機動戦士ガンダム-ハウンドドック-   作:ナイトメア・ゼロ

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19話 望まぬ再会 1

 リーファは、ブースターを吹かして高速移動で進んでいた。

 

「・・・・・・」

 

 ジオン独立戦争開戦時、リーファは、高いモビルスーツ適正を見出したもののGへの耐性は低く国家総動員令による徴兵でもリーファは、モビルスーツではなくマゼラアタックに乗せられる予定だった。しかし、ギレンが提案したとあるプロジェクト、【フェアシュテルクター・プロジェクト】通称、【V計画】によって、リーファは強化手術を受けたのだ。

 この手術によりリーファは、Gへの耐性がつきモビルスーツに乗れるようになったのだ。そして、この手術のおかげでリーファは、力を手に入れた。それは、ニュータイプの力だった。手術を受けてからかリーファは、未来予知のような感覚が度々現れるようになったのだ。

 

「・・・・・・」

 

 リーファは、【リーファ専用ドム】の右手にある固定武装、ヒートロッド(試作型)を地面に突き刺し右足のホバーを解除し右足を軸にしてホバー走行をすると本来のドムじゃありえない小回り運動を見せた。そしてそれと同時にリーファの通る予定だったルートに砲弾が落ちたのだ。

 直前ではあったがリーファは、未来予知のような感覚が発動したからこそシープドック隊の砲撃を簡単に躱せたのだ。そしてリーファは、シープドック隊のいる方向に目をやった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「バカな!!」

 

 シープ1は目を見開き驚愕していた。タイミングも最高だったし配置も問題がなかった。そのはずなのにシープドック隊の砲撃が簡単に躱されたのだ。

 

「ありえない。タイミングも配置も完璧だったのに」

 

 すると。

 

「隊長!敵が突っ込んで来ます!」

 

 リーファが高速移動で向かって来た。

 

「応戦だ!各機、焼夷榴弾で足止めをするんだ!」

 

 そう言ってシープドック隊は、焼夷榴弾を発射しリーファの手前で爆発し炎が広がった。だが、リーファは、その炎も突っ切った。

 

「なっ!?ビビリもしないのか!?」

 

 シープ1は、シープ2とシープ3にビームスプレーガンを用意するよう命じ構えた。

 

「隊長!スプレーガンの射程距離に入りました!」

 

「分かってる!各機、ビームを撃ちながらキャノンを撃て!いくらエースでも砲撃とビームの過剰攻撃なら!」

 

 そう言ってシープドック隊は、ビームを連射しながらキャノンを撃ちまくった。前方は砲撃の爆炎とビームの弾幕が視界を支配した。

 

「や、やったか?」

 

 シープ1は、そう言った瞬間、爆炎の中からリーファが飛び出ると、ジャイアントバズーカでシープ3のジムキャノンを攻撃した。

 

「うわっ!!」

 

 シープ3は、とっさにシールドでガードしたがリーファは、先を読んでおりバズーカを打ったと同時にヒートサーベルを抜いておりそのまま、シープ3のジムキャノンの両足を切り落とした。

 

「「シープ3!!」」

 

「うわぁぁぁぁっ!!りょ、両足をやられた!!」

 

 しかし、シープ3は運が良かった。シープ3は右側に倒れたのだ。もし、前に倒れたら、キャノン砲がシールドと接触しそのまま砲身が折れ最悪、砲弾が誘爆していた可能性があったからだ。

 

「これがエース部隊なのか?戦略まったく意味をなさない」

 

 シープ1は、予想してなかった事態になりどうすればいいのか分からず思考が止まった。

 

「た、隊長!もう無理です!撤退しましょう!」

 

「ま、待ってください隊長!!わ、私を見捨てるつもりですか!?」

 

「隊長!シープ3はすでに足を失っています!今は、シープ3の命よりも部隊を存続させるべきです!」

 

 シープ2は、そう言ってビームを撃つがリーファは、全て躱した。

 

「や、やめてください隊長!!わ、私を置いて行かないでください!!死にたくない!!助けてください隊長!!」

 

 そう言ってると今度はシープ2にジャイアントバズーカのミサイルが命中した。幸い、ジムキャノンはジムと違って装甲が硬いためなんとか耐えたがその瞬間にヒートサーベルで右腕を斬り落とされた。

 

「しまったシープ2!」

 

 シープ2は、衝撃で体勢を崩し膝をついた。

 

「こ、こいつは一体なんなんだ?私達は、一体・・・・何と戦っているんだ?」

 

 シープ1は、ビームスプレーガンを構えた。リーファを恐れ心が折れかけていた。

 

(ど、どうする?シープ2とシープ3を見捨てて撤退するか?・・・・いや、ダメだ!そんなことをすれば部隊の存続以前にハンドラーからの信頼を失い最悪、連邦軍人として動けなくなる可能性もある!なら、2人を回収して逃げる?無理だ!現実的じゃない!だが、私の腕では目の前の化け物を狩ることなど)

 

 リーファは、ヒートサーベルを構えシープ1のジムキャノンのコックピットを貫こうとしたその時。

 

「!!」

 

 リーファは、簡単に躱したがリーファのいた場所にビームが飛んできた。すると。

 

「シープドック隊、生きてるか!?」

 

 ブースターを吹かしながは着地したハウンド1の陸戦型ジムが現れたのだ。

 

「ハウンドドック!?貴様なぜここにいる!?これはシープドック隊に与えられた任務だぞ!」

 

「意地張ってる場合か!?ハンドラーに命令されて出撃したんだよ!すでに敗走中の本隊にはハウンド2とハウンド3、そしてバトルドック隊が向かってる!シープドック隊は、シープ3を連れて早く逃げろ!!」

 

 ハウンド1がそう言うとシープ1は唇を噛み締め。

 

「シープ2、シープ3を運ぶのを手伝え。私達シープドック隊は、作戦領域より離脱する!」

 

 シープ3のジムキャノンの脇部分を掴みそしてそのまま引きずるように離脱した。シープ2もシールドを捨てて右腕ごと落としたビームスプレーガンを回収するとリーファを警戒したまま撤退を始めた。

 

「申し訳ないが追撃はさせねーぞ」

 

 そう言ってハウンド1は、構えるがリーファは動く気配がなかった。

 

「?」

 

 様子がおかしいと思いハウンド1は、首を傾げると。

 

「・・・・・・フフフッ。・・・・・・・・フヒヒヒヒッ」

 

 オープンチャンネルを開きっぱなしだったのかリーファの小さな笑いが外に漏れていた。そして。

 

「アハっ・・・・・・・・・・アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハつ!!!!!!」

 

 突然、笑いだした。

 

「な、なんだ!?」

 

 突然の不気味な笑い声にハウンド1は、ゾッとし少しだけ後ろに下がった。

 

「見つけた」

 

「ハァ?」

 

「見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた・・・・・・やっと、見つけたよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

               ベル」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その名を聞いてハウンド1・・・・ドーベルは、目を丸くした。

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