ポケットモンスター フロンティアブレーンサトシの新たな冒険 作:有頂天皇帝
今回でサトシのジム戦とトウコvsシューティーが終わります。シューティーはフルボッコされるのpixivでもよく見られ中には改心するものもチラホラありますがこの作品では改心しません。
むしろもっと落ちるところまで落ちてもらうつもりです。これはシューティーだけじゃなくカベルネやスワマなどのイッシュのロクデナシトレーナーたちに共通するこの小説での末路かもしれません。
シューティーがどうなるかは本編を読んでください!!
メガカイロスVSメガヘラクロス。メガシンカを行ったポケモン同士のバトルはポケモンリーグなどの公式大会でも滅多に見れない好カードの対戦だ。
その理由は単純でメガストーンとキーストーンを揃えるまたは扱える一般トレーナーがまだ増えていないのと公式のジム戦でも一部のジムリーダーしか使用しないためだ。
故にメガシンカの存在を知っていてもメガシンカポケモンを実際に目にする機会はあまりないのだ。
特にここイッシュの場合は他地方の情報をあまり取り込まないためにジムリーダーや四天王、チャンピオンなどごく限られた一部の実力者しか知らないためイッシュではまず見られることがない。
だからこそ今ヒウンジムで行われているメガシンカポケモン同士のバトルは本来ならば多くの人間が大金を払ってでも観戦をしたいと殺到するほどの凄いものなのだ。
「カイロス、岩石封じ!!」
「ヘラクロス、ロックブラスト!!」
バトル開始早々アーティとサトシはそれぞれメガカイロスとメガヘラクロスに攻撃の指示を出すと2匹の攻撃は空中でぶつかり合い凄まじい爆発を起こす。
「ヘラクロス、煙の中に突っ込め!!」
その煙の中にサトシはメガヘラクロスを突撃させ煙の中に紛れ込ませるとメガカイロスはメガヘラクロスの姿を見失ってしまい、右往左往してしまうがアーティはすぐに的確な指示を出す。
「慌てるなカイロス!破壊光線で煙を飛ばしながら攻撃しろ!!」
「ッ!カイロスッ!!」
メガカイロスはアーティの指示にすぐさま従って煙を払いながらメガヘラクロスに攻撃するために破壊光線を放つ。
破壊光線は煙を薙ぎ払っていき煙の中に隠れていたメガヘラクロスにも当たるかと思われたが、破壊光線がメガヘラクロスに当たる瞬間、煙の中から勢いよく飛び出したメガヘラクロスはその巨大な角で迫るエアスラッシュを砕きながらメガカイロスの懐に飛び込んできた。
「ヘラクロス、そのままメガホーン!!」
メガヘラクロスのメガホーンがメガカイロスの胴体に突き刺さりあまりの威力の高さと勢いに思わずメガカイロスは顔を顰めるが、ダメージを受けながらも両手はメガヘラクロスの腕を掴み離さないようにする。
「いいぞカイロス!そのまま恩返しだ!!」
メガカイロスはメガヘラクロスの腕を掴みながら勢いよく体をぶつけ、そのまま地面に叩きつけた。
なつき度が高いほど威力の上がる恩返しはメガシンカできるほどの絆があることから最大の威力であり、さらにメガカイロスの特性【スカイスキン】によってノーマルタイプから飛行タイプに変わったことで威力も上がり、虫・格闘タイプのメガヘラクロスに大ダメージをあたえる。
「負けるなヘラクロス!インファイトでメガカイロスを吹っ飛ばせ!!」
ダメージを受けて苦しい顔をしているメガヘラクロスだが、サトシの声に応えるようにメガカイロスの拘束を振りほどくように暴れ、メガカイロスの体に腕や角をぶつけてダメージを与えながら吹っ飛ばす。
格闘タイプの技であるために飛行タイプを持つメガカイロスにはそこまでダメージは与えられなかったが、距離を取ることとメガカイロスの体勢を崩すことに成功したのでサトシは次の指示をすぐさま出す。
「燕返し!!」
「守るで防御だ!!」
メガカイロスの弱点である飛行タイプの技の燕返しがメガカイロスに迫るが、アーティの指示に即座に反応したメガカイロスの守るによって防がれる。
しかしそんなもの関係ないと言わんばかりにメガヘラクロスは角に力を込め、守るで発生させているバリアに覆われているメガカイロスを勢いよく地面に突き飛ばす。
予想外のことにメガカイロスは慌ててしまい守るが解除されると同時にその場を離れる。
だが、その際に僅かな時間とはいえメガカイロスはメガヘラクロスから視線を外してしまい隙を作ってしまった。
その隙を利用してメガヘラクロスは急加速で一気にメガカイロスに接近しながら攻撃を行う。
「ヘラクロス、燕返しの勢いに乗せてメガホーンだ!!」
メガヘラクロスは燕返しの加速を用いながらより強力になったメガホーンの一撃をメガカイロスの背中に叩き込み、そのまま地面に叩きつけ凄まじい衝撃が発生したことによりフィールドは砕け、その衝撃と土煙がフィールドを覆い、メガヘラクロスとメガヘラクロスの姿が見えなくなってしまう。
だが、サトシとアーティは互いのポケモンはまだ倒れていないと確信を持って同時に技の指示を出した。
「「ヘラクロス(カイロス)、破壊光線(だ)!!」」
両者共に偶然にも同じ技の指示を出すと土煙で覆われているフィールドの中心で凄まじい爆発が発生し、土煙が一気に消し飛ぶ。
あまりに凄まじい爆風を前にトレーナーであるサトシとアーティだけでなく、観客席にいるメイたちも目を開けられずフィールドの様子を見ることができなかった。
そして爆発が収まり視界が良好になっていくとフィールドの様子が見えるようになり、サトシとアーティは真剣な表情でフィールドに視線を向ける。
フィールドにはボロボロになって息を荒らげながらもまだ戦える姿を示しているメガヘラクロスとヨロヨロと立ち上がろうと地面に両手を付いているメガカイロスの姿があった。
アーティはメガカイロスに向けて声をかけようとしたが、アーティが声を発するよりも先にメガカイロスの腕の力が抜け、地面に倒れ込むと同時にメガシンカが解除されてしまい目を回して倒れていた。
「カイロス、戦闘不能!!ヘラクロスの勝ち!!よって勝者はマサラタウンのサトシ!!」
カイロスか戦闘不能になっていることを確認した審判によってカイロスの戦闘不能が宣言され、サトシはヒウンジムをクリアした。
アーティはカイロスの傍によって労いの言葉をかけてからサトシに歩み寄り「素晴らしいバトルだった。こんなに燃え上がるようなバトルをしたのは久しぶりだよ。ありがとうサトシくん」と賞賛し、ヒウンジムのジムバッジであるビートルバッジを手渡した。
「ビートルバッジ、ゲットだぜ!!」
「ヘラクロッ!!」
ジム戦を頑張ってくれたペンドラー、デンチュラ、ハハコモリ、ヘラクロスが嬉しそうに声を上げてくれた。そして観戦してくれていたメイたちからの賞賛の声を受けながら今後のジム戦も頑張ろうとポケモンたち声をかけるサトシだった。
「ジャノビー、リーフブレード!!」
「リザード、炎のパンチ!!」
サトシがジム戦をクリアしていたのと同じ頃、シューティーとバトルをしていたトウコはシューティーの最後の一体でありシューティーの相棒とも言えるジャノビーとバトルしていた。
ジャノビーとリザードのバトルが始まってからそれなりの時間が経過しているが先程までのバトルとは異なりシューティー側は善戦できていた。
これはジャノビーの方がリザードよりも少しだけレベルが高いのとリザードが先程まで特訓していた疲労が多少残っているなどの理由があるが、それでもタイプ相性云々以前にやはりトレーナーとしての技量に差があるためにシューティーは徐々に追い詰められていた。
(ふざけるなふざけるなふざけるなっ!!僕が負けるわけがないっ!!あんな基本もろくにできていない田舎者の血を持つ女に負けるだなんてありえないっ!!)
シューティーは血が出るほど唇を噛み、殺気のこもった視線をトウコに向けながら叫ぶようにジャノビーへの指示を出す。
自身の考えこそが絶対であることを見せつけ、トウコのあのすました顔を屈辱に歪ませてやるなどくだらないことを思いながらバトルしていた。故にパートナーであるジャノビーのことも全く見ずに目の前の敵であるトウコとリザードにしか意識が向いていなかった。
当然、対戦相手であるトウコがそんなことに気づかない訳もなく何度も技を出しては防がれ逆に反撃をくらっていることでダメージが積み重なり動きが鈍っているジャノビーのことに全く気付かず攻撃の指示を出し続けるシューティーを呆れた目で見ており、これ以上のバトルは無駄と感じ早々に決着をつけることにした。
「リザード、これで終わらせるよ。こんなしょうもないバトルこれ以上続けたところで無駄だからね」
「──っ!!どこまでもバカにしてくれるな!!汚れた血を持つ奴なんかに僕が負けるものかっ!!ジャノビー、グラスミキサー!!」
「・・・ジャァァノォォォ!!」
トウコの見下すような目に耐えきれなかったシューティーは叫ぶようにジャノビーに指示を出す。特性【新緑】が発動していることで威力の上がったグラスミキサーは凄まじい大きさとなってリザードだけでなくトウコすらも飲み込むほどのものであった。
だが、そんな巨大な草の竜巻を前にしてもリザードもトウコのどちらも焦りの表情など微塵もなくどこまでも平常心で迫るグラスミキサーに対して冷静に対処した。
「リザード、大文字」
「リィィザァァッ!!」
今リザードが覚えている一番の高火力の炎技である大文字をグラスミキサーに叩きつけ、グラスミキサーは一瞬にして燃え上がり竜巻の中の鋭い葉っぱたちは炎によって炭に変えられ竜巻の勢いもなくなりそのままグラスミキサーは消滅した。
そしてグラスミキサーと衝突したことで多少炎の勢いは落ちたが、体力の少ないジャノビーを倒し切るには十分すぎるほどの大文字がジャノビーに当たり、そのまま戦闘不能となった。
「ば、馬鹿な・・・く、クソッ!!また・・・またなのか!」
負けたことが認められないかのようにシューティーが狂ったように叫ぶ。ヤグルマの森に続いて今回のバトルでもトウコのポケモンを戦闘不能にするどころか追い詰めることもできず一方的に負けたことでシューティーのプライドは殆どズタズタにされていた状態だった。
「バトルはこれで終わりね。明日のジム戦に備えなきゃいけないから私は行くわね」
トウコはシューティーとのバトルは何にも感じなかったなと思いながらその場を去ろうとする。
だが、そんなトウコの態度が自分をバカにしているものだと思ったのか敗北のショックで項垂れていたシューティーは感情任せにトウコを襲おうとした。
「・・・ふざけるなっ!!お前みたいな奴に僕が負けるわけあるかっ!!」
「えっ!?」
シューティーはそんなことを言いながらトウコに殴り掛かる。トウコは突然のことに動揺したのとシューティーの鬼気迫る態度に気圧されてしまい足が竦んでしまった。
シューティーの拳がトウコに当たると思われた瞬間、シューティーの体に何かが当たってシューティーはそのまま海に叩き落とされた。
何が起こったのかわからず困惑しているトウコは足の力が抜けてしまい、その場にへたりこんでしまうとそんなトウコに今シューティーを吹き飛ばしたものが声をかけてきた。
「ジャノ」
「え、ジャノビー・・・?もしかしてあなたシューティーの・・・」
そこにいたのは先程のリザードの大文字で戦闘不能にしたジャノビーがおり、シューティーを吹き飛ばすのに使用したツルの鞭を器用に使って自身のものと思われるモンスターボールをトウコに見えるように掲げたかと思えばそれを勢いよく地面に叩きつけて壊した。
「え?え?」
トウコはジャノビーが何をしているのかわからず困惑していると、ジャノビーはトウコのカバンの中にツルの鞭を入れて中を漁り始めたかと思えば空のモンスターボールを取りだし、そのボールを自分に当てて自らゲットされた。
あまりの急展開にトウコは困惑しっぱなしでどうすればいいのか動揺しているとそんなトウコにある人が話しかけてきた。
「────その子、前のトレーナーの在り方に嫌気が刺したみたいでトウコちゃんを次のトレーナーに選んだみたいだよ」
「Nさん・・・」
トウコに声をかけてきたのはNでありNの傍にはゾロアとフシギソウが仲良く立っていた。
Nは困惑しているトウコを落ち着かせるようにゆっくりと話しかける。
「彼には確かなトレーナーとしての才能があった。だけど他地方はイッシュに劣るとか基本こそが全てだなんてくだらない固定概念ばかりに目を向けて他社のいい所を少しも学ぼうともしなかった。それは今のバトルだけじゃなくてここまでの度の道中のバトル全てに言えること」
Nは自分の肩の上に乗り頬を擦り寄せてくるゾロアの頭を撫でながら自身が見たものとシューティーと戦ったトレーナーやそのポケモンたちから聞いた話を元にトウコに話を続ける。
「彼のバトルは自分の目標を叶えるために鍛えているものでその際に相手のことを見ず一つ一つのバトルに集中しきれてないもので力でねじ伏せ勝利をもぎ取るだけのもの。相手への敬意を微塵も感じられないバトルはトレーナーだけじゃなくてポケモンたちからも嫌われていたみたいだね」
「それは・・・」
「そのせいで彼の手持ちのジャノビーたちもシューティーくんの敵意と同じようなものを向けられるようになって居心地が悪く感じるようになった。特にサンヨウジムでのサトシとのバトルで圧倒的敗北を突きつけられてからそれは酷くなったみたいでジャノビーたちの心はシューティーくんから離れ始めたんだ」
「・・・・・・」
Nの悲しそうに告げる内容にトウコは何を言えばいいのか分からなかった。ただ、最初のパートナーであるジャノビーに見限られたシューティーが哀れで悲しいものとしか思えず、自分がジャノビーのトレーナーになることは正しいのかが分からなかった。
「トウコちゃん。突然の事で今は決めきれないかもしれない。だけどトウコちゃんはひとりじゃない。こういう時に頼れる人が身近にいるでしょ?」
「・・・はい」
Nの言葉にトウコは今の旅仲間であり自分よりも色々なことを経験している先輩トレーナーであるサトシのことが頭に浮かびNのアドバイスを受け止め今後ジャノビーをどうするかサトシに相談することにした。
そのご、トウコはNにお礼の言葉を伝えてからジム戦をそろそろ終えただろうサトシたちに声をかけて相談するためにポケモンセンターへと足を運ぶ。
それをNは笑顔で見送るが、トウコの姿が見えなくなると笑顔を消して真剣な表情を浮かべながらシューティーの落ちた海を見るが、そこにいたのはシューティーの手持ちだったハトーボー、ドッコラー、プルリル、バニプッチ、ヒトモシの姿と彼らの足元に散乱している砕けたモンスターボールしかなく、シューティーの姿はなかった。
「ねぇ君たち。シューティーくんがどこに行ったかわかるかい?」
Nはハトーボーたちの傍に近寄りシューティーがどこに行ったのか尋ねるとハトーボーたちは自分たちの言葉が分かるNに驚きながらも自分たちの知っていることを話した。
その話を聞き終えたNはハトーボーたちにお礼を言い今後どうするのか尋ねると行く場所がないと言うのでNの提案として全員一旦Nが捕獲し、Nの信頼のできる仲間たちの元へ送りそこで新しいパートナーを探すように伝えた。
ハトーボーたちはそれを了承しそのままNにゲットされた。Nはハトーボーたちの入っているボールをポーチに閉まってからキツイ視線で海を睨む。
「ダークトリニティ。ゲーチスの命令だとは思うけど何故ただの新人トレーナーを攫ったんだ・・・?」
ハトーボーたちの話から海に落とされたシューティーがトウコとNの会話を聞いていたこと、ジャノビーに見限らてショックを受けているシューティーの前でハトーボーたちも自身のボールを破壊したことで悲しみよりもトウコや裏切ったジャノビーへの殺意がシューティーの心を満たしたこと。そしてそんなシューティーに手を差し伸べるかのようにプラズマ団総帥・ゲーチスの忠実な配下の3人【ダークトリニティ】がシューティーの前に現れ力を与えることを条件にプラズマ団の加入を求めた結果、シューティーは迷う素振りも見せずその手を取った。
シューティーは確かに才能ある若手トレーナーの1人ではある。しかし、現状その才能を開花させることができるとはNには到底思えなかった。
だが、あのゲーチスが無駄なことをするとはとてもではないが考えられない。故に何か考えがあって行動を起こしたのだろうが判断する材料が少ないため何も分からなかった。
「・・・強くならないとな」
Nはゲーチスが何か企みそれを実行することによってトレーナーやポケモンたちにとてつもない被害が発生することを恐れ、ゲーチスが何かをする前にその野望を打ち砕くためにより強くなろうと再度心に誓い、今いる仲間とこの先出会うであろう仲間たちとともに強くなるために多くの経験を積むべくNはこの場を後にした。
「ゲーチス様。また1人新たなトレーナーを連れて参りました」
「ご苦労。では早速その者も修練場に送なさい。その者がもし才あるものならば取り立ててあげましょう」
イッシュ地方のどこかにあるプラズマ団の本拠地にて。シューティーをプラズマ団に勧誘したことをゲーチスに報告したダークトリニティはゲーチスの命令に従いシューティーをプラズマ団団員修練場へと連れていく。
この修練場では事前に与えられたポケモン3匹を使ってひたすら団員同士で戦い合わせ、より強いものを選抜する。敗者はポケモン一体を勝者に渡し勝者は手に入れたポケモンをそのまま強くするも良し、相手と交換あるいはバトルで奪いより強力なポケモンを手に入れるもよし、専用のスタッフと一定数のポケモンと交換してより強いものを手に入れるもよしなどなんでもありで時間一杯戦い続ける。
ポケモンを失ったものはその時点で落伍者となりプラズマ団の最底辺として扱われ最低限のレベルの低いポケモンしか渡されず毎日雑用を押し付けられるだけでなく一般団員を始めとした上の立場の人間たちの玩具としてサンドバッグや女ならそういった行為のための道具として扱われるのが当たり前となっている。
そのため下位の団員たちの入れ替わりは激しい上に卑怯な手段や裏取引も平気で行われる。
逆に上級団員以上になるとそこまで入れ替わりは激しくなく地獄のような修練を生き抜くことで着実にプラズマ団の団員たちの実力は上がっており、ロケット団には及ばないものの一地方の悪の組織としみればかなりのものへとなり始めていた。
「イッシュのトレーナーは実力もないのに自信過剰なものが多いから心が折れやすくて本当に助かりますよ。おかげで大した手間もかからずに団員を増やせるのですから」
ゲーチスは邪悪な笑みを浮かべながらそう溢す。他地方との繋がりがあまりないイッシュ地方のトレーナーの多くがシューティーのようにそこそこの実力程度でプライドだけがそれなりに高い。故に現実を教えそこに甘い言葉を少し囁くだけで簡単にプラズマ団の勧誘に乗ってくれる。
おかげでプラズマ団の規模は日々大きくなっており表向きのポケモン解放での信者集めの方やイッシュ地方支配のための人手が増えるなどいい事づくめである。
「随分と機嫌が良さそうですねゲーチス」
「Dr.アクロマですか、なにか御用でも?」
ゲーチスに声をかけてきたのはプラズマ団に所属している科学者の1人であるアクロマ。メガウェーブの再現ととある兵器の開発に携わっていることからプラズマ団でも重宝されている科学者の1人だったりする。
なお、もう1人のプラズマ団所属の科学者であるマッドとの相性は最悪らしく2人の作業区画はかなり離されていたりする。
「えぇ少し気になることがあるのでしばしお暇を貰いたくてね。あぁメガウェーブ発生機構の方ならご心配なく、既に量産準備は整っていますしもしもの事が起こっても対処できるようにしておりますので」
「構いませんよ。結構の時まで時間はまだまだあります。次の作戦に関してもあなたがいなくとも問題ない人員ですので」
「それはありがたい。それでは私はこれで失礼致します」
ゲーチスから許可をとったアクロマはそう言うなりその場を立ち去る。
その際にアクロマは歩きながら手元のタブレットを操作する。
「ゲーチスはやはりマッドの作る品性のない代物を優先しますね。全く、あんな美学の欠けらも無いものをなぜありがたがることやら・・・」
アクロマは先程までゲーチスに表立って見せなかった冷笑を隠さずにそう零しながらタブレットにまとめている人物たちの写真を再度確認していた。
「Nだけがこの時代の英雄候補と思っていましたが、私の思っていた以上に英雄候補はいるようですね。少し調べるとしますか・・・」
アクロマのタブレットには英雄候補者の項目があり、そこには元プラズマ団の王であるNだけでなくサトシやトウコ、メイ、キョウヘイ、トウヤ、ヒュウなどの名前があった。
あとがき
はい、というわけでシューティーはプラズマ団に落ちてもらいました。崩壊確定の悪の組織に所属することになったシューティーが今後どこまで落ちるのか・・・。
アニメで氷漬けされて呆気なく退場したゲーチスとは違ってゲームやポケスペのように悪の組織のボスとして邪悪な存在になって貰えるよう頑張ります。
シューティーのジャノビーがトウコの手持ちになるのはふと思いついた展開でやりましたがみなさんはどう思いますか?睨みつけるからのソーラービームでドヤっていたジャローダさんはこの小説でどのような成長を見せてくれるのか・・・。
次回はリバティガーデン島の話かライモンシティへ向かう道中の話をするのかまだ決めていませんが今後も不定期に頑張りますのでどうかよろしくお願いします。
また、ハーメルンの活動報告でアイデア募集しているのでご意見どうかよろしくお願いします。