機動戦士ガンダム-ハウンドドック-   作:ナイトメア・ゼロ

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1話 ハウンドドック隊

 中国とインドの中間に位置するあるリゾートビーチ。そこに向かっている3機の輸送機ミデアがあった。

 

「まもなく降下ポイントなら到着する。ハウンドドック隊、降下準備に入れ」

 

 戦闘前の食事を終え黄色のノーマルスーツに着替えヘルメットをかぶるとミデアの格納庫に向かった。

 格納庫には、ショートシールドに【山道を走る猟犬】のエンブレムが描かれた陸戦型ジムがあった。

 

「いよいよか」

 

 小さく呟き陸戦型ジムに乗り起動させた。

 

『聞こえているか?ハウンドドック隊』

 

 通信が入った。モニターには、30代くらいの男性が映っていた。

 

「指揮官(ハンドラー)」

 

 モニターに映っている男性をそう呼んだ。

 

「今から本作戦を伝える。知っての通り、本作戦の目的はジオンに奪われたマドラス基地の奪還だ。まずは、作戦の第一段階としてマドラス第一基地を取り戻す。その為にまずは、このリゾートビーチを制圧する。この地を制圧することができればインド洋、ベンガル湾から主力部隊を送ることができる。作戦の成功とお前達の武運を祈る」

 

 通信が終わると同時に格納庫が開くとハウンドドック隊は、ミデアから降下した。

 

「ハウンド2、ハウンド3。降下後、まずはリゾートビーチに配備されている旧ザク二個小隊を撃破する」

 

「ったく、簡単に言うなよな隊長。ハンドラーもハンドラーだ。たった一個小隊しか部隊を送らねーんだからよ」

 

「文句を言うなハウンド2。これが俺達の仕事なんだから我慢しろ」

 

ハウンド2とハウンド3がそう言ってると。

 

「全機パラシュート展開!」

 

 ハウンド1がそう言うと各陸戦型ジムは、MS用パラシュートを展開した。地上からミデアに向けて攻撃をしていた旧ザクは連邦製モビルスーツを見て驚いたのか硬直しそれをハウンド1は見逃さなかった。旧ザクに100ミリマシンガンを向け撃ち始めた。

 100ミリ弾が旧ザクに何発も命中し左腕が吹っ飛んだ。更に煙を上げ始めると旧ザクは、モノアイが消えて後ろに倒れた。

 

「よし、着地した」

 

 MS用パラシュートをパージし構えるとザクバズーカを持った旧ザクが撃ってきた。ハウンド1は、とっさにショートシールドでガードするが爆発と爆風にやられ後ろに倒れた。

 

「クソっ!」

 

 100ミリマシンガンを向け連射した。100ミリ弾は、ザクバズーカに命中するとザクバズーカは爆発しその衝撃で旧ザクは、膝をついた。

 それをどこで見てたのかハウンド2が現れビームサーベルを抜き背中から刺した。ハウンド2が離れると同時に旧ザクは爆発した。

 

「よっしゃー!」

 

 ハウンド2は、旧ザクを倒してガッツポーズをして喜んでいると。

 

「バカ!早く隠れろ!」

 

 ハウンド2に120ミリ弾が襲った。

 

「どわぁっ!!」

 

 ハウンド2は、ショートシールドと陸戦型ジムの装甲のおかげで120ミリ弾の嵐を耐えていた。

 

「ハウンド2、こっちだ!」

 

 ホテルの後ろに隠れてるハウンド1が呼びかけながら援護をした。ハウンド2もブーストを吹かして後退しホテルの後ろに隠れた。

 

「大丈夫か、ハウンド2!?」

 

「大丈夫だ。なんとか生きてるよ隊長」

 

 ハウンド2を攻撃していた2機の旧ザクは、2人を釘付けにする為かザクマシンガンで弾幕を張った。

 

「うわぁぁぁぁっ!!隊長!!これじゃ、ホテルはすぐにスクラップだ!!場所を変えて」

 

「この場合は・・・・・・ハウンド2、敵はもしかしたら俺達を足止めして回り込んでくるかもしれない。奇襲に気をつけろ」

 

 ハウンド1は、連邦軍で受けた訓練を思い出しながらハウンド2に伝えた。ハウンド2は、焦りながらも周囲を警戒した。

 

「というか、ハウンド3は、どこ行きやがった!?」

 

 そう言った瞬間。

 

「!!ハウンド2!!」

 

 予想通り回り込んできたのかヒートホークを持った旧ザクが襲ってきた。ハウンド1は、ショートシールドでガードし100ミリマシンガンを旧ザクの足に向け撃った。旧ザクの足はズタズタに破壊されバランスが取れずそのまま倒れるとショートシールドで旧ザクの頭をもいだ。

 

「サンキュー隊長」

 

 旧ザクの無力化を確認して目の前の旧ザクをどうにかしようとするとロケットランチャーを持った陸戦型ジムが大ジャンプをしてミサイルを撃った。ミサイルは旧ザクの頭に命中してそのまま後ろに倒れた。隣の旧ザクが仲間がやられたことを確認し視線がハウンド3の方に向いた。

 その瞬間、ハウンド1とハウンド2の弾幕が襲いかかり頭と右腕、左足が破壊されて倒れた。

 

「遅いぞハウンド3!何やってたんだ!?」

 

 ハウンド2がハウンド3を怒った。

 

「ごめんって!でも、着地を狙われたんだから仕方ないでしょ?その代わりちゃんとこっちにいた旧ザクは、倒して来たから!」

 

「そんなの当たり前じゃ!!」

 

「ハウンド3が1機倒したってことは、後、1機ってことか」

 

 そう言って、ハウンドドック隊は、残り1機の旧ザクを探しに向かった。

 

「いいか、残り1機だからこそ警戒しろよ」

 

「分かってるって隊長!」

 

 そう言ってる間にハウンド2に120ミリ弾が襲ってきた。

 

「言ってるそばから!大丈夫かハウンド2!?」

 

「ハウンド3!ロケットランチャーで撃ち返せ!」

 

 ハウンド3は、ロケットランチャーを構えて旧ザクが隠れてるホテルに向けて撃った。ミサイルはホテルに命中し崩れ始めた。爆発に巻き込まれホテルの残骸に巻き込まれた旧ザクは、バランスを崩し後ろに倒れるとハウンド1は、大ジャンプをして旧ザクをそのまま踏みつけた。

 

「この野郎!」

 

 旧ザクは、ザクマシンガンを撃つが陸戦型ジムは、ほぼ無傷だった。

 

「な、なんでだ!?なんで、120ミリが効かねーんだ!?」

 

 旧ザクは、そう吠えるとハウンド1は、100ミリマシンガンを旧ザクの頭に合わせ連射し旧ザクの頭を破壊した。

 

「く、クソ。お前らは、何者だ?」

 

 ノイズ混じりの接触通信でそう訊いてくると。ハウンド1は、100ミリマシンガンを下ろし。

 

「俺達は、ハウンドドック隊。ジオンを狩るための猟犬部隊だ」

 

と、答えた。

 旧ザクのパイロットは、気絶したのか何も返さなかった。

 

「ハウンド2、ハウンド3!周囲の警戒を頼む!」

 

 ハウンド1はそう言って通信を繋いだ。

 

「こちら、ハウンドドック隊!リゾートビーチを制圧!安心して上陸せよ!」

 

 一年戦争の数ある戦いの中、リゾートビーチ、後の【ハルディアの戦い】と呼ばれた小さな戦闘はハウンドドック隊の勝利で終わったのだった。

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