機動戦士ガンダム-ハウンドドック-   作:ナイトメア・ゼロ

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22話 ガンダム・ハウンドドック

 モビルスーツの全指揮権を手に入れたドッグズの指揮官であるハンドラーは、第二基地周辺地域の制圧に動いていた。

 バトルドック隊は、ジオンが制圧していた小都市や村などの再制圧をし大破していたシープドック隊のジムキャノンの修理がようやく完了するとシープドック隊は、ジオンの防衛陣やトーチカの破壊任務を受けていた。

 新しくできたガードドック隊は、第二基地の番犬として警戒態勢をとっていた。

 そして、ドーベルが隊長をしているハウンドドック隊は、ジオンの支配領域に入っていた。

 

「クソ、ジオンのパトロール隊の数が多すぎる」

 

 ハウンド2は、ヘルメットを一旦脱ぎ汗を拭ってから水を飲んだ。

 

「すでにジオンの支配領域に入ってるんだ。当然の結果だよ」

 

 すでにジオンのパトロール隊であるワッパ部隊や装甲車部隊を撃破し空から偵察をしていたルッグンを追い払ったハウンドドック隊の次の任務はマドラス第三基地の偵察だった。

 

「ジオンもようやく本腰を入れてきたみたいだな。第二基地が落ちてからジオンのマドラス防衛線がかなり強化されたみたいだけど、あれがあれば絶対に勝てるよな隊長」

 

 そう言ってハウンド2が後ろを見るとそこには右肩にガトリング砲が付いた陸戦型ガンダムを見た。

 

「これがガンダムか。量産型だけど、データを見ただけで分かる。ザクなんかよりもずっと高性能だぞこいつ」

 

 ガンダムのパイロットに選ばれたハウンド1はそう言って陸戦型ガンダムを動かした。

 

「ハンドラーも気前がいいな!ガンダムを隊長専用にカスタムしていいって」

 

「おかげで前から欲しかった弾幕兵器が手に入ったよ」

 

 ハウンド1が乗っているガンダムにコードネームをつけるとしたら【ガンダム・ハウンドドック】だろうか。胸部バルカンを廃止にし左手のショートシールドを取り外し装甲も通常の陸戦型ガンダムと比べて薄くなった代わりにジェネレーターの出力を上げ機動力上昇と新兵装の装備に成功したのだ。

 

「その、ガンダムに付いてるガトリング砲って試作型のガンキャノンの兵装なんだろ?よく、ジャブローに残ってたな」

 

「一応、解体予定の兵装だったらしいぞ。っていうか、何気にお前らも付けてもらってたんだな、ハウンド2、ハウンド3」

 

 そう言って2人の陸戦型ジムの右肩に取り付けられている試作型ガンキャノンに付いていたガトリング砲が付いていた。

 

「隊長のガンダムも含めて完全にハウンドドック隊専用モビルスーツなりましたし士気が上がりますね隊長」

 

 ハウンド3が機嫌良くそう言うと。

 

「そうだな。マップ通りならそろそろ目的地に到着するはずだ。ハウンド2、ハウンド3、警戒しろよ」

 

「「了解」」

 

 そう言って、歩き続けると第三基地を上から見ることができる山頂に到着した。ハウンド1は、コックピットに右手をつけると、コックピットから出て右手に乗り第三基地の偵察を始めた。

 

「あれが第三基地か」

 

 マドラス第三基地。旧世紀の時代に建設された小さな軍港を地球連邦軍が買い取りそのままインド地方の海軍基地として運用している場所だ。

 

「小さな軍港だって聞いてたけど、腐っても軍港か」

 

「そうですね、軍港には、駆逐艦が2隻、軽巡洋艦が1隻、そして潜水艦が2隻もありますね」

 

 ハウンド3もメインカメラをズームしてそう言った。

 

「たぶん、あそこにあるのって連邦軍から鹵獲した軍艦だよな?」

 

「それ以外に何があるんだよハウンド2。宇宙艦やモビルスーツならともかく、地上で一から軍艦を造れるほどジオンの懐も大きくはない。それなら、軍艦を盗む方が楽だろ」

 

 ハウンド2の疑問にハウンド1が答えた。

 

「さすが、元ジオン出身。懐事情も詳しいな隊長」

 

「詳しくねーよ」

 

 すると。

 

「!?」

 

 警報アラームが鳴った。空を見ると空にはルッグンが1機とドップが6機やって来た。

 

「追い払ったルッグンが仲間を呼んで戻って来たみたいだな」

 

 ハウンド1は素早くコックピットに戻りガンダムを起動すると。

 

「隊長、守備部隊のザクが俺達に気づきやがった」

 

 どうやら、第三基地に見つかったようだ。

 

「撤退するぞ。2人はザクの方を頼む。俺は航空戦力の方を相手する」

 

「「了解」」

 

 そう言うとハウンド1は、さっそく肩のガトリング砲を向けた。

 

「さてと、ガンダム・ハウンドドックの性能を見せてもらうぞ」

 

 肩のガトリング砲から弾幕が発射された。弾丸の嵐は、まず、ルッグンに襲いかかり機体に無数の穴を開けると空中で大きな爆発を起こした。

 

「まずは1機」

 

 そう言って次はドップに狙いを定め弾幕を張った。

 

「これは悪くないな」

 

 弾丸が次々とドップに命中しあっという間に3機のドップを撃墜した。しかし、残り3機のドップが生き残りそのままハウンド1に向けてミサイルを発射した。

 ハウンド1は、ブースターを吹かしてミサイルを躱すとビームライフルでドップを1機撃ち抜いた。そして更にガトリング砲をもう1機のドップに合わせて撃ちまくった。機体はすぐにボロボロになりエンジンに引火し火の手が上がるとそのまま爆発した。

 そして最後の1機であるドップが襲って来た。それを見たハウンド1は素早くビームサーベルを抜くとそのまま縦に振りドップを真っ二つにした。

 

「よいしょっと」

 

 空中からうまく着地し第三基地の方を見ると第三基地からザクの攻撃が飛んできた。

 

「戦闘機が相手じゃこの機体の性能もまだ分からないな。このまま相手をしてもいいけど・・・・・」

 

 ハウンド1はメインカメラなら映っている後方にいる陸戦高機動型ザクの存在が気になっていた。ショルダーシールドには例の黒騎士のエンブレムが描かれておりすぐに分かった。

 

「リーファが所属している部隊か」

 

 ハウンド1はそう呟いてとりあえずハウンドドック隊と合流し撤退をするのだった。

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