ポケットモンスター フロンティアブレーンサトシの新たな冒険 作:有頂天皇帝
前回のpixivでのコメントでアイリスのフルボッコ控えめにして欲しいという意見もあったのでアイリスをフルボッコ対象から外すかもしれません。今回はシューティーへの軽いフルボッコとジム戦、プラズマ団とのバトルがあります。
イッシュリーグ挑戦のために最初のジムがあるサンヨウシティを目指していたサトシとトウコ。その道中でサトシはポケモンのタマゴを、トウコはシキジカ(冬の姿)をゲットした。その間もサトシによるトウコの特訓は続いておりトウコは確実に実力を伸ばしており、気がつけばサンヨウシティに辿り着いていた。そのままジム戦をするためにサンヨウジムを探していた途中でポケモンソムリエを名乗る男性・デントがジムのある場所まで案内してくれるとの事で2人はその案内に従って歩いた。そしてしばらく歩いているとレストランのような建物につき困惑しているサトシとトウコを置き去りにしてデントは2人をそのまま中に案内する。
そしてそこでデントはこのレストランこそがサンヨウジムであり自分もまたジムリーダーの一人であることを明かした。どうやらこのサンヨウジムはデントとその兄弟であるポッドとコーンによる三兄弟がジムリーダーとして働いているようだ。そしてここがジムだと言うのならばサトシとトウコがやることは決まっており、早速ジム戦に挑戦しようとしたのだが・・・
「なんでこんなことになったのかしらね・・・」
「これよりマサラタウンのサトシとカラクサタウンのシューティーによる変則バトルを開始します!!サトシ選手のポケモンは1体、シューティー選手のポケモンは6体で互いのポケモン全てが戦闘不能になった選手の負けになります!!」
「ふん、田舎者風情が舐めた態度をとったことを後悔させてやるっ・・・!!」
「・・・・・・」
サンヨウジムのバトルフィールドでサトシが対面しているのはジムリーダーであるデントたちではなくトウコと同じカラクサタウン出身の新人トレーナー・シューティーだった。何故サトシがシューティーとバトルすることになったのかというと原因はシューティーにあった。
サトシとトウコがジム戦に挑む前の挑戦者がシューティーでありその前の挑戦者もまたトウコの幼なじみであるチェレンとベルだった。どうやらトウコより先に旅に出た3人はちょうど同じタイミングでジム戦に挑戦して3人ともジムバッジをゲットしたらしい。
そこで話が終われば良かったのだが、前から他地方のハーフであるトウコのことを嫌っていたシューティーは寝坊して最初のポケモンをアララギ博士からポケモンを受け取れなかったトウコを侮辱する。それだけでも許せないのにヒトカゲやヒンバスなど他地方のポケモンだというだけで侮辱してきたことに怒ったトウコが反論するよりも先にサトシがシューティーに対してトウコやポケモンたちに謝罪をするよう言うが、サトシがカントー出身だと知ると途端にサトシだけでなく故郷であるカントーやピカチュウたちをバカにしてきた。
自分のことならまだしも故郷やポケモンたちをバカにされて黙っているサトシではなく、一触即発しそうになったが流石にシューティーの言動を見過ごせなかったデントたちがシューティーを止め、これ以上の遺恨を残さないためにジム戦前にバトルしてもらうこととなったがサトシはこれに対して条件としてサトシは手持ちのポケモン一体だけで戦うことにした。これに対してシューティーはふざけるなと反論するがサトシはこの条件を譲る気は無いためにデントたちも仕方なくその条件の下のバトルを認めた。
「ねぇトウコちゃん。あのサトシって人は大丈夫なのかな?流石に1VS6なんて無理なんじゃ・・・」
サトシのバトルを見るために観客席に座っていたトウコに話しかけるのは幼なじみであるベル。ベルはパートナーであるポカブを抱えながら心配そうにバトルフィールドを見ており、それはどう考えても無謀な条件でバトルのことを思ってのことだろうがサトシの実力を僅かながら知っているトウコにとってこんなの心配するだけ無駄だ。
「心配しなくていいわよベル。シューティーみたいな新人がサトシ相手にどう頑張っても勝てるわけないわよ」
「そうなの?」
「そりゃあ経験が段違いだもの。勝負になるかどうかすら怪しいものよ」
シューティーの実力は知らないがいくら才能があった所で所詮はジムバッジ1個ゲットしたばかりの新人トレーナー。8つの地方のリーグを踏破し世界チャンピオンのサトシと戦うには経験が足りなすぎる。故にトウコにとって勝負の結果など火を見るより明らかでありこのバトルはサトシとそのポケモンたちのバトルを見るいい機会だとしか思ってない。
「だけど彼は一体どんなポケモンを出すつもりなのかな?」
同じように席につきながらパートナーであるツタージャにオレンの実を上げながらサトシがどんなポケモンを出すのか気になっているのはもう1人の幼なじみであるチェレン。サトシのポケモンはピカチュウを含めてバトルに使う予定のポケモン以外は観客席におりサトシの手持ちになって日が浅いオノノクス、ミジュマル、マメパト、ポカブはサトシとそのポケモンのバトルを見て強くなるための糧にしようとしておりピカチュウはオノノクスたちにサトシが繰り出すポケモンのことを教えてあげるためにここにいた。
「両者ポケモンを!」
「いけ、ハトーボー!!」
「メタグロス、君に決めた!!」
審判を務めるデントが両者にポケモンを出すように言うとシューティーはマメパトの進化形であるのばとポケモンであるハトーボーを、サトシはダンバルの最終進化形のてつあしポケモンであるメタグロス(オヤブン色違い)を繰り出した。観客席にいる人々は他地方のポケモンであるメタグロスの登場に誰もが驚きを隠せていない中、ジムリーダーであるデント、ポッド、コーンは明らかにジムリーダークラス、否下手すれば四天王に匹敵するほどの実力を持っていると確信できるほどの圧倒的強者のオーラを放つメタグロスの存在に目を見開いていた。だがすぐに気を取り直してデントは試合の開始宣言を行う。
「試合、開始!!」
「ハトーボー!そんな田舎ポケモンなんて一撃で倒せ!!ツバメ返し!!」
「ハートー!!」
「メタグロス、コメットパンチ!!」
「メッタァ!!」
シューティーはメタグロスのことを図体がでかいだけのポケモンと判断してハトーボーにツバメ返しを指示して攻撃を仕掛ける。その攻撃はそれなりのスピードを持っているが、サトシのピジョットやオオスバメなどの鳥ポケモンたちと比べれば止まって見えるメタグロスはスライドするようにその場から横移動してハトーボーのツバメ返しを回避し、がら空きの胴体にコメットパンチを叩き込みそのままハトーボーを壁に向けて殴り飛ばす。
『え・・・?』
観客席にいた誰もが何が起こったか分からず呆然とする。観客席で見ていた人はメタグロスが消えたかと思えばハトーボーが突然壁にめり込んだようにしか見えなかったのだからそれも仕方ないだろう。
「っ!!ハトーボー戦闘不能!!」
「なっ・・・!?」
意識を取り戻すのが早かったデントはハトーボーが気絶しているのを確認するとすぐさま審判としての役割を果たし、ハトーボーの戦闘不能を宣言する。シューティー自身何が起こったか分からず困惑しながらもハトーボーをボールに戻す。
「こんなまぐれ、そう続くわけがないっ!!いけ、ドッコラー!!」
シューティーはハトーボーが一撃で倒されたことをまぐれだと思い込んで次のポケモンとしてきんこつポケモンのドッコラーを繰り出した。
「ドッコラー、きあいパンチ!!」
「メタグロス、思念の頭突き!!」
ドッコラーは右拳に力を込めて殴りかかってくるのをメタグロスは頭部にエスパーの力を込めた頭突きで迎え撃ち、その衝突は拮抗することもなくメタグロスの圧倒的なパワーによってドッコラーは弾き飛ばされ地面を数回弾みそのまま地面に倒れ伏し戦闘不能になった。
「そんな・・・」
「まだ続けるか?」
「っ!!当然だ!!田舎者相手に僕が逃げるわけないだろ!!」
「そうか・・・」
それからシューティーは残っているポケモンのプルリル、ヒトモシ、バニプッチを出してメタグロスに挑んだがその誰もが一撃で戦闘不能にされた。最初は珍しいポケモンであるメタグロスに驚いていた観客たちだったが今はその圧倒的な実力に声も出なかった。
「~~~っ!!ジャノビー、グラスミキサー!!」
「サイコキネシスで跳ね返せ!!」
シューティーは最後の1匹であるパートナーのツタージャの進化形であるくさへびポケモンのジャノビーを繰り出すと同時に技の指示を出して葉っぱの刃が混ざった竜巻をメタグロスに向けて飛ばすが、メタグロスはそれをエスパーの力で止め、そのまま圧縮させ細い竜巻にしてからジャノビーに跳ね返す。エスパーの力が混ざり力が収束されたグラスミキサーを跳ね返すほどの力を持っていないジャノビーは為す術もなくその攻撃をくらい、バトルフィールドに叩きつけられ戦闘不能になった。これによりシューティーのポケモン6体が全員戦闘不能となりこのバトルはサトシの勝利となった。
「そ、そんな・・・」
シューティーは自分が何も出来ず一方的に敗北した結果が認められず顔面を蒼白させながらジャノビーをボールに戻すとヨロヨロとバトルフィールドを後にする。本来ならばバトル終了後での対戦相手への礼儀をかくという基本的なことも出来ていないシューティーを注意すべきなのだが、今のシューティーに何を言ってもむだだと判断しデントは後でポケモンセンターに向かい気を落ち着かせたところでシューティーに話しかけることにした。
それからバトルフィールドの整備も兼ねて30分の休憩を挟んでからサトシのジム戦が行われることとなった。本来ならば3人のうち誰かがチャレンジャーを迎え撃つのがサンヨウジムのジム戦であるが、デントたちからのリクエストで全員とバトルしてもらうことにした。
そして1番手に選ばれたのはコーンであり、彼が繰り出したポケモンはみずかけポケモンのヒヤップ。対するサトシが繰り出したのはマメパトだ。
「おや?ピカチュウではないのですね?」
「マメパトならやれるって、オレは信じているんです!」
「そうですか、分かりました。それがあなたの決意だというのなら。ですが、手加減はしませんよ!水鉄砲!」
先手を打ったのはヒヤップだった。
「鋼の翼で防御だ!!」
「なに!?」
マメパトは両翼に鋼エネルギーを集中させるとそのまま身体の前で交差させて迫る水鉄砲を防御する。弾かれた水鉄砲の水飛沫が建物内の照明の光で反射しマメパトの全身をより綺麗に見せてバトル中だと言うのにコーンたちは思わず見惚れてしまう。だが今はバトル中であるために一瞬の油断が勝敗を決めるということを忘れてはいけない。
「マメパト、燕返しだ!!」
「ポー!!」
「ヒヤー!?」
「っ!?しまった!?」
がら空きのヒヤップの腹部に先日完全習得したマメパトの燕返しがクリーンヒットしヒヤップは勢いよく弾き飛ばされてしまった。コーンが声をかけるとヒヤップは体力がギリギリのようだがそれでも戦う意思はあるようでマメパトを睨む。
「ありがとうございますヒヤップ・・・。ヒヤップ、熱湯!!」
「ヒヤー!!」
「かわして電光石火からの燕返し!!」
「ポー!!」
ヒヤップの熱湯を電光石火の加速で回避しながらそのスピードに燕返しを合わせてヒヤップに勢いよく衝突する。ヒヤップが地面に落ちるとヒヤップは目を回していた。
「ヒヤップ!戦闘不能!」
「やったぜマメパト!」
「完敗ですね・・・」
サトシとマメパトを称えながらも頑張ってくれたヒヤップをモンスターボールに戻すコーン。
2回戦はポッドとこうおんポケモンバオップ。対するサトシはポカブを出した。弱いと心無いトレーナーに捨てられたポカブであるがサトシのポケモンたちとの特訓とサトシという優秀なトレーナーの指示もありジムリーダーであるポッドのバオップを相手に互角以上のバトルを見せ、最後は新技であるヒートスタンプで倒した。
これもサトシが勝った。ここでバッジが手に入るのは確定した。
「おめでとうサトシ君。約束通り君にジムバッジを渡すよ。だけど、その前に僕ともバトルしてくれないかい?先程のバトルを見て、ジムリーダーやソムリエとしてではなく、トレーナーとして戦いたいんだ」
「オレは元々、3人とバトルするつもりで来たんです。ですからお願いします!」
「ありがとう!それでは、マイビンテージ、ヤナップ!」
「ミジュマル!頼むぜ!」
「ナプ、ナーップ」!!
「ミジュマッ!!」
デントはくさざるポケモンヤナップを、サトシはミジュマルを繰り出した。タイプ相性だけで見ればサトシの方が不利だがこれまでのバトルからサトシの実力自体は本物であることが誰もがわかっていたために誰も何も言わない。
「その子も強いから出したんだよね?君の事だ。少なくとも、何の理由もなしに出して来る筈が無い。余程の理由があるんだと思う位にはね」
「オレのミジュマルは強いですよ?」
「それじゃあ、行くよ!ヤナップ、タネマシンガン!」
「ホタチでガードしながら接近しろ!」
タネマシンガンによる攻撃をミジュマル自慢のホタチで防ぎつつ、ミジュマルはヤナップに近付いた。
「岩石封じ!!」
それに対してデントは岩石封じをミジュマルへの攻撃としてではなくミジュマルの周囲を囲むように岩を落として接近を阻止する。
「上空から広範囲にタネマシンガンだ!」
「斜め下に向かって水鉄砲!!」
岩石封じはミジュマルの動きを制限させるためのものだということをすぐさま察知したサトシはヤナップがタネマシンガンを放つよりも先にミジュマルに水鉄砲を地面に向かって撃たせて周囲に展開された岩石を飛び越えてヤナップのタネマシンガンの射程から逃れた。
「やるね!ならヤナップ、瓦割りだ!!」
「シェルブレードで迎え撃て!!」
ヤナップの瓦割りとミジュマルのホタチから繰り出されるシェルブレードによる攻防が何度も繰り返され、互いの身体に少しずつダメージが与えられていく。このまま続ければ不利なのはシェルブレードの追加効果によって防御を下げられているヤナップだと判断したデントは必殺の一撃による早々のフィニッシュを狙うことにした。
「さぁ!君はこの一撃をどうするのかな!ヤナップ、ソーラービーム!!」
瓦割りを繰り出しながらも頭の上に生えている草にエネルギーを溜めていたヤナップはミジュマルから距離を取ると草タイプの強力な技の1つであるソーラービームを繰り出してきた。誰もがサトシがヤナップのソーラービームをどう攻略するのか注目している中、サトシはヤナップのソーラービームをじっと見ながらある一点を探していた。そしてその一点を見つけたサトシはミジュマルに指示を出す。
「ミジュマル!俺が指示した場所にシェルブレードを降り下ろせ!!ソーラービームを切り裂くんだ!!」
「ミジュ!!」
ミジュマルはサトシの指示に迷う素振りもなく指差した場所にシェルブレードを振り下ろす。それによってソーラービーム真っ二つに切り裂かれミジュマルにダメージを与えることなく霧散した。
「なっ!?」
これには流石のデントも驚きを隠せず目を見開いてしまう。このようなことが実行できたのもサトシのポケモンにはソーラービームを使えるポケモンがそれなりの数おり、撃ちどころや、弱所に関しては人一倍分かっていたのとサトシの人並み以上の優れた動体視力によるおかげとしかいえない。
「今だミジュマル!シェルブレード!!」
そしてフィニッシュを決められなかったことによりできた隙を見逃す訳もなくサトシはヤナップのがら空きの胴体にミジュマルのシェルブレードを直撃させた。これにより防御が下がりまくっていたヤナップは戦闘不能となり、勝者はサトシとなった。
「お見事だよ、サトシ君。これが、トライバッジだよ」
3人のジムリーダーに勝利したことでサトシはデントからサンヨウジムのバッジであるトライバッジを受け取った。
「デントさん。このジムの目的って、相性を教える為にやってるんですよね?2つの意味で」
「やっぱり気付いた?セオリー通りで来ても、ちゃんと相性補完技を持つ相手もいるんだって事を分かって貰う為にね。コーンと前に対決したシューティーくんも、1度は負けているんだ。まあ、2回目はジャノビーに進化させた上にゴリ押しで来たんだよね」
その後ポッドを指名したトウコはヒトカゲと共にバトルをし、苦戦を強いられたが土壇場でヒトカゲがドラゴンクローを習得しギリギリながらも勝利を手にした。
ジム戦を終えたサトシたちはポケモンセンターに向かった。その際にサトシはジョーイさんにシューティーがまだいるか確認したが、シューティーはポケモンたちを回復してもらうなり次のジムを求めて旅立ってしまったらしい。出来ればサトシはかつて自分がカンナやゲンジなど今の自分を形成するにあたって出会った先達たちのようにシューティーの思い上がった考えを修正したいと思っていたがそれも難しそうだ・・・。
そしてポケモンたちの治療が終わりジョーイさんからピカチュウたちを受け取ったサトシはトウコの幼なじみであるベルとチェレン、それと同じタイミングでポケモンを回復しに来たデントたちにサトシがこれまで旅してきた思い出を語っているとトウコが外が騒がしいのに気づき、ポケモンセンターの外に出ると空からピンク色の雪の様な何かが降っていた。
「何なんだ?」
「ピ~カァ・・・」
ピンク色の雪に触れたピカチュウが眠そうにしている。
「ピカチュウ!」
サトシは急いで、ピカチュウをバッグの中にいれた。それ以外のポケモンは、全てボールの中に回収した。
「あの方向って夢の跡地かな?」
「行ってみようぜ、トウコ!」
「ああ!」
「わ、私も行きます!!」
「僕も」
「当然、ジムリーダーとしてこの異常事態は見逃せないね」
サトシたちは早速、異常の原因があると思われる夢の跡地へ行こうとする。
「ちょっと待って貰っても良いかしら?」
そこに現れたのは、メガネを着けた女性だ。
「貴方達、夢の跡地に向かうのよね?」
「あ、はい」
女性の言葉にサトシが即答する。
「あ、私はマコモ博士ともうします。別名、夢見る乙女と呼ばれています。」
『なんで?』
『痛いな』
いい歳して夢見る乙女って、と思ったベルとチェレン。だが、それは心の中に留めておいた。
「それで、今回の一件。恐らく貴方達も察している通り、夢の跡地が原因ではと思っています。今からその調査に向かおうとしていました」
「どうする?サトシ」
「良いんじゃないか?大人数でやった方が効率が良いしな」
夢の跡地に着いたサトシたち。
「人間に害意がないのが幸いでしたね、博士」
「でも、ポケモン達には効いてしまうのは難点ですね」
デント、サトシの順でそう言う。
「夢の跡地には夢のエネルギーがたくさん眠っているんです。悪用する者が沢山現れました。それにムシャーナが怒り、大爆発を起こしてしまった」
マコモ博士がそう言う。
「もう、あの爆発以来、私は研究から離れていました。ムシャーナとはもうあれ以来」
目的地は、少し前にチェレンとベルがヒヤップとヤナップをゲットした場所から少し離れた場所にある倉庫のある場所だった。
「!?これって」
倉庫前に着いたサトシがその光景を見て思わず声を上げた。そこには、灰色の服を来た男女10人がムンナやムシャーナを痛め付けて、何かを取り出していた。少し離れた所で、同じ格好をした少年と少女が苦しそうな表情をしている。
「「やめろ!!!」」
サトシとトウコが同時に叫ぶ。それに気づいた10人はサトシ達を見る。
「はぁ?俺達は夢の煙を集めているんだ。そら!」
男がムンナを蹴る。すると煙を出し、それを吸い取っている。
「ねぇサトシ。あれ、プラズマ団だよね?」
「ああ。だけど、ポケモンを開放するって言ってたのに、何でこんな真似を?」
「知れた事。我々プラズマ団は、愚かな人間達からポケモンを解放するという崇高な目的の為に日夜闘っているのだ!!」
「ムンナやムシャーナの夢の煙という不思議なガス!!それを出す事で、色々な夢を見せているらしいじゃない。」
「それを我らが有効に使い、人々がポケモンを手放したくなる。そんな夢を見せて、人の心を操るのよ!」
「我々とて心はある。だがこれもポケモンを解放するため。これも必要な犠牲だ!!さぁ!夢の煙をだせ!」
「ムナ!!」
「ムシャ!!!」
自分勝手な理想を叫んだプラズマ団たちはムンナやムシャーナに暴力を振るう。
*
「そんな下らない事の為に・・・ポケモンを。ムンナ達にこんな暴力を」
サトシは下を向き、キャップで目を隠した。握り拳を作るとムンナたちに暴力を振るうプラズマ団たちに向かって叫ぶ。
「ふざけるな!!何が解放だ!何が必要な犠牲だ!!!そんな目的の為にポケモンを虐待して!!お前らそれでも人間かよ!!!」
「絶対に許さない!!ポケモンたちのことをなんだと思ってるの!!」
「ポケモンを愛する一人の人間として、これ以上の暴挙は見過ごせないね!!」
「あ、あなたたち許さないんだから!!」
「少し、痛い目を見てもらおうか・・・!!」
サトシに続くようにトウコ、デント、ベルチェレンたちもまたプラズマ団たちに対して怒りの声をあげる。
「ほざけ!お前達のポケモンも解放してやる!!」
「俺達はポケモンの自由のため!」
「我々のポケモンの自由。それは力ずくでポケモンを奪うこと!」
「お前等のポケモンも救い出してやる!」
そう言って逆ギレしたプラズマ団は、チョロネコ、ミネズミ、コロモリ、ヨーテリー、メグロコ、レパルダス、ミルホッグ、ココロモリ、ムーランド、ワルビアルなど計50を超えるポケモンたちを繰り出してきた。
「ピカチュウ、メタグロス、オノノクス、ポカブ、ミジュマル、マメパト、君に決めた!!」
「ヒトカゲ、ヨーテリー、マメパト、ヒンバス、シキジカいくよ!」
「ツタージャ、ハトーボー、ヒヤップ、チョロネコ頼むぞ!!」
「ポカブ、チラーミィ、ヤナップ、お願い!!」
「マイヴィンテージヤナップ、ナットレイ、ユレイドル、ユキノオー、ダダリン、オリーヴァ!!」
それに対してサトシたちもまたポケモンたちを繰り出す。デントもまたジム戦用に鍛えているヤナップ以外にもプライベートパートナーであるナットレイたちを繰り出す。その時サトシだけがユキノオーの首元にとある石が埋め込まれた首飾りを装飾していることとプラズマ団たちを見てオノノクスの眼の色が変わったことに気づいていた。
「進化形ポケモンたちの相手は俺とデントさんで相手をするからミジュマルたちと一緒にトウコたちは他のポケモンたちの相手をしてくれ!!」
「わかったわ!ヒトカゲ、火炎放射!ヨーテリー、シャドーボール!マメパト、エアカッター!ヒンバス、冷凍ビーム!シキジカ、エナジーボール!」
「ツタージャ、グラスミキサー!ハトーボー、エアカッター!ヒヤップ、水鉄砲!チョロネコ、辻斬り!」
「ポカブ、ニトロチャージ!チラーミィ、スピードスター!ヤナップ、このは!」
トウコたちのヒトカゲたちとサトシのミジュマル、マメパト、ポカブ、デントのヤナップたちがプラズマ団のチョロネコ、ミネズミ、コロモリ、ヨーテリー、メグロコたちを一気に戦闘不能に追い込み倒していく。
「ピカチュウ、10万ボルト!オノノクス、ワイルドブレイカー!メタグロス、コメットパンチ!」
「ナットレイ、ミサイル針!ユレイドル、ストーンエッジ!ユキノオー、氷の礫!ダダリン、パワーウィップ!オリーヴァ、エナジーボール!」
サトシとデントもまた攻撃を仕掛けてくるレパルダス、ミルホッグ、ココロモリ、ムーランド、ワルビアルたちを返り討ちにして圧倒していた。プラズマ団たちはまさかレパルダスたち幹部勢が鍛えさらに特殊な薬などを用いて強化されたポケモンたちがあっさりと倒されてしまったことに動揺を隠せずにいるが、まとめ役である団員が2つのモンスターボールを取り出すとそこからドリュウズとジジーロンを繰り出す。
「我らプラズマ団の正義を理解できぬ愚か者共に裁きを!メガウェーブ起動!!」
「っ!?その機械をなぜお前たちがっ!!」
プラズマ団たちが使用したのはメガストーンや人とポケモンの絆を必要としない、人工&強制メガシンカシステム『メガウェーブ』。それはかつてカロス地方のアゾット王国にてジャービスという科学者がネオ神秘科学で生み出した技術の1つ。アゾット王国にて起こった騒動解決後にそれらの技術は全て破棄されたはずだが・・・。
しかしサトシがその技術の出処を確認するよりも先にメガウェーブが起動されドリュウズとジジーロンは苦しみながら強制的にメガシンカさせられメガドリュウズとメガジジーロンとなった。
「ドリュウウウウウウ!!」
「ジジィィィィィッ!!」
「なっ!?ぐぁぁぁぁっ!?」
理性を完全に失ってしまったメガドリュウズとメガジジーロンはピカチュウたちではなく近くにいたプラズマ団を襲い勢いよく壁に叩きつけた。突然の出来事に怯えるプラズマ団たちだがメガドリュウズとメガジジーロンは次の獲物だと言わんばかりにプラズマ団を睨むとプラズマ団たちはポケモンたちをボールに戻すこともせず蜘蛛の子を散らすように逃げていった。
「ドリュウゥゥゥ・・・!!」
「ヒッ!」
しかし暴走したメガドリュウズとメガジジーロンの迫力に気圧され怯えすくんでいた少女とそれを守るために立ち止まっていた少年がメガドリュウズとメガジジーロンに睨まれ足をすくませていた。メガドリュウズが少女に襲いかかろうとした瞬間・・・
「メタグロス、2人を守るんだ!」
「メッタァ!!」
メガドリュウズがメタルクローで少女たちに攻撃する直前に割り込んだメタグロスがリフレクターを発動して防御する。その間にトウコ、チェレン、ベルが少女たちを救ってくれた。
「デントさん!」
「あぁメガシンカにはメガシンカだね!」
サトシはメガリングを、デントはメガストーンが埋め込まれたネクタイピンを取り出すとそれぞれのポケモンであるメタグロスとユキノオーに声をかける。
「いこうぜメタグロス!!俺たちの絆を見せるんだ!!」
「イッツメガシンカタイム!!君の更なる魅力を見せようユキノオー!!」
「「メガシンカ!!」」
サトシとデントのメガストーンがメタグロスとユキノオーのキーストーンと共鳴し2匹もまたメガシンカするのだった。
「メッタァァァァァッ!!」
「ノォォォォォォォッ!!」
メガメタグロスとメガユキノオーはそれぞれメガドリュウズとメガジジーロンの正面に立つとそのまま向かい合う。メガドリュウズとメガジジーロンは目の前にいるのが敵だと判断しそれぞれメタルクローとドラゴンダイブを展開して襲いかかる。並のポケモンならば一撃で戦闘不能になるほど強力な迫力ある攻撃であるが・・・
「メタグロス、ラスターカノン!!」
「ユキノオー、ウッドハンマー!!」
トレーナーとの絆がない強制メガシンカしたメガドリュウズとメガジジーロンではトレーナーとポケモン双方の絆が揃ったサトシとデントの真のメガシンカであるメガメタグロスとメガユキノオーの攻撃を防ぐこともできず一撃で倒されメガシンカを解除されドリュウズとジジーロンは気絶しその場に倒れふした。
「終わりましたね・・・」
「そうだね。プラズマ団には逃げられたけど彼らのポケモンたちの保護を今は優先しよう」
「はいデントさん」
その後、デントが呼んだジュンサーたちの協力もあってドリュウズやジジーロンたちプラズマ団のポケモンたちとプラズマ団によって傷つけられたムンナとムシャーナをポケモンセンターへと運んだ。
あとがき
今回新メガシンカであるドリュウズとジジーロンを登場させてみました。シューティー、チェレン、ベルの手持ちはアニメ・ゲームを元にしております。今後の展開次第でオリジナルゲットをしようと思ってます。デントのオリジナルゲットしたポケモンたちは他地方のジムリーダーとの交流戦を行った際に他地方でゲットしたポケモン。メガストーンとユキノオナイトはカロス地方のジムリーダーたちとの交流戦で入手した現在のデントの最強ポケモン。今回最後に登場した少年少女たちは次回にもしっかりと登場します。
アイリスの扱いを相談
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フルボッコ(改心なし)
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軽くフルボッコ(改心あり)
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フルボッコなし(アニメ性格)
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フルボッコなし(ゲーム性格)