マドラス第二基地から少し離れた山。そこでハウンドドック隊は身を隠し偵察を行なっていた。時刻はもうすでに夜中の1時。暗視カメラモードにしたスコープで偵察を続けていると。隣にいるハウンド3が機体を3回叩いてきた。
「了解」
ハウンド1も3回叩き返すとスコープを上げて深く息を吐いた。
「もう、こんな時間か」
そう言って、ハウンド1は、側にあったレーションを取り出すと下の紐を軽く引っ張り蓋を開けた。中からは湯気が立ち上るメシが出てきた。
「最近のレーションはすげーよなー。こんなんであったかいメシが食えるんだから」
ハウンド1は、スプーンを取るとレーションを食べ始めた。レーションを食べ終え少しだけ仮眠を取ろうとしたその時。
「!?隊長!!」
ハウンド3から通信が入った。そしてハウンド1もすぐに気づいた。ハウンドドック隊の上空に照明弾が撃たれたのだ。
「各機、戦闘準備!居場所がバレたぞ!」
ハウンド1は、伏せ状態から立ち上がりビームライフルを持った。ハウンド2、ハウンド3も慌てて立ち上がると。
「3時方向からマゼラトップ3機!」
ハウンド2からの報告が来た。
「チッ!」
ハウンド1がビームライフルを構え銃口をマゼラトップに向けると。
「ごめん」
そう言ってビームを3発、発射した。ビームは、マゼラトップを貫き空中でマゼラトップ3機は、爆発した。
「逃げるぞ!」
ハウンドドック隊は、バックパックのブースターを吹かしてそのまま大ジャンプをすると退却を開始した。
「ハウンド3!ちゃんとルートデータはとってるか!?」
「もちろんです!」
「よし、高速移動で速やかに逃げるぞ!第一基地周辺は連邦軍の支配領域だ。さすがのパトロール隊もそこまでは追ってこないはず!」
そう言ってると。
「!?」
戦闘ヘリが3機現れた。ハウンド1に対地ミサイルを2発ずつ計6発の対地ミサイルが発射されハウンド1はショートシールドでガードするとハウンド2がビームライフルを3発撃ち戦闘ヘリを撃破した。
「ありがとう、ハウンド2!」
「礼はいいからさっさと逃げるぞ!」
すると次は後ろから近くにいたのかマゼラアタックが6機現れ砲撃を開始した。ハウンドドック隊は、マゼラアタックの攻撃を躱しハウンド2とハウンド3がハンドグレネードを持ち投げた。2個のハンドグレネードは、マゼラアタック隊の中心で爆発すると4機のマゼラアタックは、爆発に巻き込まれ撃破され2機だけはマゼラトップとして脱出した。
そこを狙いハウンド1がビームライフルを構え2発ビームを撃った。生き残った2機のマゼラトップも撃破するとハウンドドック隊は、すぐさまブースターを吹かして撤退を始めた。
「そろそろパトロール隊の範囲から出たんじゃないか?」
「だと思いますよ隊長。後、もう少しで・・・・・隊長!!」
頭上からミサイルが飛んできた。ハウンドドック隊は、ミサイルを躱し構えると。
「なるほど、あれが連邦のモビルスーツか」
上空から灰色のザクとJ型のザクが2機降りてきた。
「灰色のザク?まさか、色付き(エース)か!?」
「なんで、こんなところに色付き(エース)がいるんだよ!?」
灰色のザクを見てハウンドドック隊は、警戒をすると。
「面白い。ジオンのモビルスーツと連邦のモビルスーツ、どちらが強いか勝負といこうか」
灰色のザクは、ジャイアントバズーカを構えブースターを吹かして高速移動で突っ込んできた。
「ハウンド2と3は、J型の方を頼む!こいつは俺が相手をする!」
「「了解」」
ハウンド1がビームライフルを構えビームを撃つと灰色のザクは、高速移動をしたまま右に少しずれてビームを躱した。
「なに!?」
そしてカウンターで灰色のザクは、ジャイアントバズーカを撃った。ハウンド1もブースターを吹かして大きくジャンプして躱すとそのまま上からビームを2回発射した。
しかし、灰色のザクはまたブースターを吹かして突撃するとビームは、躱され・・・・・いや、はずしてしまいそのままハウンド1の着地を狙われタックルをくらわされた。
「ぐあっ!!」
強い衝撃がハウンド1を襲いハウンド1は、倒れると灰色のザクはジャイアントバズーカを捨てて2本のヒートホークを手に取ると大きく振りかぶった。
「ハァ?」
この時、ハウンド1は目を疑った。片方のヒートホークを振り上げもう片方のヒートホークは、ガードの為に置いておくそれならまだ、全然理解できる。実際にハウンド1はまだビームライフルを持ってるしいつでも撃てる状態だった。しかし、目の前の灰色のザクは2本のヒートホークを同時に振り上げたのだ。
(冗談だろ!?もし、本気でそれをするつもりなら俺はコイツを脳筋だと認定するぞ!?)
灰色のザクは2本のヒートホークを振り下ろそうとした。しかしハウンド1の右足が先にボディにあたりそのまま蹴りで灰色のザクを自分から離した。
「クソ、脳筋確定だ!!」
ハウンド1が上体を起こしビームライフルを構えビームを3回撃とうとした。しかし、ビームは、2回だけ発射され1発は不発に終わった。
「しまった!エネルギー切れか!?」
ビームは躱され灰色のザクがまた突進してきた。ハウンド1は立ち上がりビームライフルを捨てるとビームサーベルを抜いた。
「死ねぇぇぇ!!」
灰色のザクは2本のヒートホークでまた大振りで攻撃してきた。ハウンド1は、ビームサーベルで2本のヒートホークを受けそのまま流すとショートシールドで灰色のザクの頭を殴った。
「このザク、どんなパワーしてんだよ。右肩の関節部がイカれかけるなんて」
さっきの一撃で陸戦型ジムの右肩がイカれ火花を散らした。コックピット内ではアラームが鳴り響いていた。
少し後ずさった灰色のザクはまた、突進してきて今度は、大振りの横振りで攻撃してきた。今度はショートシールドでガードするがショートシールドにヒートホークが食い込むとそのままショートシールドは、真っ二つに割れそのまま左腕の装甲に食い込んだ。
「!!」
普通の兵士ならこれに動揺してそのままヤられるだろう。だが、ハウンド1、ドーベルは凡人ではあるがメンタルは強靭だった。この一瞬をチャンスと捉えてそのままビームサーベルで灰色のザクの両腕をぶった斬った。
「んなっ!!俺のザクの腕が!!」
そのままビームサーベルで下から斜め上に振り上げ灰色のザクをぶった斬った。ザクのモノアイの光は消えそのままボディは、下半身と離れて地面に倒れるとそのまま爆発した。
「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ」
ドーベルは、ヘルメットのシールドを上げて深呼吸をしようとした。すると。
「隊長!」
「無事ですか隊長!」
ハウンド2とハウンド3が来た。
「!!ボロボロじゃないですか!」
「さすがにやばかった。あんなめちゃくちゃな闘い方をする奴がいるとは考えたこともなかったよ」
「隊長、敵の追撃はない。今のうちに撤退しよう」
「そうだなハウンド2」
そう言ってビームライフルを回収するとそのまま撤退するのだった。