ポケットモンスター フロンティアブレーンサトシの新たな冒険   作:有頂天皇帝

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まえがき
今回はBWの主人公の内の1人が登場したり、少しですがサトシがバトルします。ちゃんとしたポケモンバトル初めて書くので感想やコメントなどで意見が貰えたら嬉しいです。


第1話 新人トレーナートウコ登場、そして暴走オノノクス

イッシュ地方・カノコタウン。イッシュ地方のポケモン博士であるアララギ博士の研究所があるこの町に今日新たな新人ポケモントレーナーが誕生────

 

「寝坊した~~~~~~~っ!?」

 

・・・・・・誕生するのであった。

 

「こんな大事な日に目覚まし時計が壊れてるなんて最悪っ!!ミジュマル、ツタージャ、ポカブ!!誰でもいいから残っててよね~~~!!」

 

パジャマ姿で走る少女──トウコは今日トレーナーになるための第1歩として幼なじみたちと共にアララギ博士からポケモンを貰う予定だったのだが、目覚まし時計が故障していたことで寝坊してしまいこうして慌ててアララギ研究所へと向かっていた。そしてようやくアララギ研究所に辿り着いたトウコは息を荒らげながら転がり込むように中に入る。

 

「あ、アララギ博士~~~!!あたしのポケモンはっ!?」

 

「あらあら・・・。そんなに慌ててくるなんてね」

 

トウコは荒い呼吸を繰り返しながらアララギ博士に縋るように尋ねるがアララギ博士はそれを見て苦笑するしかなかった。

 

「その、残念だけどさっきチェレンくん達に渡したのとヒオウギシティの新人トレーナーたちに送った分で渡すためのポケモンは全部居なくなっちゃったの・・・」

 

「そ、そんなぁ~~~~」

 

アララギ博士からの申し訳なさげの死刑宣告にトウコは目尻に涙を溜めながらへにゃへにゃとその場に座り込むしか無かった。トレーナーになる大事な一歩を寝坊などという間抜けでつまづいてしまうなどトウコにとってショックとしか言いようがなかった・・・。

 

「一応初心者用ポケモンはいるにはいるけど新人の子に任せられないから来週まで待ってもらうしかないわね・・・」

 

「うぅ~~~~」

 

アララギ博士からの残酷な宣言にトウコは滝のように涙を流すしかできなかった。夢にまで見たトレーナーとしての旅が先延ばしされるしかないことにショックしかなかった。これ以上ここにいても何もやることがないと思ったトウコは暗い気分で家に帰って不貞寝しようとしたその時、研究所の庭から大きな音が響いた。

 

「っ!?何が起こったの!?」

 

「は、博士!?森の方からオノノクスが現れて暴れ回ってます!!警備員のポケモンたちが対処しようとしてますが歯が立たず・・・!!」

 

「なんですって!?」

 

青い顔をした研究員からの報告にアララギ博士も驚きの声を上げた瞬間、研究所の壁を壊しながら警備員のポケモンであるヒヒダルマとローブシンがアララギ博士とトウコたちの前に倒れ込んだ。そして壁からゆっくりと姿を現したのは傷だらけな上に血走った目をしている色違いのオノノクスだった。その姿を見たトウコたちはあまりに強い殺気を目の前で浴びて足がすくんでしまった。

 

「オノーーーー!!」

 

我を忘れているのか研究所内を暴れ回るオノノクスは目の前にある設備をアイアンテールで飛ばすとそれがトウコに迫る。恐怖に足を竦ませたトウコは思わず目をつぶってしまい衝撃に備えることしかできなかった。

 

「────エーフィ、サイコキネシス!!」

 

いつまで経っても自分に衝撃が来ないことに違和感を感じて恐る恐る目を開くと目の前にエスパーの力で浮かぶ設備があり、何が起こったのか分からず困惑しているトウコにいつの間にか隣に来ていた青年が声をかけてきた。

 

「────悪いけどこの子を預かってくれ」

 

 

「えっ?」

 

トウコは突然何を言われたのか分からず言われるがままに渡されたタマゴを両手で抱える。何が起こっているのか分からず困惑しながらも目の前の光景を見つめていた。

 

「いくぜピカチュウ、これ以上アイツが暴れてアイツ自身と周りが傷つくのを止めよう」

 

「ピカ!」

 

青年──サトシとピカチュウは暴れているオノノクスを止めるためにバトルを挑もうとする。あんな小さなポケモンで適うわけがないと誰もが止めようめとした瞬間、全員が目を疑うような光景がおとずれた。

 

「ピカチュウ、アイアンテール!!」

 

「ピー、カァ!!」

 

サトシの指示を聞いた瞬間、ピカチュウは一瞬にしてオノノクスの懐にまで接近したかと思えば鋼鉄と化した尻尾を勢いよくオノノクスの下顎に向けて振り上げるが、オノノクスは既のところで牙に格闘エネルギーを纏わせた『岩砕き』で防御してピカチュウをはじき飛ばす。しかしタダではやられまいとピカチュウは尻尾の先端に大きめな電気球『エレキボール』を作ると攻撃直後ということで体勢を崩しているオノノクスの腹に勢いよく投げ飛ばした。

 

「オノーーー!?」

 

エレキボールの直撃を食らったオノノクスは壊した壁に向かって吹き飛ばされ、そのまま研究所の庭へと転がりながら体勢を立て直す。既にこの段階で警備員たちのポケモンたちは全員戦闘不能になっており研究員たちのポケモンではレベル差がありすぎるために黙って見ていることしか出来なかった。誰もが固唾を飲んでピカチュウとオノノクスのバトルを見ている中、トウコだけは目の前のバトルに魅了されていた。

 

「これが本物のポケモンバトル・・・」

 

テレビで他地方のリーグ戦やたまにイッシュリーグのバトルを見たことしか無かったトウコにとって今目の前で行われている初めて生で見るバトルは迫力があるなどという陳腐な言葉で言い表せないものであり、見ているだけで胸が熱くなり自分もバトルをしてみたいという気持ちが高まっていた。・・・・・・その際に誰も気づいていなかったことであるが、トウコが抱えているサトシから預けられたタマゴが薄らと光りカタカタと揺れていたことを

 

「ピカチュウ、フラッシュで目眩しするんだ!!その後にじゃれつく!!」

 

「ピーカァッ!!」

 

サトシの指示を聞くなりピカチュウはオノノクスの顔の近くにジャンプして全身から攻撃性のない眩い閃光を放ち、あまりの眩しさにオノノクスは思わず目をつぶってしまい顔を背ける。その隙にピカチュウはオノノクスの左背後に回り込んで飛びかかるように襲いかかる。ドラゴンタイプの弱点であるフェアリータイプの技である『じゃれつく』をまともに喰らえばオノノクスといえど大ダメージは避けられないが・・・。

 

「ノクス!」

 

「ピカァ!?」

 

オノノクスは目が見えずとも迫る気配を感じったのかピカチュウの攻撃を『アイアンテール』で防御するとそのまま勢いよく弾き飛ばした。ピカチュウは地面を転がりながらも体勢を立て直しオノノクスを睨む。その間にオノノクスは『竜の舞』を最大まで積んで攻撃と素早さを高めており、ピカチュウもまた回避しながら『悪巧み』と『高速移動』、『充電』を積んでいた。どちらも試合を長引かせる気はないのか互いに最大の一撃で決める気でいるようだ。

 

オノノクスは『ドラゴンクロー』、『ワイドブレイカー』、『ドラゴンテール』、『逆鱗』を同時に発動させたことにより全身にドラゴンエネルギーを纏わせ紫の龍を彷彿とさせるエネルギーを鎧のように展開させた『激龍の鎧』を発動し、ピカチュウは『10万ボルト』、『雷』、『ライジングボルト』、の強力な電撃を放ち、それら全てを『ボルテッカー』に纏わせてより強力な電気の鎧を纏ったピカチュウは『テラ・ボルテッカー』を発動した。どちらも凄まじいエネルギーを発しておりアララギ博士やトウコたちは圧倒され黙って見ているしかできなかった。そして数瞬の間静寂が流れたかと思ったら2匹は最大限に高めたエネルギーをぶつけ合わせるかのように衝突した。

 

「ノーーーークスッ!!」

 

「ピカピカピカピカ、ピッカァ!!」

 

ドラゴンと電気のエネルギーが衝突すると凄まじい衝撃が発生しアララギ博士とトウコたちは発生した衝撃と土煙に耐えるためにその場で踏ん張りながら両腕で顔を隠す。2体の強力なエネルギーがぶつかり合い2体を中心に空に向かって巨大なエネルギーの柱が上がり、空に浮かぶ雲を突き抜け研究所上空は雲一つない青空へと変わった。そして衝撃が収まり土煙が晴れるとアララギ博士とトウコたちが顔から腕を離してゆっくりと庭に目を向ける。フィールドの中心には傷だらけになって荒い息をはいているピカチュウとオノノクスが立っていた。

 

「「・・・・・・・・・」」

 

ピカチュウとオノノクスは互いに睨み合ったかと思えばニッと笑みを浮かべ、限界を迎えたオノノクスは気絶するようにその場に倒れ込み、ピカチュウもまたぺたりとその場に座り込んだ。

 

「ピカチュウよく頑張ってくれたなありがとう。サーナイト、癒しの波動でそのポケモンの傷を治してあげてくれ」

 

「チャア~~~」

 

「サナ」

 

サトシはピカチュウを抱き抱えてオボンのみを上げながら労い、サーナイト(色違い)を出すとオノノクスの治療を頼んだ。サトシはピカチュウの体力が回復したのを確認するとピカチュウを肩に乗せてからサーナイトが治療しているオノノクスの傍による。サーナイトの治療によって身体の傷は治っていくが体力をかなり消耗しているのか瞳を閉じて気絶していた。それを見たサトシはオノノクスを安全な場所で治療させるべくアララギ博士に治療できる場所を聞く。

 

「アララギ博士!研究所の回復施設ってどこにありますか!!」

 

「っ!?ごめんなさいすぐに案内するわね!!あなたたちも手伝って!!」

 

「「「「「は、はい!!」」」」」

 

サトシに声をかけられたことでようやく正気になったアララギ博士はすぐに研究員たちに指示を出しながらサトシを手伝ってオノノクスを治療室へと運んでいく。なお、新人トレーナーであるトウコは自分にもできることはないかとアララギ博士に指示を聞こうとしたがあまりの慌ただしさに何も出来ず邪魔にならないようにするしかできなかった。

 

その後、オノノクスは治療室に運ばれ医療スタッフたちとサーナイトの癒しの波動のおかげで治療は問題なく完了しその間にサトシたちはオノノクスが暴れたことによってボロボロになっている研究所の掃除を行うのだった。




あとがき
どうでしたか?今回はBWシリーズの女主人公であるトウコの登場と暴走色違いオノノクスのバトルとなります。他の方々の小説にある技の重ね合わせが面白かったので自分なりにやってみたのですがどうですかね?名前の方は思いつきで考えたものなのでちょっと雑になっちゃってるかもしれないので良さそうな名前が思いついたら変えるかもしれません。バトルやポケモンの鳴き声など不安なところもありますがこれからも不定期更新で頑張るのでどうかよろしくお願いします。次回はトウコの最初のポケモンの登場やオノノクスの今後などを書けたらなと思ってます。

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