ハウンドドック隊は、陸戦型ジムに乗り込んだ。
「ハウンド1。とりあえず、パーツの交換を終えたけどシールドの方は、ショートシールドが間に合わなかったからジムのラージシールドを代わりに装備させている。多少、戦い方が変わるかもしれんが後はお前の腕でカバーしてくれ」
「了解だ」
ハウンド1も陸戦型ジムに乗り起動させると。
「陸戦型ジム、ハウンドドック隊、出撃してください」
オペレーターからの通信が入った。膝立ちで待機していた3機の陸戦型ジムは、ビームライフルを手に取るとゆっくりと立ち上がった。
「今回の作戦は、かなり危険な作戦だ。ミノフスキー粒子も高濃度で散布するつもりだからレーダーも通信もあてにするな」
「「「了解」」」
ハウンドドック隊は、そう言って進軍を開始した。
夜中の12時、ハウンドドック隊は、予定通り進軍ルートに到着した。
「ここからは予定通りに3ルートに分かれて進軍するぞ」
ハウンド1がそう言うと。
「了解、俺はAルートから行こう」
ハウンド2は、Aルートから進軍することにした。
「了解、ハウンド3。お前はCルートから向かってくれ。俺はBルートから向かう」
「了解。遅刻しないでくださいよ隊長」
「うっせ」
そう言って3人は別れた。
マップを確認しながらハウンド1は、慎重に進行していた。
「今のところ順調だな」
今のところ、ジオンのパトロール隊とも遭遇せず順調に進んでいた。暫く歩き続けていると。
「ん?」
前方に大きな渓谷があった。下を覗いてみるが暗くて何も見えない為暗視モードに変えて確認すると下には浅い川が見えた。
「・・・・このルートならどこに向かうんだ?」
地図を確認するとこの渓谷は、ルートに入ってないがパトロール隊のルートにも入ってない。そもそも、地図にも載ってない場所だった。
「コロニー落としの影響でできた場所の一つなのか?」
そう言って先に進もうとすると。
「!」
咄嗟に渓谷に飛び込んだ。ブースターを吹かしてうまく着地し隠れた。空からは偵察機『ルッグン』が飛んでいたのだ。
「やばい。咄嗟に渓谷に降りちまった」
ハウンド1は少し焦っていた。ルッグンは、そのままどこかに飛んで行くのを確認するとハウンド1は、どうするか悩んでいた。
「とりあえず進んでみるか。もしかしたら近道になってるかもしれないし」
そう言ってハウンド1は進むことにした。そして渓谷を歩き続けていると。
「!!」
突然、ハウンド1は、砲撃された。
「うわぁぁぁぁっ!!」
ハウンド1は、倒れコックピットが激しく揺れた。
「ほ、砲撃!?真正面から!?」
ハウンド1は、慌ててズームしてみるとそこには偽装ペイントをされたザクタンクと旧ザクが2機いた。
「くそっ!」
ハウンド1は、盾を構えながらブースターを吹かして起き上がりそして横に飛んで岩壁に隠れた。その瞬間、弾幕が飛んできた。
「油断した。ってか、なんでこんなところにジオンがいるんだよ!?」
ありえない遭遇戦にハウンド1は目を丸くした。
岩壁に隠れながらビームライフルを構えるが今度は砲弾が飛んできた。
「危な!」
ハズレはしたが来た道の岩壁に命中し爆発音が響いた。
「ど、どうする?何か突破口は・・・・」
その時、ハウンド1は、敵の頭上に突起した岩を見つけた。
「いけるか」
ハウンド1は、ビームライフルを合わせビームを撃った。ビームが命中すると岩は崩れて落石の岩雪崩が起きザクタンク達を襲った。2機の旧ザクは、運良く落石に当たらなかったがそれでも驚いて体勢を崩しておりそれを見たハウンド1は、シールドを構えながら突撃した。それに気づいたザクバズーカ(初期型)を持った旧ザクが構えバズーカを撃った。
ハウンド1は、シールドでガードし爆発が起きるとシールドは半分に折れた。それを確認すると折れたシールドをザクバズーカを持った旧ザクに目掛けて投げた。シールドは、旧ザクのちょうどコックピットに命中し後ろにのけぞった。そして更に。落石を吹っ飛ばしてザクタンクが出て来た。
「やっぱり、落石じゃ足りなかったか」
ザクタンクは、キャノン砲を構え砲撃をしようとした瞬間。キャノン砲は自爆した。そして更にザクタンク本機も爆発に巻き込まれそのまま大爆発を起こすと2機の旧ザクが吹っ飛び岩壁に激突した。
何が起きたのか。それは単純なことだった。ザクタンクのキャノン砲が落石の衝撃で曲がってしまったのだ。その状態で砲撃をしてしまったから結果は見ての通り。
「ラッキーだぜ!」
そう言ってハウンド1は、ビームライフルと左手にビームサーベルを構えるとザクバズーカを持った旧ザクの両足をビームサーベルで斬り両腕も斬り落としダルマにした。
もう1機の旧ザクもザクマシンガンを構え120ミリ弾を連射するとハウンド1は多少のダメージを受けながらビームライフルを撃った。ビームは、旧ザクのザクマシンガンを貫き破壊した。それを見た旧ザクは、ヒートホークを取りハウンド1に目掛け攻撃した。ハウンド1は、ビームライフルを一旦手放しビームサーベルでヒートホークを受け止めた。
「陸戦型ジム、ハウンドドック仕様を舐めるなよ」
そう言ってハウンド1は、鍔迫り合いに打ち勝った。
「この機体だって現地改修でジェネレーターの出力を上げたんだ。旧型のザクなんかに負けねーよ」
そう言って尻餅をついた旧ザクの頭を横振りで斬った。そしてそのままビームサーベルをコックピットに向けると中からパイロットが出てくると両手を上げ降伏の意思を示した。
「残念ですが今の俺には捕虜を取ってるヒマがない。降伏するならどっかに逃げてろ。その代わり、このモビルスーツは、使えないようにしとくからな」
ハウンド1がオープンチャンネルでそう言うとパイロットは、逃げ始めた。確認をしたハウンド1は、ビームサーベルでコックピットを貫き旧ザクを無力化するとそのままブースターで大きくジャンプし先を急いだ。
「やっばい。思った以上に時間を食った。作戦に間に合えばいいけど」
ハウンド1は、時計を見ながらそう呟くのだった。