブプレ!そのボスゴドラとかいうポケモン、ただ図体がデカいだけじゃない!!捨てなさい!!」
「ボスゴドラ、ラスターカノン」
カベルネのテイスティングを無視してサトシはボスゴドラに指示を出す。そしてテイスティングに夢中になっていたカベルネはシキジカに指示を出せずシキジカはラスターカノンの直撃を喰らって一撃で戦闘不能になってしまった。
「ちょっと何するのよ!」
「Cランクが粋がるなよ・・・」
冷静ではあるが、ポケモンに対して身勝手な態度を取り続けているカベルネに対して激怒しているサトシ。メイは今にも泣きそうなっているし、ラングレー、デント、キョウヘイ、トウコは冷や汗をかく。カベルネに至っては、本能的な恐怖を感じていた。
「マイビンテージ!ハーデリア!!」
カベルネはその恐怖を誤魔化すように次のポケモンとしてハーデリアを繰り出した。サトシは交代するつもりはないのかボスゴドラを続投させる。
「ハーデリア!炎の牙!!」
「アイアンテールで迎え撃て!!」
ボスゴドラについての知識がないカベルネだが、鋼タイプと予想して炎タイプの技を指示を出すがレベル的に圧倒的な差がありすぎるためにボスゴドラはハーデリアによる弱点タイプの炎技をくらっても顔色変えずそのまま尻尾に噛み付いているハーデリアを地面に叩きつけてそのまま戦闘不能にした。
「どうする、まだ続けるのか?」
「認めない、認めないわ!田舎のトレーナーに!まして、ソムリエでもない新人トレーナーに負けるなんて許されないわ!」
サトシは言外にこれ以上のバトルは無駄だと伝えるが、ボロ負けしているカベルネはそんな事実を認めたくないと言わんばかりにダルマッカとフタチマル、ゴチムを繰り出して来た。
「カベルネ!それは反則だ!!」
「うるさい!うるさい!!勝てばよかろうなのよ!!フタチマル!シェルブレード!!ダルマッカ!炎のパンチ!!ゴチム!サイケ光線!!」
デントはトレーナーとしての当たり前のルールを破ったカベルネに対して声を荒らげるが、カベルネはそれを無視してフタチマルたちに同時に指示を出してボスゴドラに攻撃する。
ボスゴドラはその攻撃を全て真正面から受け止めたにも関わらず顔色一つ変えない。そしてサトシは無慈悲にボスゴドラに技の指示を出した。
「ボスゴドラ!メタルバースト!!」
「ボォースゥッ!!」
ボスゴドラは全身を光り輝かせたかと思えば受けた衝撃を全て跳ね返し威力の上がった自分たちの攻撃をまともに喰らったフタチマルたちは倒れてしまった。
「すごいわあのボスゴドラってポケモン。3対1というハンデをものともせず、カベルネのポケモンを秒殺したわ。しかもあれだけの技をくらっているのに全くダメージを負っている様子が見られないなんて・・・」
「そ、そんな・・・。あんな田舎のトレーナーにデカいだけのポケモンに私のポケモンたちが手も足も出ないだなんて・・・」
今の結果が認められないのか呆然とするカベルネ。その後、カベルネはデントによってソムリエ協会に連行された。ただ、デント曰く初犯なので剥奪は無いだろうとの事。精々ペナルティだけだろうといった。ちなみにデントは今サンヨウジムで出会ったとある新人トレーナーとソウリュウシティのジムリーダー候補トレーナーと一緒に旅をしているようで機会があったらまた会おうと別れ際に話した。
「ありがとう。サトシと出会わなければ、ツンベアーとは別れていたかもしれないし、怪我もしてたわ」
「別に良いぜ」
「私、しばらくは、ツンベアーにマリルリと向き合って見るわ。」
その後、ラングレーと別れ、サトシ一行はヒウンシティを目指して旅を再開したのだった。
ラングレーと別れたサトシたち一行は途中、コアルヒーによる騒動に巻き込まれたり、ヒウンシティに繋がる橋【スカイアローブリッジ】でゴチルゼルによる騒動に出くわしたりなどがあったがそれら全ての騒動を解決しつつサトシたちはヒウンシティまで後少しのところまで来ていた。
「もう少しでヒウンシティに到着ですね」
「噂だと近々大きなイベントをやるみたいで人が沢山集まるそうです」
「どんなイベントなんだろうね」
メイ、キョウヘイ、トウコはスカイアローブリッジを歩いてヒウンシティに向かいながら楽しそうに話しており、それをサトシは自分もまたこれまで旅仲間たちと一緒に度をしてきた時は同じようにして次に訪れる街を楽しみにしていたなと懐かしんでいた。
「せっかくだから明日は観光を楽しむことにするか。ジム戦はそんなに急がなくてもリーグまでまだ期間はあるからな」
「いいんですか!」
「「やったー!!」」
トウコ、キョウヘイ、メイはサトシの提案に嬉しそうに騒いだ。そしてヒウンシティの観光ガイドを見てはしゃぐ3人を微笑ましそうに見守るサトシはそのままヒウンシティを楽しみにしていた。
────その一方でヒウンシティでは今、1人の愚かなトレーナーが道を踏み外しかけておりサトシたちと再会することによってもう元の道に戻れないほど落ちぶれてしまうことが起こってしまうことにこの時のサトシたちは知る由もなかった。
「なんでだ・・・!!なんでこんな田舎のポケモン1匹に勝てないんだ!?」
ヒウンシティの裏路地で手持ちの6匹全員をアブソル1匹に戦闘不能させられたシューティーは両手で髪を掻きむしりながら絶叫するが、それをNは冷めた目で見下ろしながら頑張ってくれたアブソルを褒めるように優しく撫でる。
「トレーナーとしての才能もポケモン自体の強さも確かなものだね。だけど応用を覚えないとこの先通用しないよ」
「うるさい!基本さえしっかりとしてれば負けるわけが無い!!アンタに負けたのだってポケモンたちのレベルが足りなかっただけだ!!」
Nは先達のトレーナーとしてシューティーに対してアドバイスを送るが、頭に血が上っているのと他人のアドバイスなど不要と頭が硬い基本厨のシューティーに届く訳もなくそれを否定。
「・・・君が人の話を聞かないならそれはそれでいいよ。だけどこれだけは言っておくよ。その調子でずっと戦い続けていたらポケモンたちが君を見捨ててしまうよ」
「はぁ?何を言っているんですか?ポケモンがトレーナーを捨てるなんてあるわけないじゃないですか。そんな基本も知らないんですか?」
Nは戦っている時のジャノビーたちのトレーナーであるはずのシューティーに対しての冷めた目を思い出して親切心からそう忠告するが、シューティーはNの言っている言葉が理解できず鼻で笑ってからポケモンたちをボールに戻してその場を去る。
それをNは静かに見送りながら悲しそうにアブソルを撫でる手をやめないでいた。
(あの子のジャノビー・・・。アレはトレーナーを見限ろうとしているポケモンたちの目に似ていた。あの調子だと他のポケモンたち含め見限られるのはそう遠くないかもね)
色んな地方で旅をしてきたことで様々なトレーナーやポケモンたちと出会ったNはトレーナーと良い関係を築いているポケモンやトレーナーに捨てられたポケモン、トレーナーを見限って自分から捨てたポケモンなど色々なポケモンと出会ったことでシューティーのジャノビーたちのことを声を聞かずとも理解できていた。
「ソルゥ・・・」
「気にしなくていいよアブソル。忠告はしたんだからそれをどうするかはあの子たちが決めることだ。もし、あのジャノビーたちが辛い目にあうようだったら助けはするけどね」
アブソルが辛そうにしているNを慰めるように頬を足に擦り付けるとNは笑顔を浮かべながらそう答える。
そしてNはそのままアブソルと一緒に闇の中へと消えていった。
────そしてNの不安は後日当たってしまうことをサトシたちと再会した時に知ることになるのだった。
あとがき
最近ポケモンGOをちょくちょくプレイしているのとアニメのリーグ戦とか見てたらまた書きたくなったのでやりました。不定期に執筆すると思うのでどうかその時はよろしくお願いします。
アイリスの扱いを相談
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フルボッコ(改心なし)
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軽くフルボッコ(改心あり)
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フルボッコなし(アニメ性格)
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フルボッコなし(ゲーム性格)