機動戦士ガンダム-ハウンドドック-   作:ナイトメア・ゼロ

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6話 シープドック隊

 ハウンドドック隊とバトルドック隊は、ジオンの航空戦力と遠距離から攻撃してくるザクに苦戦を強いられていた。

 

「クソ!なんとか白兵戦に持ち込めば」

 

 バトル1がそう言ってると足下を狙撃されあたりはしなかったが体勢を崩し膝をついた。

 

「いくら、陸戦型ジムの装甲が硬くてもこれじゃ全滅も時間の問題だぞ!ハンドラーからの指示はまだなのかよ!」

 

 バトルドック隊は、悲鳴を上げた。

 

「せめて・・・・・・せめて、中距離系の武器があれば」

 

 ハウンドドック隊も弾幕を張りながらそう言った。すると。

 

「おい!ザクが攻撃目標を変えやがったぞ!」

 

 ハウンドドック隊とバトルドック隊を倒せないと判断したのかザクは第一基地への攻撃を始めた。

 

「もう無理だ!ガマンできねぇ!!バトルドック隊、突撃するぞ!!」

 

 バトルドック隊は、ミサイルランチャーとロケットランチャーに持ち替え突撃しようとした。

 

「待て!!今、突撃したら死ぬぞ!!」

 

 ハウンド1がそう言って止めようとしたがドップのミサイルを受け後ろに倒れた。

 

「隊長!!」

 

「大丈夫だ!それよりもバトルドック隊を!!」

 

 ハウンド1はさっきの衝撃で頭から血を流した。それでもバトルドック隊の身を案じ止めようとした。

 その時だった。

 

「聞こえるか、ハウンドドック、バトルドック!」

 

 ハンドラーの声が聞こえた。

 

「ハンドラー!?遅いですよ!何をしてたんですか!!」

 

「すまないなハウンド1。どうやら、やっと来たみたいだな」

 

「ハァ?やっと来たって何がだ!?」

 

 今まで指揮所であるホバートラックに姿を見せなかったハンドラーは、意味の分からないことを言いバトルドック隊が噛み付いた。

 その時、空から何かが降りて来た。バトルドック隊とバトルドック隊の目の前に現れたのは3機のジムキャノンだった。

 

「紹介しよう。我がドッグズの新設部隊であり新しい仲間、シープドックだ」

 

 ハンドラーがそう言った瞬間、ジムキャノンは空にキャノン砲を向けると一斉砲撃した。砲弾は対空砲弾のようで途中で爆発し散弾のようにばら撒くとドップとドダイは一瞬で撃破された。

 

「んな!?」

 

「い、一瞬で!?」

 

 バトル1とハウンド3は目を丸くした。

 生き残った残り3機のドップは、シープドック隊に向かってミサイルを発射しようとしたが動きを読んでいたのかビームスプレーガンを合わせビームを撃った。

 

「!?モビルスーツにビーム兵器だと!?」

 

「噂は聞いてたけど完成してたのか?」

 

 残り3機のドップも撃破しそしてザクがいる方向にキャノン砲を向けると。

 

「!ハウンド2、ハウンド3!」

 

 ハウンド1の考えを読み取ったのかハウンド2、ハウンド3は、シープドックの前に立ちショートシールドを構えた。ハウンド1もショートシールドを構えるとハウンドドック隊は、ザクの狙撃をガードした。そしてシープドック隊がキャノン砲を発射した。砲撃音が鳴り響き砲弾が飛んでいくとザク1機のボディと頭、右足に命中し倒れると爆発した。

 

「・・・・ハンドラー、こちらシープ1。敵航空戦力を撃破、ザクも1機撃破し残りは撤退した。追撃の許可を求む」

 

 シープドック隊は、高性能スコープで生き残ったザク2機が撤退しようとしてるのを見ると追撃の許可を求めた。

 

「その必要はないシープドック。ハウンドドック、バトルドック、シープドック、全部隊戦闘を中止、帰還しろ」

 

 ハンドラーがそう指示すると全部隊、了解し第一基地に戻るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「本来なら、ジオンが攻めてくる前に紹介したかったのだが・・・・彼らは、牧羊犬(シープドック)隊。ドッグズ初の中距離砲撃支援を得意とした部隊だ。主な仕事は、砲撃支援と追撃、そしてドッグズの参謀役にも任命している」

 

 ドーベル達の前にいるのはメガネをかけたインテリ風の連邦兵士だった。

 

「ハンドラーから紹介を預かったシープドッグです。はじめまして、ハウンドドック隊、バトルドック隊」

 

 シープドックの隊長らしき男がそう言って前に出た。

 

「俺はバトルドック隊の隊長、バトル1ことクロウだ」

 

「ハウンドドック隊の隊長、ハウンド1ことドーベルだ」

 

 そう言って、2人は手を出した。

 

「バトルドック隊とハウンドドック隊、あなた方の活躍はハンドラーからよく聞いていますよ。第一基地の奪還はあなた方の活躍によるものだと」

 

 握手を無視して男はバトルドック隊とハウンドドック隊を評価し。

 

「しかし、その上で期待はずれもいいところですね」

 

と、言った。

 

「あ?ンだとコラァ」

 

 クロウ少尉は、男の胸ぐらを掴んだ。

 

「私は事実を言ってるだけだ。たかが数機のハエごときに苦戦して弄ばれやがって。役に立たないコマはすぐにでもジャブローへ帰ったらどうだ?」

 

「テメェ!」

 

 クロウ少尉は、男を殴ろうとしたが。

 

「止めろってクロウ少尉!」

 

 ドーベルが慌てて止めた。他の仲間達も鋭い目でシープドック隊を睨みつけていた。

 

「戦争など、所詮は盤上のゲーム。そして私達も含め兵士は所詮、コマだ。君達もハンドラーのコマであるなら相応しい仕事をしてほしいものですよ」

 

「テメェ、さっきからドッグズをコマコマって言いやがって!!俺達の仲間をコマ扱いしてんじゃねーよ!!」

 

「落ち着いてくださいクロウ少尉!!」

 

 ドーベルがそう言って無理矢理後ろに下がらせると。

 

「それで、アンタの名前はなんなんだ?シープ1」

 

と、訊ねた。

 

「アシュレイ少尉だ。ドーベル曹長」

 

「そうか。アシュレイ少尉、確かに今回は無様な戦いをアンタに見せた。だけど、これが俺達の本領だと思うなよ。特に、俺達、猟犬部隊は必ず仕事を成功させる。猟犬の意地を侮るなよ」

 

 それを聞いてアシュレイはニヤリと笑うと。

 

「まぁ、いいでしょう。私達とハンドラーの邪魔にならなければ。とりあえず、これからのあなた方の仕事に期待するとしましょう」

 

 そのやりとりを黙って見ていたハンドラーは満足そうな顔していたのだった。




 マドラス本拠地のモビルスーツ格納庫、そこには右肩に黒いヘルムと黒い剣が描かれた新型モビルスーツが2機もあった。

「まだ、完成しないのか?」

 男は、そう言って整備兵を睨みつけた。

「ヒッ!も、申し訳ありません!!レックス大尉!!で、できるだけ急いで大尉と中尉の専用機に調整していますがなにぶん新型機なので」

「言い訳をするな!!」

 そう言ってレックスは、整備兵に裏拳をくらわせた。

「司令官も俺達【黒騎士】隊の出撃を強く望んでいる。納期も遅れている。さっさと完成させろ」

「は、はい」

 レックスがそう言うとリーファはずっと第一基地がある方向を見ていた。

「?どうしたリーファ?」

 レックスが訊ねてもリーファは無視してずっと第一基地の方向を見続けていた。
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