機動戦士ガンダム-ハウンドドック-   作:ナイトメア・ゼロ

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 マドラス本拠地攻略部隊は、順調に本拠地を目指していた。時々、ジオンの偵察兵がワッパやルッグンで偵察をしてきたがすぐにこれらを撃破し本拠地まで後もう少しだった。すると。

「ん?なんだあれは?」

「ジオンのモビルスーツ隊のようですね。陸戦型高機動ザクが4機と新型が2機ですね。1機は、おそらくドムと呼ばれているタイプだと思いますがもう1機は見たことがありませんね」

 前方には黒いモビルスーツが6機いた。右肩には黒い騎士の兜のエンブレムが描かれており確実にエース部隊だった。

「あれが大尉が言ってた黒騎士隊か」

 マドラス攻略司令官がそう呟くと右手を前に出し。

「全部隊突撃、エースなど数の暴力で押し潰せ」

と、命令した。


16話 一瞬の平和

 第二基地攻略作戦は成功したもののドーベルは、ハンドラーにお叱りを受けていた。色々とトラブルがあったが作戦時間に遅れてしまったのは確かなのでドーベルは、素直に謝罪しお叱りを受けた。

 

「まったく、こちらの苦労や仲間の苦労も知らず社長出勤とは随分と偉くなったものですねドーベル曹長」

 

「・・・・・言い訳をさせてもらうと予想外なところにジオンのパトロール隊がいたんだ。おまけに地形も地図と違うところが所々あって進軍に遅れたんだ」

 

「まぁ、遅れはしたがそれでも仕事をしただけマシでしょう。どうしますかハンドラー?」

 

 ハンドラーは、少し考えると。

 

「ドーベル、罰として第二基地周辺の調査に向かえ」

 

と、言った。

 

「調査ですか?」

 

「ジオンのコロニー落としの影響がインド地方にも出ているのだとしたら再調査が必要だ。何人かの調査隊を編成するからお前はその隊の護衛にあたれ」

 

「・・・・了解致しました」

 

 そう言うとドーベルは、挨拶をして出て行くと。

 

「いいのですかハンドラー?簡単に許してしまって」

 

と、アシュレイ少尉が訊ねた。

 

「どこが許してるんだ?ドーベルを除いたハウンドドックとバトルドックは、いつでも出撃できるように休息をとっている。対しドーベルは、休息を与えられないまま次の仕事を回されたんだ。十分な罰じゃないか?」

 

「・・・・・ハァ、そう言うことにしておきましょう」

 

「それともうひとつ。シープドック、お前達も休んでおけ。いざとなって出撃できないじゃたまったものじゃないからな」

 

「了解」

 

 そう言ってアシュレイ少尉も出て行こうとすると。

 

「ハウンドドックとバトルドック。アイツらと交流でもしてみたらどうだ?アイツらの仕事ぶりも悪くないだろ?」

 

と、ハンドラーが言った。

 

「・・・・・お断りですね。ハウンドドックは、まだ認めましょう。だが、バトルドックは、絶対に認めませんよ。あんな野蛮な奴らを」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「で、なんでレベッカがいるんだ?」

 

 整備された陸戦型ジムに乗り調査隊と共に出撃したドーベルは、なぜかワッパに乗っているレベッカに疑問を感じていた。

 

「ハンドラーからの命令よ。私が今回の調査隊の指揮官になったから、仮にもドーベルの上司になったんだから敬いなさいよ」

 

「なんだそれ」

 

 ドーベルは、クックっと微笑し先頭に立ってレベッカ達を案内した。

 レベッカ達が第二基地周辺の地形調査が始まりドーベルは、ジオンが攻めてこないか周囲を警戒していると。

 

「ドーベル」

 

 足下にレベッカが来た。ドーベルは、しゃがんで右手をレベッカの前に置くとレベッカを乗せてコックピットの前に送った。

 

「どうしたレベッカ?測量はいいのか?」

 

「私が指揮官って言ってもただのお飾りの監督だから私が指揮するよりも専門家に任せた方が早いわ」

 

「それもそうか」

 

 そう言ってドーベルも陸戦型ジムの右手に降りるとレベッカの隣に座った。

 

「うーん、気持ちいい」

 

 レベッカは、そう言って両腕を伸ばし思いっきり背伸びをした。

 

「とりあえず第二基地は落とした。これで本隊がマドラス本拠地を落としてくれたらマドラスの戦いは勝ったも同然だな」

 

「もう、今は平和の時間なんだから戦争の話なんてしないでよ」

 

「ご、ごめん」

 

「でも、砲撃音とか機動音を聞かないのは久しぶりね。今が戦火だということを忘れそうだわ」

 

「そうだな。・・・・・・これが本来の地球なんだな」

 

 時々鳴る木の音、鳥の鳴き声。おそらく、今、最前線でここが1番平和を満喫している場所だろう。

 

「ねぇ、ドーベル。戦争が終わったらドーベルはどうするの?」

 

「決まってるだろ。サイド6に帰る。連邦軍に参加したのはジオンの暴走を止めたかったからで戦争が終わったならもう、連邦軍に付き合う必要もない。それに両親も心配かけちまってるからな」

 

「そう。戦争が終わったら私もドーベルと一緒に」

 

「ちょっと待て」

 

 レベッカがドーベルと一緒にサイド6に行きたいと言おうとした瞬間、ドーベルが止めた。

 

「どうしたの?」

 

 ドーベルは、双眼鏡を覗くと。

 

「!!敵襲!!」

 

と、大声で言った。

 

「!?敵は何機!?」

 

「エース用のザクだ!!レベッカ、急いでハンドラーに援軍を要請してくれ!!」

 

「まさか1人で戦う気なの!?」

 

「前にジムが1機、こっちに向かって走って来てるんだ!!助けねぇと!」

 

 そう言ってドーベルは、コックピットに乗り込み陸戦型ジムを起動させるとレベッカを下ろしブースターを吹かして救援に向かった。

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