第一基地攻略に成功しハンドラー達との合流に成功したハウンドドック隊は、基地の外で見張りをしていた。
「フー、暑いな」
ドーベルは、そう言って軍用水筒で水を飲んだ。すると。
「おーい!」
と、声が聞こえた。下を見てみるとそこにはドッグズのオペレーターをしている女性兵士、【レベッカ・アルツァー】がいた。
「レベッカ!」
ドーベルは、オープンチャンネルに切り替えると。
「なんでここにいるんだよレベッカ!危ないから基地の中にいろって!」
と、言った。
「どうせここも最前線じゃないの!基地の中でも外でも危険度は同じよ!」
ドーベルは、ため息を吐くと膝をついてしゃがみ100ミリマシンガンを腰に直すと右手をレベッカの前に差し出した。レベッカは、右手に飛び乗りそのままコックピットの前に運ばれた。
コックピットのハッチが開き中からドーベルが出てくると。
「まったく、危ないマネはするなよな」
そう言って手を差し出した。
レベッカは、ドーベルの手を掴みそのままコックピットに乗り込んだ。
「それで、今の状況どうなってるんだ?」
ドーベルは、レベッカが持って来たハンバーガーを食べながら戦況を訊いた。
「偵察班の話だとマドラス第四基地の軍用空港からドップが6機、ドダイが3機、ザクが3機、出撃の準備をしているみたい」
レベッカもハンバーガーを食べながら答えた。
「狙いは第一基地の奪還ってところか?」
「司令官は、そう予測してるけどハンドラーは違うようだったわ」
「第一基地の奪還じゃない?ハンドラーがそう言ったのか?」
ドーベルは、耳を疑った。
「うん、ハンドラーの考えだと第一基地を奪還する為の部隊にしては数が少なすぎるみたいなの」
「単純に数がいないだけじゃないのか?レビル将軍も南極条約が締結する前に【ジオンは兵なし】って言ってたし」
ドーベルは、ハンバーガーを一気に頬張った。
「それにドップ6機とドダイ3機とザク3機だろ?十分大部隊じゃねーか。確かにモビルスーツが少ないのは気になるけど」
そう言ってると。
「おーい!」
バトルドック隊の隊長、バトル1が来た。
「バトル1」
「今は、任務中じゃねーから普通に呼んでもいいぜ」
「そうですか?なら、遠慮なく。見張りの交代の時間ですかクロウ少尉」
「そうだよ。って言ってもおじゃまだったかな?」
バトル1がニヤニヤと笑いドーベルは、「うるさいですよ」と、言った。
「しかし、悔しいなー。せっかく、一番ヤリと基地制圧の活躍をしたのに功績をほとんどお前らに持ってかれちまったよ。まさか、あそこに大型陸戦艇があったとか」
「仕方ありませんよ。偽装ペイントで航空偵察じゃ分かりにくくしてましたから」
レベッカがフォローを入れるとドーベルは、そのまま第一基地に戻った。
兵舎でドーベルとレベッカが休んでいるとカイル軍曹とジャック軍曹が帰って来た。
「あ、お疲れー」
「ハンドラーはどこなんだ隊長」
カイル軍曹は、ハンドラーの所在を尋ねると。
「ハンドラーは、司令官のところにいるらしいぞ。たぶん、こっちに向かって来てる部隊の迎撃準備とモビルスーツの追加配備の話をしてると思う」
と、ドーベルが答えた。
「確か、ドップ6機とドダイ3機とザク3機だっけ?俺、対空戦闘とか知らねーんだけど・・・・」
カイル軍曹がそう言うと。
「俺もヘリとかならあてれる自信はあるけど戦闘機は、ちょっと・・・」
ジャック軍曹も続けて言った。
「いや、ヘリは誰でもあてれるだろ。カウントすんな」
カイル軍曹のツッコミに皆が軽く笑っていた。
「そういえば、クロウ少尉が悔しがってわよ。大型陸戦艇をとられたって」
「しゃぁ!!どんなもんじゃい!!」
すると。
「「「「!?」」」」
警報が鳴った。
「遂に来たか!」
ドーベル達は、急いで外に出るとモビルスーツ待機場に向かった。3人は急いでコックピットに入り陸戦型ジムを起動させた。レベッカもホバートラックに入りオペレーターの仕事を始めた。
「パピヨン!敵はどこから来てるんだ!?」
パピヨンというコードネームで呼ばれたレベッカはすぐにレーダーを確認して情報を整理した。
「南西の方角から来てます!バトルドック隊及びハウンドドック隊は、南西7時の方向に向かってください!」
「了解!行くぞ」
「ちょっと待て隊長!」
ハウンド3がハウンド1の肩を掴んで止めた。
「100ミリマシンガンとロケットランチャーだけで向かうつもりか?正直、今の装備で向かってもきついぞ」
「なら代わりのものがあるのか?」
「そ、それは・・・・」
ハウンド3は言葉を詰まらせた。
「とにかく、急いで合流するぞ」
そう言ってハウンドドック隊は、ブースターを吹かし高速移動で向かった。
「バトルドック隊、大丈夫ですか!?」
そこにはすでに合流していたバトルドック隊の姿があった。
「遅ぇぞ、ハウンドドック!」
そう言ってバトルドック隊は、ハウンドドック隊の方を向いた。
「敵はどうなってるんですか?」
ハウンド3が訊ねると。
「それが、届いた情報と少し違うんだ」
と、バトル1が答えた。
「違う?どういうことだよ?」
ハウンド1は、スコープを使って敵の航空兵器を確認すると。
「ドップ6機とドダイが3機?」
と、言った。
「ハァ?残りのザク3機はどこに行ったんだよ?」
ハウンド2がそう言うと。
「たぶん、別の場所で降下したんだろ。なんのためかは知らねーけどな」
バトル2が答えた。
「よっしゃー!!野郎ども!!ロケットランチャーとミサイルランチャーの準備だ!!俺達、バトルドックの火力を見せてやるよ!!」
バトル1が命令しバトルドック隊は構えた。ハウンドドック隊も構えた。
「主力部隊の戦車隊も配置完了しました!これでもし別働隊としてザクが来ても迎撃できるはずです!」
「了解、パピヨン」
ハウンド1が返すと。
「撃てぇ!!」
バトルドック隊がロケットランチャーも合わせてミサイル3発、合計9発のミサイルを撃った。
「ちょっ!早いですよ!まだ、射撃命令は出てないでしょ!」
「相変わらず、猪突猛進だな」
ハウンド3は、ツッコミをいれハウンド1は呆れた。そしてそれに感化されたのかハウンド2も100ミリマシンガンを撃とうとすると。
「無駄撃ちしようとすんな!」
ハウンド1がショートシールドで軽く頭を小突いた。予想通り航空戦力は、散開してミサイルを躱した。
「バトルドック隊、全機弾幕を張れ!」
ハウンドドック隊は、100ミリマシンガンを連射して弾幕を張った。ドップ6機とドダイ3機は、簡単にハウンドドック隊の弾幕を躱しバトルドック隊もロケットランチャーを撃ちまくった。
「あたらねぇ!!」
「当たり前だ!バトルドック隊も100ミリマシンガンに持ち変えろ!」
ハウンド2がそう言うとバトルドック隊も100ミリマシンガンに持ち変え弾幕を張った。第一基地からも対空攻撃が始まりドップとドダイを撃墜しようとしたが爆撃で次々と対空兵器は破壊された。
「空を飛んでる敵ってこんなにあてにくいのか!?」
「対空攻撃のシュミレーションをもっと受けとけばよかったな!」
そう言ってるとハウンド1がドダイを1機撃墜した。
「よし!まずは1機目!」
ハウンド1がそう言った瞬間。
「!?グアッ!!」
バトル3が狙撃された。3発も撃たれたが運がいいことに命中したのは1発だけだったがそれでもバトル3は衝撃に耐えられず倒れた。
「バトル3!?大丈夫か!?」
「あ、あぁ。ジムの装甲が厚くて助かった」
バトル3がそう言って起き上がろうとした。
「!?防げ!!」
砲撃音が聞こえた。ハウンド1は、ショートシールドを構えた。
「くそっ!!なんなんだ!?」
バトル1のちかくが爆発しハウンド1もなんとかガードすることに成功した。
「狙撃だ!」
ハウンド1がそう言うと。
「そうか、敵は狙撃装備のザクだったんだ。だから、離れた場所で降下して遠距離から攻撃するつもりだったんだ」
ハウンド3の発言に全員の目が鋭くなった。