ハウンド1は、急いでいた。渓谷から出れたのはいいものの地図を確認したら作戦エリアから離れた場所に出てしまったのだ。現在地を確認したハウンド1は急いで作戦エリアに向かおうとしたが。
「なんで俺のルートはこうなってるんだよ!?」
ハウンド1の前には、ザクハーフキャノンが弾幕を張ってハウンド1を釘付けにしていた。
「渓谷じゃ訳の分からねぇ部隊がいるし渓谷をやっと出れたと思ったら作戦エリアから離れた場所だし、おまけにパトロール隊と遭遇とかついてなさすぎる!!」
ザクハーフキャノンの近くにはマゼラアタックの残骸が2つあった。遭遇戦の際、ハウンド1は、岩陰に隠れビームライフルでマゼラアタック2台を撃破したまでは良かったがザクハーフキャノンの弾幕が予想よりも火力が高かったため身動きがとれなかった。
(どうする?もう、これ以上、時間をかけられない。陸戦型ジム(こいつ)の装甲を信じて突撃するか?それとも別ルートから・・・・いや、バカか!そんなヒマはないつってんだろ!)
すると。
ドガァァァン!!
「!?」
第二基地の方面で大きな爆発が起きた。驚いたザクハーフキャノンは、第二基地の方に振り向いてしまいそれをハウンド1は見逃さなかった。岩陰から飛び出してビームライフルを構えると2発ビームを撃った。1発は、ザクハーフキャノンのガトリング砲に命中しガトリング砲を破壊した。もう1発は、ザクハーフキャノンの腰部に命中するとオートバランサーが働かなくなったのかそのまま倒れた。
ハウンド1は、深く息を吐くとザクハーフキャノンからパイロットが脱出すると数秒後にザクハーフキャノンが大爆発を起こした。
「・・・・オートバランサーが壊れたんじゃなくてジェネレーターにダメージがはいってたみたいだな」
ヘルメットのシールドを上げて額の汗を拭うと。
「なんて言ってる場合じゃねぇ!!さっきの爆発、もしかして第二基地の主砲が破壊されたんじゃ!?」
ハウンド1は、そう言ってブースターを吹かして急ぐのだった。
ハウンド2とハウンド3は予定通り第二基地の裏手に回り込みそこで息を潜めていた。
「おい、まだ隊長は来ねーのかよ」
ハウンド2がレーザー通信でハウンド3に話しかけた。
「もうすぐ、時間なのに・・・・・・なにかトラブルがあったのか、単純に遅刻なのか」
ハウンド3は、そう呟いて腕時計を見た。
「ハウンド2、もう時間だ」
「・・・・やるしかねーか」
2人はビームライフルを構え予定時刻になるとブースターを吹かして大ジャンプをすると5つの第二基地の主砲に目掛けてビームを発射した。2発ずつビームを発射して主砲を4門破壊することには成功した。
しかし、最後の主砲は下からのザクキャノンの砲撃に邪魔をされビームをはずしてしまった。ハウンド3は、うまく着地したがハウンド2は、ザクキャノンの砲撃で体勢を崩し地面に落ちた。
「ハウンド2!大丈夫か!?」
「あぁ、なんとか」
ハウンド2は起き上がろうとしたが上からザクキャノンのキャノン砲がこちらを狙っていることにハウンド3が気づいた。ハウンド3がハウンド2の前に立ちショートシールドでザクキャノンの砲撃をガードするとハウンド2も起き上がり2人はビームを撃ちながら後退した。
「クソ!作戦失敗かよ!」
ハウンド2はショートシールドを構えながらビームを撃ち続けた。
「仕方ないよ。まさか、隊長が本当に遅刻するなんて思ってなかったし」
ハウンド3もなんとか応戦していた。
「これでもし、バトルドックの奴らが活躍してみろ!そん時はアイツにレストランのメニュー表端から端まで全部奢らせてやる!」
「その時は僕も呼んでよハウンド2!」
「ヤッベ、完全に遅刻した」
作戦エリアに到着するとそこではドッグズが押され始めていた。正面で戦っているバトルドック隊とシープドック隊は、メガ粒子砲を撃たれジリジリと後退させられ裏に回っていたハウンド2とハウンド3も第二基地の中からザクキャノンやザクハーフキャノンが攻撃をしていた。
「ごめんみんな!すぐに仕事に戻るから!」
そう言ってハウンド1は、ブースターを吹かして大ジャンプをするとビームライフルを構えてラスト1門にビームを撃った。ラスト1門にビームが命中すると主砲は、大爆発を起こした。そして続け様にハウンドドック隊の方のザクキャノンやザクハーフキャノンにビームを撃った。ザクキャノンは、頭を撃ち抜かれそのまま倒れザクハーフキャノンは、胴体を撃ち抜かれるとそのまま爆発を起こし倒れたザクキャノンを巻き込んだ。
着地してハウンド1は、大きく息を吐くと。
「遅かったんじゃねーのか隊長?」
ハウンド2から通信が入った。
「もう、もう少しで作戦が失敗だったんですよ隊長!」
ハウンド3も責めるように通信をして来た。
「ごめん。でも、訳ありだから許してくれよ」
「俺達はいいけどハンドラーあたりからは気をつけろよ。たぶん、相当怒ってると思うから」
「シープ1からもかなり嫌味を言われると思いますよ隊長」
「うーわ、シープドックは、ともかくとしてハンドラーに怒られるとか恐怖でしかねーよ」
そう言ってると第二基地が信号弾を上空に打ち上げた。そして白旗を持ったザクキャノンが白旗を掲げた。
「第二基地が降伏したようだな」
「ハンドラーはどうするつもりなんだろうな。受け入れるのかそれとも殲滅か」
「そりゃ、受け入れるでしょ。こんなところで無理して殲滅戦をする必要なんてないし」
ハウンド1、ハウンド2、ハウンド3は、それぞれそう言うと第二基地の降伏は受け入れられ第二基地は、連邦軍の手に落ちたのだった。