機動戦士ガンダム-ハウンドドック-   作:ナイトメア・ゼロ

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29話 第四基地攻略作戦〈ブリーフィング〉

 ドッグズのモビルスーツ修理とメンテナンスが完了すると早速ブリーフィングが始まった。

 

「いよいよ、第四基地の攻略に入る」

 

 ハンドラーがそう言うと第四基地周辺のマップが映された。

 

「オデッサの戦いは、連邦軍もたくさんの犠牲者を出したがなんとか勝利しその影響かジオン地上軍の士気は大きく低下している。このマドラスも例外ではない。すでに第一基地からもマドラス攻略軍の主力部隊が出撃し半包囲状態になった。我がドッグズは、第四基地を攻略しジオンから制空権を奪還する」

 

 そう言って配置表を見せた。

 

「今回の戦いは平地での戦いだ。数がものを言う戦いだがジオン側のモビルスーツ隊のほとんどはマドラス本拠地まで後退し残っているのはマゼラアタックとエース部隊である黒騎士隊の新型モビルスーツ、ドムとイフリートと呼ばれる機体が確認された」

 

「ドム」

 

 ドムのデータをレベッカから見せてもらったドーベルは、どんな機体なのかすぐに分かりそしてリーファのことを思い出した。

 

「よって、今回は難しいことは考えなくていい。バトルドック、ハウンドドックは、真正面から突撃、シープドックは、砲撃支援をしつつ前に出ろその後ろに私とガードドックも控えておく」

 

「突撃作戦ですか。俺達バトルドックにとっちゃ腕の見せ所だ!」

 

 そう言ってクロウ少尉は、力こぶを作り隣にいるバトル2、バトル3とタッチし合った。

 

「俺達だってお前らよりも活躍するからな!なぁ、隊長!」

 

「・・・・・・」

 

「隊長!」

 

 カイル軍曹に呼ばれて我に返ると。

 

「隊長、最近ボーッとしすぎですよ」

 

「何かあったのか?」

 

 ジャック軍曹とクロウ少尉は心配しているがドーベルはなんでもないと言って誤魔化した。

 そしてブリーフィングが終了してドーベル達も出撃の準備をしようとすると。

 

「ちょっと待てハウンドドック」

 

 ハンドラーに止められた。

 

「ハウンド1。お前だけは残れ」

 

 ハンドラーに呼び止められ全員が出ていくと。

 

「ハウンド1、何があった?」

 

と、突然訊かれた。

 

「誤魔化すなよ。最近、様子がおかしいとレベッカ軍曹からも聞いている。もし、話す気がないのならハウンド1、お前を作戦から外すぞ?」

 

 そう言われてドーベルは悩みそしてついに白状した。

 

「黒騎士隊のドムに乗っているパイロットなのですが・・・・・アイツは私がまだジオンにいた頃の幼馴染だった子なんです」

 

「それって!?」

 

「ジオンにいた頃の友人と戦場で出会ってしまったってことか」

 

 レベッカは驚愕しハンドラーもため息を吐いた。

 

「・・・・申し訳ありませんハンドラー。今まで黙っていて」

 

 ドーベルはそう言って謝罪して頭を下げた。

 

「なら、尚更今のお前を参加させるわけにはいかないな」

 

「!そ、そんなことありません!俺は戦えます!」

 

「なら聞くが次にもしお前の友人と出会ったとしてその友人をちゃんと殺せるのか?」

 

「!?」

 

 ハンドラーの質問にドーベルは言葉を詰まらせた。

 

「お前が可能な限りジオン兵を捕虜にしているのは可能な限り自分の同胞を殺したくないからだろ?」

 

「・・・・・」

 

「そんなお前に友人を殺せるとは思えないし仮に殺せたとしてもその後、お前がどうなるか分かったものじゃない。今回の作戦には参加するな」

 

 そう言ってハンドラーは、出て行こうとすると。

 

「待ってくださいハンドラー!」

 

 今度は、ドーベルが呼び止めた。

 

「なら、せめて説得をさせてください!」

 

「説得?」

 

「はい!リーファは・・・・あの子は黒騎士隊から逃げたがってるんです!戦争への参加も本人はイヤイヤのはずです!説得して連邦側に寝返らせてみせます!」

 

「本当にそれができるのか?」

 

「できるできないじゃありません。やってみせます」

 

 ドーベルはハンドラーに強い意志を見せるとハンドラーも降参したように手を上げ。

 

「分かった。ただし、説得が無理だった時は必ず自分の身を守れ。こんな所で死なないと約束をしろ」

 

と、答えた。

 

「はい!ありがとうございますハンドラー!」

 

「勘違いをするなハウンド1。ここでお前を失えば部下達の出世にも私の出世にも影響があるからだ。私達の出世のためにも生きて帰れ」

 

「はい!」

 

 ドーベルは、敬礼をするとその場から出て行った。

 

「不満そうだなレベッカ軍曹」

 

 隣で控えていたレベッカは、不服だった。

 

「当たり前です。正気なのですかハンドラー?説得に応じてくれたらいいのですけどもし応じなかったらドーベルは、友人達と」

 

 レベッカは、ドーベルの恋人としてドーベルを強く心配しドーベルの参加を止めようとするが。

 

「シープ1を呼んでくれるか?」

 

 レベッカの話に割り込んでハンドラーがアシュレイ少尉を呼んだ。

 

「アシュレイ少尉をですか?」

 

「そうだ。奴に頼みたい仕事がある」

 

 ハンドラーがそう言うとレベッカは心配そうな顔をしながらもアシュレイ少尉を呼びに向かうのだった。

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