ドーベルは、ブースターを吹かして大ジャンプをするとビームライフルを構えジムを追っている陸戦高機動型ザク2機に向けてビームを発射した。しかし、一早く気がついた2機の陸戦高機動型ザクは、回避した。しかし左側の陸戦高機動型ザクは、反応に遅れてしまいザクマシンガンを破壊されてしまった。
ドーベルは、2機の前に立つとそのままビームライフルを構えた。2機の陸戦高機動型ザクもザクマシンガンとヒートホークを構えた。ザクマシンガンを持った陸戦高機動型ザクは、120ミリ弾の弾幕を張り攻撃を始めた。・・・・・・・いや、それは攻撃ではなかった。ドーベルは、ショートシールドを構えガードしようとしたが120ミリ弾はドーベルの前や左右の地面に命中したのだ。
「なんだ?めちゃくちゃはずしてるぞ?」
最初はドーベルは、敵は整備不良を起こしてるのかと思った。だが、気づいた時には遅かった。
「!!しまった!!」
土煙が舞い上がり視覚を奪われてしまったのだ。
「やばい!!」
ドーベルは、慌ててビームサーベルを抜きビームサーベルを振った。土煙が晴れドーベルは構えるがすでに2機の陸戦高機動型ザクは、どこにもいなかった。レーダーを確認したが敵影らしき反応も見当たらなかった。
「・・・・・・逃げたのか?いや、援軍が来た時点で追撃中止の判断をしたのか」
ドーベルは、ゆっくりと息を吐くと追われていたジムの方を見た。
「ん?このジム、本隊の方に配備されていたジムじゃ」
ドーベルは、嫌な予感を感じながらとりあえずジムの回収を始めるのだった。
ジムのパイロットを救出したことにより地形調査は、中止。第二基地に帰還したドーベル達は、ジムに乗っていたパイロットから話を聞いていた。
「本隊が壊滅しただと!?」
話を聞いたアシュレイ少尉は、驚愕しその場に立ち上がった。
「そんなバカな。こっちはジムを12機、戦車を20台も投入した大戦力なんだぞ!?ジオンはそれ以上の数か質のいい兵器で迎撃したのか!?」
「いえ、確かに新型のモビルスーツが2機ありましたが実際は、モビルスーツ6機で壊滅状態に」
「たった6機で壊滅?」
アシュレイ少尉は、信じられず絶句していると。
「本隊の生き残りはどうなっている?」
と、ハンドラーが訊ねた。
「本隊は、なんとか撤退をしようとしていますが激しい追撃を受けています!私は、司令官に大尉から援軍を出してもらうよう言われ」
ハンドラーは少し考えると。
「了解した。こちらからはシープドックを援軍として向かわせよう。シープドック行けるか?」
「いつでも行けますよ」
そう言ってアシュレイ少尉率いるシープドック隊が格納庫に向かった。
一方、帰還したドーベルは、バトルドック隊とハウンドドック隊で酒盛りをしていた。
「ったく、こんなところで呑んでたら整備班に迷惑だろ」
まぁ、酒盛りをしている場所はなぜかモビルスーツ格納庫だった。「ハンドラーに怒られるなー」と、呟きながらドーベルは、缶ビールを飲みながらあるものを見ていた。
すると。
「何を見てるんだドーベル!」
完全に出来上がったクロウ少尉が肩を組んできた。
「いや、別に」
すると。
「何やってるのみんな」
レベッカが来た。
「お疲れさんレベッカ。飲むか?」
そう言ってクロウ少尉は、レベッカに缶ビールを投げ渡した。
「もう、まだ仕事中よ」
そう言ってレベッカは、缶ビールを投げ返すと。
「何を見てるのドーベル?」
と、訊ねた。
ドーベルの視線の先を見るとそこにはザクハーフキャノンのジャンクがあった。
「・・・・・・なぁ、こいつって使えないかな?」
突然、ドーベルは訳のわからないことを言い出した。
「な、何を言ってんの?」
ドーベルは、ザクハーフキャノンのガトリングキャノンを指さすと。
「こいつを陸戦型ジムに取り付けて使うことできないかな?」
と、言った。
それを聞いてみんなポカンと口を開けると。
「無理に決まってるでしょドーベル曹長」
答えたのはノーマルスーツを着用したアシュレイ少尉だった。
「そもそもジオンと連邦ではパーツが違う。ジオンのパーツを連邦に取り付けたところでシステムエラーを起こすだけですよ」
「やっぱり無理か。ところでなんでシープドック隊がここに?出撃か?」
「そうだ。壊滅して敗走してる本隊の救出任務を受けた」
そう言ってアシュレイ少尉率いるシープドック隊は、ジムキャノンに向かおうとすると。
「・・・・・バトルドックもハウンドドックもいいご身分だな。こんなところで酒盛りとは」
「文句ならハンドラーに言え。俺達はこれでもいつでも出撃できるようにしてるんだからな」
アシュレイ少尉とクロウ少尉が軽く睨み合うとそのままアシュレイ少尉は、ジムキャノンに乗り込み起動させた。
「これより、シープドック隊は、本隊への撤退支援に向かう。各機、どこぞの猟犬みたいに遅れないでくださいよ」
そう言ってシープドック隊は、出撃した。
「アシュレイ少尉の野郎、俺が気にしてること言いやがって」
ドーベルは、バツが悪そうな顔をすると。
「まぁ、実際に隊長は作戦に遅れて来ましたしね」
「今回の遅刻に関してはマジでしょうがないだろカイル!マジであんなところにジオンの部隊がいるなんて思わなかったんだから!」
ドーベルがそう言うと全員が笑うのだった。