機動戦士ガンダム-ハウンドドック-   作:ナイトメア・ゼロ

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24話 第三基地攻略準備

 連邦軍大規模反抗作戦、【オデッサ作戦】が遂に発動した。

 

「レビル将軍率いる大部隊がオデッサの奪還に向けて進軍を始めたか」

 

「そのようですハンドラー」

 

 指揮官室にはハンドラーとアシュレイ少尉がいた。

 

「オデッサは、ジオンにとって戦争をするための生命線だ。オデッサが落ちればジオン地上軍の戦力は低下し北米を抑えられていてもかなり戦いやすくなるだろう」

 

「はい、ハンドラー」

 

「だが、他所は他所だ。こっちはこっちの仕事に集中しよう」

 

 ハンドラーはそう言って第三基地が映った地図を出した。

 

「シープ1。海軍の方の話はどうなっている?」

 

「すでに了承を得ています。第三基地攻略の際は駆逐艦2隻と軽巡洋艦1隻が海上から攻める手筈になっています」

 

「そうか。提案した私が言うのもなんだが連邦海軍は、本当に暇なようだな」

 

 ハンドラーは、そう言ってコーヒーを一口飲んだ。

 

「仕方ありません。ジオンのコロニー落としで連邦海軍の大半が吹き飛び生き残っていた艦もジオン海軍に次々と沈められましたから」

 

 アシュレイ少尉がそう言うと。

 

「大丈夫だと思うが念のためにアクア・ジムを搭載するように言っておけ。ジオンも水中戦専用のザクを開発してるんだ。新型の水陸両用モビルスーツも開発してると聞く」

 

と、言った。

 

「ハンドラー、連邦海軍も無能ではありません。確かにモビルスーツを何機も搭載はできませんが1機くらいは必ず持ってくるはずです」

 

 アシュレイ少尉がそう言うとハンドラーは、人差し指を曲げてこっちに来るようジェスチャーをしアシュレイは、顔を近づけると。

 

「知り合いの情報通に金を渡して手に入れた情報だ。最近、海軍の過激派連中が水陸両用モビルスーツを一部独占しているらしい」

 

 小声でハンドラーの報告を聞いたアシュレイ少尉は、目を丸くした。

 

「しかも、よりによって反ジオン意識が強い兵士で構成された部隊だ。無いとは思うがもしかしたらこのマドラスには、はみ出し者の艦隊が丸裸に近い状態で送られる可能性もある」

 

「それ本当なのですかハンドラー?ここはアフリカ大陸やヨーロッパ、アジア方面の橋頭堡にもなる場所なのですよ?オデッサが勝利すれば残党兵も追撃部隊と我々で挟み撃ちができる可能性があります」

 

「それでもだ。上の連中は、私達のこともあくまで数あるモルモット隊の一つとしてしか見られてない。いいか、ハウンドドックとバトルドック、そしてガードドックにもシープ2、シープ3にもこれだけを伝えておけ。『ジオンが新型の水陸両用モビルスーツが開発されている。海中には気をつけろ』と」

 

「援軍の事は伝えないのですか?」

 

「第三基地攻略前に士気を落とすような事はしたくない。シープ1、いいか仮に海軍が来たとしてもあてにするな。お前達が生き延びるために利用しろ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 作戦会議でハンドラーの忠告を聞いたアシュレイ少尉は、めんどくさそうにため息を吐きながらひとりで囲碁をやっていた。

 

「まったく、連邦軍も面倒なことをしてくれる」

 

 そう言ってパチッといい音を鳴らしながら碁を打っていると。

 

「何やってんだシープドック?」

 

 話しかけて来たのは酒瓶を片手に酔っ払っているバトル1ことクロウ少尉だった。・・・・いや、よく見れば左脇にガードドック隊の隊長がいた。

 

「お前こそ何やってるんです?バトルドック」

 

「何って歓迎会に決まってるだろ!やっとここらへんも落ち着いて来たんだ!できる時にやっとかねーと!」

 

 そう言って酒をラッパ飲みをしガードドック隊の隊長も酒を飲まされた。

 

「ハァー、バカは気楽で羨ましい」

 

 アシュレイ少尉は、再び碁を打ち始めると。

 

「それはなんなんですかアシュレイ少尉?テーブルゲームみたいですけど?」

 

 話しかけて来たのはバトルドック隊から逃げて来たドーベルだった。

 

「お前、囲碁を知らないのか?」

 

「申し訳ない。俺がやったことあるゲームはRPG系かパーティーゲームしかやったことなくて」

 

「全部テレビゲームか。それならボードゲームを知らないか」

 

 そう言って、碁を打っているとドーベルは、興味があるのか見ていた。

 

「レベッカと一緒じゃなくていいのか?」

 

「今は、ジャックとカイル2人と飲んでますよ」

 

 そう言ってドーベルは、持っていたビールを飲んだ。

 

「・・・・・・・ハァ、ドーベル曹長、私の分の酒も持って来てくれないか?」

 

「あれ?服務事項だぞって怒らないのですか?」

 

「バトルドック隊が主導でやっている以上、何を言っても無駄だ。それに今は、少し飲みたい気分だ。まぁ、バトルドックが私の分も用意してないかもしれないが」

 

 そう言われドーベルは、カイルに頼むとカイルはドーベルに酒を投げ渡した。

 

「はい、アシュレイ少尉」

 

「・・・・シープドック隊の分もあったのか?」

 

 アシュレイ少尉が意外そうな顔をすると。

 

「俺達は仲間なんですよアシュレイ少尉。仲間外れとかそんな子供みたいなことしませんよ」

 

と、ドーベルが言った。

 

「・・・・前から思っていたがお前、出世とかにまったく興味がなさそうだな」

 

「ありませんよ。俺が連邦軍に入ったのはあくまでジオンの暴走を止めたいからで」

 

 ドーベルが言い終える前に酒を開けて飲み始めるとアシュレイ少尉は、碁盤の上の碁石を片付けると。

 

「ドーベル曹長、せっかくだ。付き合え」

 

と、言った。

 

「え?付き合えって、俺、ルールとか知らないですよ?」

 

「教えてやる。いいから付き合え」

 

 そう言って、ドーベルはアシュレイ少尉の囲碁に付き合った。

 

「あれ?隊長が誰かとボードゲームしてるなんて珍しいですね」

 

 途中からシープ2、シープ3が合流しボードゲームで遊び始めるのだった。




 マドラス本拠地。そこではレックスが荒れていた。

「た、大尉、落ち着いてください」

 兵士がそう言うが

「落ち着け?これが落ち着いてられると思ってるのか!?」

 そう言ってレックスは、兵士の顔面を殴った。殴られた兵士は倒れ鼻から鼻血を流していた。

「クソ。ジオン軍の面汚しどもめ。連邦に降るくらいならその場で自殺しろよな」

 レックスがそう言って怒りを露わにしていると。

「リーファ!ちょうどよかった。今夜、ヤルぞ。お前を抱かないとこの怒りは抑えられそうに・・・おい、リーファ!無視してんじゃねーぞ!!」

 リーファは、無視して部屋に戻った。

「どいつもこいつも無能ばかり集まりやがって!忠実だったリーファも最近、言うことを聞かねーし・・・・・・クソ!イライラするぜ」

 そう言ってレックスは、その場を後にした。
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