「こちらハウンドドック。配置についた」
「こちらバトルドック。俺達も配置についたぜ」
「こちらシープドック。準備完了しました。後は、ハンドラーの指示でいつでもいけますよ」
「了解した。作戦開始の合図は、艦隊の艦砲射撃が始まった瞬間だ。それまで警戒態勢で待機しておけ」
「ハウンドドック、了解」
そう言ってハウンド1は、通信を切った。
「それにしてもこんな使い方があったとはな」
ハウンド2がそう言うと。
「まさか、ガードドック隊で通信を中継させてミノフスキー粒子下でも、ある程度の通信をできるようにするとはある意味盲点だった」
と、ハウンド3が答えた。
「それでもノイズは、あるけどな。なぁ、隊長」
「・・・・・・」
ハウンド2に話を振られてもハウンド1は、無反応だった。
「隊長!」
「っ!!なんだ?」
「なんだじゃないですよ。もうすぐ作戦開始ですよ?」
「最近、ボーッとすることが多いですけど体調でも悪いんですか?」
「悪い、ハウンド2、ハウンド3,。・・・・少し、疲れてるのかもな」
そう言って誤魔化した。
そして時間が経った。
「・・・・・」
「なぁ、いつになったら作戦が始まるんだ?」
「とっくに開始時間は過ぎてるぞ?」
艦隊からの艦砲射撃は、全然始まらずハウンド2とハウンド3は、戸惑っていると。
「ハンドラー、艦砲射撃が始まらない。何か情報は来てるか?」
ハウンド1は、通信を繋げ訊ねると。
「いくらなんでもおかしい。何かトラブルが起きたんじゃないのか?」
バトルドックも異変を感じたのか通信を繋げ訊ねてきた。
「ハウンドドック、バトルドックは、引き続き待機してください。ハンドラーの指示があり次第すぐに報告します」
レベッカの指示を聞いてとりあえず待機するのだった。
(嫌な予感は当たるものだ)
ハンドラーは、心の中でそう呟いた。
(おそらく、艦隊はすでに全滅してると考えていいだろう。だとしたら)
「軍曹、シープ1だけに通信を繋いでくれ」
「了解」
レベッカは、シープ1に通信を繋げると。
「シープ1、聞こえるか?」
「ハンドラー、あなたから通信が来たってことは」
「あぁ、すでに艦隊は全滅してると考えていいだろう。アクア・ジムを搭載していなかったのかそもそも出航してなかったのかは定かではないがな」
ハンドラーの発言にレベッカは驚愕すると。
「レベッカ、ハウンドドックとバトルドックには、遭遇戦になり艦隊の到着が遅れていると伝えてくれ。そして、本作戦は、海軍との挟み撃ちから変更。シープドックは、第三基地を支援砲撃バトルドックは、突撃して殲滅、ハウンドドックは、遊撃および援護に回れと」
「了解」
レベッカは、通信を繋げると。
「ハウンドドック、バトルドック、そしてシープドック、聞こえていますか?先ほど情報が入り艦隊はジオンの海軍と遭遇戦になり到着が遅れているようです。艦隊が間に合わない以上、私達ドッグズで作戦を遂行することになりました」
「ハァ?マジ?」
「クソ、海軍の奴らもっと効率のいい戦い方をしろよな」
ハウンド1は、驚愕しバトル1は、愚痴を言った。
「ハウンド2、ハウンド3、情報が入った。どうやら海軍はジオンの海軍と遭遇戦になって到着できるか分からなくなったらしい」
「えっ?マジかよ?」
「大丈夫なんですか隊長?」
「正直、分からん。だけど、ハンドラーの指令はシープドック隊が砲撃支援をしつつバトルドック隊が突撃、俺達は、遊撃と援護をすることになった」
ハンドラーの指示をハウンド2とハウンド3に説明すると2人とも不安そうな顔をした。
「シープドック隊の砲撃が始まった俺達も出るぞ」
「「了解」」
ハウンド1もそう言うがハウンド1は、何か奇妙な違和感を感じていた。
(なんだ?この嫌な感じは?何かがおかしい)
すると、シープドックの砲撃が係留している軍艦を襲った。
「よし、作戦開始だ!(たぶん、気のせいだ。挟み撃ちが出来なくなったから不安に感じてるだけなんだ)」
ハウンド1は、そう考えながら第三基地の攻略に向かった。
基地内に入ると戦闘が始まった。バトルドックは、ザクの部隊と戦闘しハウンドドック隊は、マゼラアタックや武装した歩兵達を攻撃していた。
「・・・・ぐッ」
ハウンド1は、ガトリング砲を生身の人間に向けて撃ちビームライフルでマゼラアタックを撃破した。どんどん第三基地の戦力は削れていった。
「思ってたより楽勝ですね隊長!」
ハウンド3がガトリング砲で軍艦の大砲やブリッジを破壊して軍艦を無力化しながら話しかけてきたが。
「・・・・・こんなの戦闘じゃない」
「隊長?」
ハウンド1は、額から汗を流しながら呟いた。
「ハウンド1!どうかしましたか!?動きが悪くなってますよ!?」
レベッカからのオペレーションが聞こえるがハウンド1の耳には届いていなかった。
「こんなの戦闘なんかじゃない。これは・・・・・虐殺だ。ジオンがやったこととまるっきり同じことをしてるんだ」
ハウンド1がそう呟くと。
「ドーベル!」
「ハッ!」
ハウンド2に名前を呼ばれて意識が戻った。どうやら接触通信で呼びかけてきたみたいだ。
「な、なんだハウンド2」
「なんだじゃねーよ。お前、本当に大丈夫なのか?」
「聞こえてるドーベル!?通信機に異常があったの!?」
レベッカから心配そうな声が聞こえた。
「ごめん。少しボーッとしてた」
ハウンド1は、ゆっくりと深呼吸をすると。
「隊長、敵の抵抗が止みました」
「えっ?」
ハウンド3の報告を受けてハウンド1だけじゃなく通信を聞いていたレベッカもハンドラーも耳を疑った。
「ちょっと待て、戦闘が開始してからまだ30分くらいしか経ってないぞ?バトルドック隊が相手をしていたザクはどうなったんだ?」
「バトルドック隊がすでに全滅させました」
「・・・・・どうなってるんだ?」
ハウンド1は、戦闘がたった30分で終了したことが信じられなかった。
「バトルドック、黒騎士隊のエース機はあるのか?」
「あぁ、ありますぜハンドラー。まぁ、瞬殺だったけどな俺達、もしかしてかなり強くなったんじゃねーの?」
そう言ってバトルドック隊は、笑った。
「ハンドラー、何かおかしいぞ」
ハウンド1は、嫌な予感をビンビンに感じておりハウンド2とハウンド3も警戒していた。砲撃支援をやっていたシープドック隊も合流しハウンドドックとシープドックが警戒をしていると。
「・・・・まさか」
シープ1は、ハンドラーに通信を繋ぎ。
「ハンドラー、まさかとは思いますが例の新型がここに配備されているのでは?」
「例の新型?」
ハウンドドック隊は首を傾げると。
「・・・・なぜ、マドラスに配備したのかは分からないが可能性はあるな。だとしたら、全機、海から離れろ!」
突然、ハンドラーが大声を出した。
「敵は海中だ!海中に潜んでるかもしれん!」
その瞬間、バトル3とシープ2、シープ3とハウンド3が攻撃された。