・・・マジで展開に迷っててちょっと期間が空くかもしれませんがこれからもこの作品をよろしくお願いします。それではどうぞ!
「はぁああああーーーっ」
グレンは今、自室にて持ち物を確認している。とは言ったものの、向こうの世界で使っていたものはほとんど切り札扱いになるだろう。何故ならば
「この文明のレベルが違う世界でどうやって銃弾や《イヴ=カイズルの玉薬》を作れば良いってんだよ・・。」
そう、そもそも村の様子を見た感じ銃という武器すらない世界の可能性がある。もしかするとベルやレウスの爺さんが言っていたオラリオにはもしかするとあるかもしれない。なかったとしても最悪火薬をなんとか出来れば銃弾などは何かしらの代用品は作ってもらうという手があると思うのでそれは後で探すとして・・・
「問題はこれだよなぁ・・」
《イヴ=カイズルの玉薬》は特殊な魔術火薬である。この火薬と魔銃ペネトレイターを使ったグレンの固有魔術はグレンが元いた世界でとある存在に大ダメージを与えることができた。なのだが、そもそもそれに必要な素材の一つはグレンが在籍しているアルザーノ魔術学院の地下にある迷宮の十三階層にある素材が必要なのだが現状では集めることすら無理だ。
「オラリオにあるっていうダンジョンならそれに変わる素材があるかもしれないが・・・。いや、これは無いと考えた方がいいな。あると思ってなかった時の方がすっげぇ心のダメージくらうからそう思っておくか。そんで同じ理由で虚無石も安易には使えないっと」
虚無石【ホローツ】も最終決戦前にかなりの数を作っておいたのだが様々な戦いを終えた今ではもう4、5個程度しか残っていなかった。だからこそ無駄遣いはできない。というかこれを触媒として起動させる魔術は本当に物騒過ぎる。セリカが奉神戦争で編み出したとされる別名『神殺しの魔術』とも呼ばれた魔術なのだ。もし沢山の虚無石があったとしてもおいそれと発動が出来ない魔術である。もし魔物が出たとしてもあのゴブリンレベルのモンスターならばオーバーキルすぎる。本当にどうしようもなくなったに使うことにする。
「まぁ、《イヴ=カイズルの玉薬》は最悪なくても戦えるし後回し・・・っつうかあったとしてもなぁ・・・。あんまり使い所ねぇんだよなぁ」
それで今ある主な武器で役に立ちそうなのはこれくらいかと思い火打ち石式拳銃(フリントロック・ピストル)の不思議な魔力を感じさせる前装型の単発銃を手に取る。
「【クイーンキラー】。しばらくはお前一丁だけが頼りなんだ。頑張ってくれよ!」
そう言い、笑うグレン。この銃はアリシア三世の手記から持って帰って来れた唯一の代物だ。アリシア三世が自殺した時に使ったとされる曰く付きの武器なのだが、何故かグレンの魔力の波長に合わせて作られているらしくグレンにしか使えないとされている魔銃なのだ。そのグリップには『汝、正位置の愚者足らんことを』と刻まれていた。
「その他に使えるのは・・・っと」
そしてグレンはふところから一枚のアルカナのタロットカードを見つける。そこに書かれていた番号はーーー21番。グレンの原点にして魔術師殺しと恐れられた力をグレンが天の領域まで拡張したこのタロットの魔導器もかなり頭がおかしい性能をしていたりする。
「・・・!・・・ま、こいつを使うのはまだまだ先になりそうだがな。そうなると魔術が主な攻撃手段になりそうだな」
グレンが好んで使う魔術はかなりピーキーな技が多く殆どの魔導士が使わない。基本的な魔術では他の魔道士の劣化になってしまうためその差を少しでも上げるためだ。そんなピーキーな魔術をグレンの卓越した魔術知識で上手く使っていくのがグレンの一つの強みであった。
しかし、それは最終決戦以前の話。今やグレンは天位の魔術師。キャパシティや魔力総量も上がり、特務分室時代よりもはるかに強くなった。そのため今までに使えなかった魔術や魔導器の製作にも取り掛かる事ができるようになり、やれることもかなり増えた。
「とは言ったもののなぁ。やっぱ魔術を使うのは良くはねぇよなぁ」
魔術が他の人に知られるとかなり厄介になる。この世界の魔法と違い、適性があれば誰だって・・・それこそ一般人でも使えるようになってしまう。それは明確な異分子(イレギュラー)となり、この世界によく無い影響を起こすかも知れない。だからこそベルに教えたくなかったはず・・・だったのだが
「ベルがいい子過ぎてなぁ。断りにくいよなぁ」
幼い頃『正義の魔法使い』に憧れ魔術を勉強した自分の様なグレンはなかなか答えができずにいた。
「まぁ、すぐに答えを出してやった方がいいのはわかるんだがぁ・・・。俺も真っ当に教師やってきたからなのかね・・・。ベルを応援したいと思っちまう」
そう考えながらグレンは魔導器の製作に取り掛かる。未だに迷ってる自分に呆れながらも。そうしてグレンの夜はふけていった。
その時、近くの暗い洞窟の中にはおおよそ五十名もの盗賊達が集まっていた。その中に明らかに高価そうな外套を身に纏っている男が盗賊達に命じる。
「それでは、手筈通りにあの村を襲って頂きたいと思います。あなた達は私の依頼を達成できたら、掠奪でも何でも行なってもらっても構いません。ですが一番に優先するのは、目標をこちらへと連れて来ることです。いいですね?」
その男は余りにも平坦な顔で、一度見たとしてもすぐに忘れてしまいそうなものだった。そしてその余りある狂気は今や隠そうとはせず、盗賊達は目を逸らしながら質問する。
「しかしよぅ、旦那ぁ。本当にいるのかい?その誘拐する目標は?」
「ええ、必ずこちらにいますとも。少なくとも私は確信して言える。私は今戦えないのでここから動けないですがここにゼウスとヘラの一粒種がいるはずです。年は恐らく子供。なので子供を片っ端からここに連れて来なさい」
「はいよ、旦那」
「やれゃあいいんだろうがよぅ!」
「そうですねぇ。我々も今こそふっふははははは!!
さぁ、オラリオよ!!今はまだ無き最強達の子である彼を絶望に染めて行こうじゃないか。我が組織ーーー闇派閥(イヴィルス)の名の下に!」
闇が、迫って来る。
はい、今回はここで終わります!
前書きで書いた通りで、今物語をどうしていこうか悩んでいます。そもそも、この作品も『あ〜〜〜、こんなのを作ったらおもろそうだな〜』と、思ったからかなり見切り発車なんですよね。まぁ、なるべく日曜日には出せるようにしておくのでまた新しく投稿したらよろしくお願いします。