ポケットモンスター フロンティアブレーンサトシの新たな冒険 作:有頂天皇帝
今回の話はちょっと長くなりそうなので2つに分けて投稿することにしました。オリジナルキャラとしてオリジナルプラズマ団幹部が登場したり、読者の方から頂いた特殊個体のポケモンの情報が少しだけ出ます。
トウコがシューティーのジャノビーをゲットしたことをサトシたちに伝えた結果、サトシはしばらくの間手持ちに入れてジャノビーが本当にトウコといたいのかを確認した方がいいと言ったことからアララギ博士に預けず手持ちの一体としてパーティに入れた。
トレーナーに捨てられたポケモンの世話ならばかなりこなしてきているサトシであるが、ポケモン自らがトレーナーを捨てたポケモンの世話の経験はあまりなかった。だがそれでもこれまでの旅とバトルアイランドで保護してきたポケモンたちと関わってきたことで得た経験を元にトウコのフォローに回り、アララギ博士にも報告がてらジャノビーへの接し方のアドバイスを貰った。
翌日ヒウンジムに挑戦したトウコはリザード、ハトーボー、タツベイ、ミロカロスでリザードを残して何とかジムをクリアした。
ジム戦後にアララギ博士からシューティーのジャノビーのことでトウコには色々と気苦労をかけるだろうと思いそのお詫びとして幻のポケモン、ビクティニがかつて居たという噂の樽リバティガーデン島へ行くためのチケットをもらいサトシたちはみんなでその島へと向かった。
その島には本当にビクティニがいたのだが、ビクティニの持つ勝利をもたらす力に目をつけたプラズマ団によって乱暴な手段で捕まえられそうになっていたところをサトシたちが迎撃。
その際のバトルにてサトシとメイのツタージャがジャノビーに、サトシとキョウヘイのポカブがチャオブーに、トウコのタツベイがコモルーに、トウヤのリオルがルカリオに、ヒュウのナックラーがビブラーバへと進化した。
プラズマ団を追い払った後、自分を治療してくれたメイに懐いたビクティニが自分からメイにゲットされるという衝撃の展開はあったものの無事にヒウンシティへと戻ることができた。
その後、ジム戦に挑戦するためにレベル上げをすることにしたトウヤとヒュウと別れ、サトシたちは次のジムがあるライモンシティに向かうため現在砂漠地帯である四番道路を歩いていた。
四番道路は砂嵐が凄まじく歩くのにも一苦労なために道中には何個か休憩ポイントが設営されており、誰でも利用できるように地面タイプのポケモンたちによる補給が行われ常に物資が補充されておりライモンシティに向かうトレーナーたちにとってありがたい場所である。
サトシたちは既に4箇所の休憩ポイントを通過して5つ目の休憩ポイントで休むことにした。なお、道中同じようにライモンジムに挑むべく四番道路を歩いていた赤髪の大柄な少年──ケニヤンと同行することになったのと襲ってくるポケモンたちの中でサトシはダンゴロを、メイはマラカッチを捕獲していた。
「噂には聞いてましたけど本当にすごい砂嵐ですね・・・」
「あぁ、休憩ポイントがなかったと思うとゾッとするよな・・・」
ようやく落ち着けると言うことで椅子に座り込んだメイとキョウヘイの疲れた様子を見てサトシたちは苦笑しながら食事の準備を始める。
みんなで食事の準備を終え、そのままポケモンたちも含めて楽しく食事をしているとサトシはふとあることを思い出して窓の外に視線を向ける。
「そう言えばこの先にリゾートデザートがあるんだよな・・・」
「?そうだけど、サトシ言ったことがあるのか?」
「あぁ。2年くらい前に友達のゴウと一緒にリサーチフェローの調査でリゾートデザートの奥にある巨人の遺跡って場所に行ったんだ。そこで通常のゴルーグの倍の大きさのゴルーグと出会ったんだ・・・」
「通常の倍・・・」
「ただでさえ大きいサイズのゴルーグがより大きくなるなんて・・・」
「凄まじい・・・」
サトシの話を聞いていたトウコたちはサトシの友人がゲットしたという巨大ゴルーグを想像してあまりの大きさに呆然としてしまう。
そしてそんな話を聞いていたら巨大ゴルーグをゲットしたという巨人の遺跡が気になってしまうトウコたちはサトシにある提案を出す。
「ねぇサトシ。リーグの開催までまだ時間もあるしその巨人の遺跡って場所に行ってみない?」
「話を聞いてたらどんな場所か気になって・・・」
「それにやっぱり旅をするなら色んな場所も見てみたいですし!」
「構わないぜ!ケニヤンはどうする?」
「折角だから俺も同行させてもらうぜ!!」
トウコ、キョウヘイ、メイからの提案にサトシは問題ないと答え、ケニヤンもせっかくなのだからと同行することにした。
そしてその後食事を終えたサトシたちは片付けと準備を行いしっかりと休息を取ってから巨人の遺跡へと向かうのだった。
サトシのスマホロトムが巨人の遺跡までの最適ルートを案内してくれたお陰で特に迷うことなくサトシたちは巨人の遺跡に辿り着いた。
しかし本来ならはサトシが以前リサーチフェローでお世話になった発掘調査団がいるはずなのだが、重機や遺跡の調査用の拠点などはあるが人やポケモンの姿が影も形も見当たらなかった。
これは明らかにおかしいと思ったサトシたちはポケモンたちにも協力してもらって辺りを探すが結局のところ何も見つからなかった。
「これ、どう考えても何かありましたよね・・・?」
「そうだな。テントの中を見たら荒らされた形跡もあったし周囲ちもポケモンの技による破壊跡があったから誰かの襲撃を受けたのは間違いないかもしれません」
メイとキョウヘイは痛ましげな表情を浮かべながら辺りを探索した結果の情報を共有する。野生ポケモンによる攻撃の可能性も考えられたが、攻撃跡には氷や水タイプなどこの周辺にいるポケモンたちが覚えないタイプの技による被害もあったため野生ポケモンの可能性は限りなく低くトレーナーによる悪意ある行動だとサトシたちは予想する。
「辺りを探したけどなんの手がかりもない。あと探してないのは・・・」
「遺跡の中、ね・・・」
ケニヤンとトウコが視線を向けたのに合わせてサトシたちも巨人の遺跡の入口に視線を向ける。もしかしたら別の場所へと連れていかれたかもしれないが、何もしないよりはマシかもしれないと遺跡の中を探そうかと結論を出そうとしたその時、遺跡の奥から人とポケモンの悲鳴が聞こえてきた。
「今のは!!」
どう考えてもただ事ではないと即座に判断したサトシたちは移籍の中へと飛び込む。聞こえてきた悲鳴を辿りながら走っていると広場に辿り着いた。
そこでは傷ついて倒れている発掘調査団の人達とその手持ちのポケモンたち、それを守るように立ち塞がるボロボロになっているワルビルとヒヒダルマ(オヤブン個体)、デスカーン(オヤブン個体)、ローブシン(オヤブン個体)、ゴルーグ(オヤブン個体)の姿があった。
「チッ!いい加減倒れろってんだよ!!」
「そう熱くなるな。連中の体力も残り僅かだ」
「コイツらにトドメをさしたら後ろの連中のポケモンも含めて我らが戦力にしてやろう」
そしてワルビルたちと発掘調査団を攻撃していたのはプラズマ団であり彼らは中々倒れないワルビルたちに対して苛立ちながら近くに転がっていた野生のゴビットの背中を蹴る。
蹴られたゴビットは苦しげな声を上げそれを聞いたワルビルたちは怒りの叫びを上げながらプラズマ団に襲いかかる!!
「ハッ!単純な連中だぜ!!やれお前たち!!」
プラズマ団はバカ正直に真正面から攻撃を仕掛けてくるワルビルたちに対してフリージオ、ブルンゲル、レパルダス、ミルホッグ、ココロモリたちに攻撃を指示する。プラズマ団たちに意識が集中していたワルビルたちはその攻撃を回避することもできずまともに食らってしまい勢いよく壁に叩きつけられてしまった。
「手こずらせやがって・・・。まぁいい貴様らも我らがプラズマ団の一員として今後は働いてもら────」
「ピカチュウ、10万ボルト!!フーディン、サイコカッター!!ブラッキー、シャドーボール!!ラグラージ濁流!!ガブリアス、竜の波動!!グレンアルマ、アーマーキャノン!!」
「リザード、大文字!!ジャノビー、グラスミキサー!!アブソル、サイコカッター!!ミロカロス、冷凍ビーム!!セビエ、氷の礫!!ハーデリア、シャドーボール!!」
「チャオブー、炎の誓い!!リオル、真空波!!!!オタマロ、バブル光線!!ヒトモシ、鬼火!!エレキッド、電気ショック!!スピアー、ミサイル針!!」
「ジャノビー、グラスミキサー!!イーブイ、スピードスター!!ミミロル、目覚めるパワー!!ヤドン、水鉄砲!!イワンコ、岩落とし!!チラーミー、スピードスター!!」
「ダゲキ、空手チョップ!!ゴーリキー、気合い玉!!ゴルバット、エアスラッシュ!!シママ、電撃波!!レパルダス、シャドーボール!!マンキー、けたぐり!!」
プラズマ団がワルビルたちにトドメを誘うしたところでサトシたちが割り込み、瞬く間にプラズマ団のポケモンたちを全滅させた。何が起こったのか分からず戸惑うプラズマ団に対してサトシはハハコモリ、バタフリー、アリアドスを出すと糸を吐くを指示して拘束して逃げられないようにした。
「サトシくんどうしてここに・・・?いや、そんなことよりおかげで助かったよ・・・」
「団長さん、何があったんですか?」
サトシが現れたことに驚きながらも助けてくれたお礼を言うのは以前サトシとゴウが色々とお世話になった発掘調査団の団長。サトシは団長から何があったのかを聞くが彼ら自身も何故プラズマ団に襲われたのかは分からないでいた。
遺跡の調査部隊を編成中に突然プラズマ団に襲われてしまい、襲撃から逃げるために遺跡の中に入ったはいいものの連中はしつこく襲ってきてとうとう逃げられなくなりポケモンたちを出して応戦したものの敵わず追い詰められていたところを調査中で仲良くなった野生ポケモンたちに救われていたが、野生ポケモンたちもまたプラズマ団たちによって重傷を負わされたこの遺跡の中でも実力のあるワルビルたちもあと一歩のところまで追い詰められていたところをサトシたちが助けたという感じだ。
「プラズマ団・・・何の目的でこの遺跡にやってきたんだ?」
「もしかしたら連中は遺跡奥に眠ると云われる伝説の巨神兵を狙っているのかもしれない・・・」
「伝説の巨神兵、ですか・・・?」
発掘調査団団長によるとつい最近の調査で発見した文献によるとここリゾートデザートにはいくつか遺跡があり、その中の1つに伝説のポケモンを守るための番人として特殊なゴルーグが存在するということが分かった。
そのゴルーグはゴウが捕まえたゴルーグや今メイたちが治療しているゴルーグのようなオヤブン個体よりも遥か巨大な上にバトルの最中に姿を変えるという伝承も残っており、リゾートデザートの各地にある遺跡に眠るゴルーグたちはその巨神兵によって鍛えられたという可能性もあるらしい。
「連中はそのゴルーグとゴルーグが守ろうとしている伝説のポケモンを狙っているのかもしれない。我々を襲ったのもその遺跡に目星がついていたことがバレてしまったかもしれない」
「・・・団長さん、その場所を教えて貰ってもいいですか?プラズマ団にそのゴルーグたちを捕まえる前に先回りしたいので」
「もちろん構わないさ。むしろこちらから頼みたいところだよ」
「ありがとうございます!!」
サトシは団長から巨神兵のゴルーグがいると予想される遺跡【古代の遺跡】までのルートを教えてもらいすぐに行く事にした。
その際にまたプラズマ団たちが襲ってくる可能性とポケモンたちの治療があることからキョウヘイとメイにはサトシのポケモンたちと一緒に残ってもらうことにした。
古代の遺跡に向かうのはサトシとトウコ、ケニヤンの3人でサトシは追加の手持ちをスマホロトムを通して加え、国際警察に今回のことを連絡してから古代の遺跡へと向かった。
そんなサトシの背中をメイたちに治療されながらワルビルがジッと見ていたことに誰も気が付かなかった。
激しい砂嵐を突破してサトシ、トウコ、ケニヤンは何とか古代の遺跡に辿り着いた。どうやらまだプラズマ団は到着していないようで争った形跡はなかった。
「どうやら連中よりも先に着けたみたいね」
「だな。とりあえずは一安心だ」
「油断するなよ2人とも。もしかしたら既に侵入しているかもしれないからな」
プラズマ団の姿が見えないことから先回りできたと思うトウコとケニヤンだが、サトシはもう中に入っている可能性もあるため警戒をするように言ってから3人は中に入る。
遺跡の中は砂で埋もれているため歩きにくいが何とか前に進みながら遺跡の中を探索する。
道中何故か野生のポケモンたちに襲われないということがあり、サトシたちは嫌な予感を感じながら急いで遺跡の奥へと進んでいく。
そして下の階層に進む階段に向かおうとした瞬間、突然発生した流砂に飲み込まれてしまった。
「「「うわぁぁぁぁぁぁ!?」」」
流砂に飲み込まれるサトシたちを怪しげな集団が確認してからその集団は地下へと進んでいく。
古代の遺跡地下6階。流砂に呑み込まれたサトシたちは次々と重なって落ちた。
「みんな、無事か?」
「な、なんとか・・・」
「ツイてないぜ・・・」
流砂に落ちたことで汚れた服から砂を叩き落としてからその場を離れようとした瞬間、サトシたちの足元が盛り上がったかと思えば砂を巻き上げながら黒い肌を持った巨大なバンギラスが姿を現した。
「バンギャァァァァァァァァ!!」
「バンギラス!?」
本来ならばイッシュに生息していないはずの、それも通常の色違いとも異なる色違いな上に目が血走っていることからただ事ではないと予想したサトシは即座にバンギラスを止めるためにポケモンを繰り出す。
「ドサイドン、アームハンマー!!オーダイル、馬鹿力!!ガチゴラス、諸刃の頭突き!!」
パワーに自信のあるドサイドン、オーダイル、ガチゴラスを繰り出すなり指示を出すとドサイドンたちは攻撃しようとしたバンギラスを抑えるように技を繰り出しながら壁にその体を押し付ける。
「トウコ!ケニヤン!俺がコイツを抑えている間に2人は先に進んでくれ!!」
「わかった!!サトシも気をつけてね!!」
「おう!こっちは任せてくれ!!」
「カブトプス、ウオノラゴン!!お前たちは2人の護衛をしてくれ!!」
「トプスっ!!」
「ノーラ!!」
サトシはバンギラスの足止めをすることを伝え、トウコとケニヤンはサトシのカブトプスとウオノラゴンと共に遺跡の奥へと進んで行った。それを確認してからサトシは視線を壁に向ける。
「いい加減姿を現したらどうだ」
サトシが壁の奥に隠れている人物に対して睨みながらそう警告すると、何も無かったはずの空間から長い銀髪の美女が姿を現す。
どうやら手に持っている機械を使った光学迷彩で隠れていたようだが、波動を使えるサトシはそんなものに惑わされる女性の姿をすぐに捉えることができた。
「・・・流石は最強のフロンティアブレーン。この程度の小細工では誤魔化せませんか」
「あなたは誰なんですか。まさかプラズマ団の一員・・・」
「えぇそうですよ。私はプラズマ団の幹部【
プラズマ団の幹部を名乗る女性──ルシアは無表情で自分の身分を明かしながら自分の手持ちであるゴルーグ(色違い)、クチート、ユレイドル、シュバルゴ、ユキメノコが彼女のそばに立っていた。
「本日はこの遺跡にある古代文明について調べるために個人的に来たのですが・・・。どうやらゲーチスもここにあるものを求めて部隊を派遣しているようですね」
「同じプラズマ団なのに随分と他人事なんだな」
「私がプラズマ団にいるのは過去の伝承や伝説のポケモンなどの情報をゲーチスが持っているから協力しているだけ。彼らの目的は正直どうでもいい」
なんというか変わった人だな・・・とサトシは思いながらそれでも警戒を解かないでいるとドサイドンたちに取り押さえられていたバンギラスが拘束を解除するようにドサイドンたちを弾き飛ばしてそのままルシアを守るように彼女の前に立った。
弾き飛ばされたドサイドンたちも唸り声を上げながらバンギラスを睨む。
「まぁゲーチスには世話になっているからあなたの足止め位はやってあげましょうか。ゴルーグ、シャドーパンチ」
「ピカチュウ、10万ボルト!!」
ルシアはサトシが奥に向かうと面倒なことになると考えここで足止めをしようと自身のパートナーであるゴルーグにサトシへの攻撃指示を出すとサトシはそれを防ぐためにピカチュウに迎撃させる。
その攻防をきっかけにルシアとサトシのポケモンたちも攻撃を始めた。
突如始まったプラズマ団幹部ルシアとのバトル。果たしてどのようなバトルが行われるのか・・・。そして既に侵入しているというプラズマ団たちより先にトウコたちは伝説の巨神兵に出会えるのか・・・
あとがき
特殊個体のポケモンについては次回登場予定なのでその時に紹介させてもらいます。ハーメルンの活動報告やpixivのメッセージで募集していますので思いついた方がいたらアイデアをどうかよろしくお願いします!!
オリジナル幹部であるセブンスターズは名前の元ネタは遊戯王GXで、あと6人の幹部を今後出せるように頑張ります。