あの魔女達には、バカしかいない   作:インチネ・ズィ・マゼタルーノ

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 ガソリンって腐るんだね。


3

 

 

「ん~ん~ん〜、聞こえてる?聞こえてるね?聞こえてるみたいだね。みんなぁ、こーんにーちわぁ!今週の配信はわたし達、魔法少女ヒットライム&ショットレモンで―っす!レモンは何処かって?この扉の向こうにいるよ、ナント今日はスペシャルゲストを呼んでいるからね!逃げない様に見張ってもらってるんだ」

 

 

 ここは[魔法院]と呼ばれている、魔法少女の為の建物。主に彼女達の下宿(収容)先でもある。小・中・高の学校に、ある程度の売店や娯楽施設が併設されており、特に理由が無ければ敷地内だけで生活は事足りてしまう程には敷地面積も規模も広大だ。

 

 そんな施設の何処かの部屋の前、高いテンションで手に持ったカメラに向かって話しかけている少女がいる。

 

 魔法少女ヒットライム。比較的古参の魔法少女で知名度も高い。相方のショットレモンと共にペアで活動している。

 戦闘面はそれなりで、古参なだけあり戦い方の引き出しが多く、イレギュラーへの対処が上手い。更に、彼女達はメディアへの露出が多いのが特徴である。

 主な活動地域である三重県は他にも魔法少女を抱えている事に加え、『最強』の魔法少女がカバー出来る範囲内である。その為怪物退治も行うが、イベントやテレビにラジオ、雑誌等への出演も多くこなしている。

 少し前から[魔法院]が公式チャンネルを開設した事もあり、彼女達は積極的に動画やライブ配信を公開して人気を稼いでいる。

 

 なお、彼女達が稼いだ出演料やグッズ等の収益は殆ど“魔法少女活動支援金”として後進育成のために寄付している。院は助かっているし、2人は他の魔法少女のサポートを目的に活動している。いい子達だ。

 

 そしてこれから、そのチャンネルで配信を始めるところだ。

 恒例の挨拶を一人で済ませて、流れるコメントに目を通す。多少落ち着いた事を確認すると、改めて配信の内容を説明する。

 

 

「今日は『中々聞けないあの話題』のテーマで配信するよ。出来るだけコメントにも目を通すから、皆も質問を考えてね!それじゃ、行ってみよー!」

 

 

 バァァァン! と勢い良く扉に突撃をかましてダイナミック入室をする。その割に扉にはダメージが無いのは、彼女の慣れによる技術だ。普段からこんなノリらしい。

 部屋の中はガランとしており、中央に用意された椅子に座っている少女がビックリして跳ねている姿をカメラに捉えられていた。

 

 

「失礼してますッ!本日のゲスト、魔法少女コダマさんでーす!」 

 

「こんにちは。それとこちら(カメラ)には始めまして、で良いですよね?コダマと言います。よろしくお願いします」

 

「はい!こちらこそ今日はよろしくおねがいします!で、あっちがショットレモン。紹介はいらないか」

 

「いる!いるよ!?レモン&ライムのしっかりしている方、ショットレモンです。よろしくね〜」

 

 

 カメラの奥に用意してある端末で、『最強』の魔法少女の登場に湧いているコメントを確認し、スキを見て紹介を続けていく。

 

 

「では改めまして。本日のゲストは“魔法省”が誇る最終兵器、魔法少女『最強』との呼び声高い。でも実は意外と恥ずかしがり屋なコダマさんに来ていただきましたー!さっそくですが、1つ目の質問です。今まで動画にも配信にも出ていませんでしたが、何故今回はOKを出してくれたのでしょう?」

 

「日程が合わない時が多かったのと、仰る通り恥ずかしいので心の準備ができていませんでした。申し訳ありませんが、お二人の様に面白い事が言えるタイプではないので」

 

「と、本人は真面目極まりないので、近くの魔法少女達から貰ってきたアンケートをVTRでどうぞ」

 

「聞いてませんが!?」

 

「言ってないからね!あっ、この動画も単品で上げておくから、カットシーンとかもあるから見ていってねー!」

 

 

 配信内では既に編集された5分程の動画が流れ、カメラの前でも谺が同じモノを見ている。とても恥ずかしそうにしており、非常に美味しい映像である。

 

 そんな時だ。

 

───────────────────

 

    ︙

・窓に何か写ったくない?

・ w

・取るに足らない魔女 私魔女、今窓の外に居るの。寒い((((;゜Д゜))))

・ 未公開映像!

・ 外!外!

・ 魔女湧いてる!

・ なんか居て草

    ︙

    ︙

 

 

───────────────────

 

 

 

 突如コメントが荒ぶり、揃いも揃って外だの魔女だのと単語が並ぶ。

 

 これでも常日頃から周囲に気を配り、何時でも戦える心構えをしている3人は、バッ!と窓へ振り向き、谺は躊躇なく窓を全開にした。

 

 すると、窓の前で警戒する谺を乗り越えた人影がカメラの前に着地。変なポーズで名乗りを上げる。

 

 

「地獄からの使者、スパ○ダーマッ!」

 

 

 今時伝わる人がどれだけ居るのだろうか、少なくとも3人には伝わっていない。配信は続いており、そのリスナーの一部には伝わっているらしい。

 それに間違いなくアクシデントであり放送事故なため、それに喜び更にコメントは加速して流れていく。過去最高だったらしい。

 

 が、だがしかし!

 

 1番多いコメントは、『誰?』と言うもの。

 

 それもそのはず、飛び込んで来たのは魔女ハックルベリー。名前や俗称なら非常に有名ではあるが、はっきりと顔を映したデータは殆どない。精々が遠くから撮られた姿ばかり、それによく目立つメイド服に記憶を持っていかれる。

 魔女を詳しく知ろうとしない限り、魔女の顔を識別する事は困難だろう。

 

 ネタに走っているハックルベリーに気を取られていると、更にもう1人が窓から侵入してきた。

 

 

「ベリーさん、待ってぇあぁーっ!」

 

 

 窓枠から踏み外し、盛大に室内へ転げ落ちる人。紺と緋が美しく闇落ちしていそうなドレスアーマーを翻し、情けない悲鳴と共にドジを晒したのは魔女グーフアップ。大丈夫だ、受け身はしっかり取れている。

 

 窓が映る画角でカメラがセッティングされていたのだ。当然、この醜態も配信されている。

 

 

「うわダッサ、こりゃ良いネタを提供したねぇ」

 

「……ベリーさん、今から世界を滅ぼしに行きませんか?」 

 

 

 ここで我に帰った3人が慌てて臨戦態勢を取る。だって彼女達、“魔女”だもの。魔法少女の拠点に乗り込んで来るなんてよっぽどだ。

 

 警戒よりも困惑の方が強いが、親交の深いコダマが2人に声を掛けた。

 

 

「なにをしに来たんですか?引っ捕らえますよ?」

 

「何って配達さ。はいこれ、シグレちゃんに渡しといてちょうだいな。要るやつでしょ?」

 

 

 ハックルベリーが取り出したのは、犬のキーホルダーが付いた何かの鍵だ。

 コダマはそれを受け取りポケットにしまうと、転んでからそのまま座り込んでしまっていたグーフアップに手を差し伸べる。

 

 

「これはどうもありがとうございます」

 

「まずは1人確保です」

 

 

 何時用意したのか、自分とグーフアップの手首を手錠で繋いで向き直る。何だか今日はいけそうな気がする。

 繋がれたグーフアップはあちゃーと苦笑いを溢して、それをみたハックルベリーはヤレヤレと首を振るう。彼女は両脇をライムとレモンにガッシリと取り押さえられている。

 

 抑えられている当人等は、特に焦るでもなくのほほんとしている。

 

 

「ベリーさん、両手に華ですね」

 

「モテ期かもしらん。所でコダマちゃん、魔法少女のひよっ子を拾ったんだけど欲しい?」

 

「また、ですか……分かりました、保護しますので連れてきて下さい」

 

「あいよ、ちょっと行ってくる」

 

 

 そう言うやあっと言う間に腕を振り解くと、窓からアクション映画ばりに飛び出して行った。

 残されたグーフアップも、えいっ! と手錠に手刀を振り下ろして簡単に破壊して抜け出し、カメラを覗き込んでいた。最新機器に興味があるらしい。

 

 放送事故は続いているが、割と緊急事態が過ぎる為に配信を切る余裕がない。その無駄に整った容姿を、見事なまでにインターネットの海に投影している。ポンコツと言われる所以の所業である。

 

 このトラブルの後、配信には専属のスタッフが付くようになるのだが、今回は残念ながら……

 

 簡単に逃げ出されてしまったライムとレモンは警戒を強め、コダマは何時でも追い掛けられるように体勢を整えている。

 

 

「──…イィヤァァァあああ!!」

 

 

 飛び出して数分だろうか、ハックルベリーが新たな人影を抱えて舞い戻って来た。

 変わらず窓からスタイリッシュ着地を決めると、ドサッと荷物を投げ下ろすかのように乱雑に人を下ろした。

 

 

「痛いッス!て言うかココどこッスか!?」

 

 

 ワーワー喚いているのを見下ろすハックルベリーは、ニヤリと笑った。あぁ、絶対にくだらない事を考えている。

 仰々しく両手を広げ、舞台にでも立っているかの如く声を張り上げた。

 

 

「此処は地獄の一丁目、血を啜り肉を喰らい魂を砕く化生共の展覧会!泣けよ喚けよ苦しみ吠えよ!今生の華は地に伏し朽ちた。貴様の望みは届かぬ定め!せめての情けだ、辞世の句を述べ頭を垂れよ!」

 

「???」

 

 

 伝わりませんでした。残念。

 首を傾げて困惑している少女を見て興味を失ったハックルベリーは、コダマに振り返る。

 

 

「これはウチの[魔女会]に入りたいらしい子。向いてないから[魔法院]で引き取ってくんない?」

 

「ペットではないのですから、その言い方は止めて下さい。まぁ分かりました、彼女はコチラで預かります。所で[魔女会]とは何ですか?」

 

「ある程度“魔女”を管理する組織かな、それ以上は()()話せないなぁ」

 

 

 態々配信中に乱入したのも、グーフアップがカメラを占拠して配信を辞めさせなかったのも、このセリフを言う為の布石だ。

 [魔女会]はほぼ全国を網羅し、人材も最低限揃えた。秘匿を重ねて拡大してきたが、その必要は無くなった。ならば次の段階へ、オペレーション【新たな勢力】が始まったのだ!

 

 降って湧いた新情報(一部には通達済み)にオーディエンスは湧いている。数日、いや数時間後には様々な邪推に推察、考察や陰謀論等の無数の説が提唱されている事だろう。

 今まで影でコソコソ活動していた“魔女”の組織化、実に脅威的だ。

 

 怪物の強化もある程度頭打ちになり、魔法少女の数はまだまだ少ないが全国展開は出来てきている。封印した大敵も抑えられている。

 次の脅威は“魔法少女”になってしまうかも知れない。その前に、“魔女”を悪として定着させてしまおう。そんな算段である。

 

 そして今回、ちょうど良い事に魔女志望の不良少女を確保している。

 彼女には、有る事無い事適当に[魔女会]の活動や“魔女”についてを吹き込んである。本人から聞いたと言う事実があるだけに、その情報は無碍にはされないだろう。何も知らない[魔法院]や[怪物対策課]等の所謂“魔法省”の人達にペラペラと話してやるのが、彼女に求められる唯一の“魔女”としての仕事だ。

 

 

「さてグーちゃん。帰ろっか」

 

「そうですね」

 

 

 魔女ハックルベリーが華麗に窓から飛び出した。重力に身を任せる落下かと思えば、虚空を足場にして上空を跳んでいった。

 それに倣って出て行こうとするグーフアップだが、くるりと振り返り指を立てて言葉を並べる。まるで、余計な事が気になる事が悪い癖を持っていそうな特命な警察の様に。今回はコチラから情報を出すのだから、似ているのは仕草だけだ。

 

 

「そうそう。伝え忘れていましたが[魔女会]は会員制ですので、入会希望者は頑張って私達に接触して下さいね。まぁ、審査に落としたとしても[魔法院]に届けてさしあげますのでご安心を、その子の様に」

 

 

 それだけ言い残すと、窓際に足を掛けて飛び降りる。透き通った紫色をした水晶の様な馬の背に着地し、横座りになるとそのままコイツも虚空を駆けて行った。

 

 ちなみに、戦いになっても勝てず、追いかけても追い付けない事を知っているライムとレモンは、コッソリと罠や奇襲を仕掛けていたのだが尽くを無視されてしまっていた。

 

 

「私はこの子を連れて刑部さんの下へ向かいます。お二人はこの場をお願いします」

 

 

 状況に着いてこれていない少女を連行していくコダマを見送り、残された2人は顔を見合わせる。

 

 取り敢えず、もう配信どころではない。

 冷静に考えると垂れ流していい映像ではない。これは事件だ、“魔女”からの宣戦布告ではないか。

 

 配信を止める為に機器に近寄ろうとしたとき、カメラの向こう側に黄色の円が出現した。そこから和装の少女が姿を現し、キョロキョロと何かを探して見回している。

 

 

「あれ?ねぇ、此処にアホメイドとポンコツ姫が来なかったかい?」

 

「今帰って行きましたけど…」

 

「そっかーありがとね。ライムちゃん、レモンちゃん、配信を滅茶苦茶にしてごめんね。それと、連れてきた子の荷物をここに置いていくね」

 

 

 リュックサックと綺麗に畳まれた上着を置いて、黄色の円の中へ引っ込んでいく。

 

 去り際に呟いた

 

 

「…全く、馬鹿なのかなぁ…馬鹿なんだろうなぁ……」

 

 

 と言うセリフは汎用性が高く、今後インターネット上で時々見かけるようになるのは少し先のお話だ。

 

 その後すぐに配信は終了となりアーカイブも消されてしまったものの、探せば誰かが録画したデータが見つかる程度には広まった。

 また、この配信は『最強』の魔法少女と、彼女が追う“魔女”が揃って出演した事で【伝説の放送事故回】として知れ渡ることとなったらしい。

 

 同様に、東海地方付近を根城に存在している魔女3人も【あの伝説の魔女】として認知されるようになった。ただし、1人は声だけの出演である。

 

 ネタに走っているメイド【読全の魔女】ハックルベリー。

 闇落ちしたポンコツ【塔壁の魔女】グーフアップ。

 詳細不明【色飾の魔女】クライペイント。

 

 彼女達は、日本で最も有名な魔女として君臨し続ける事になる。

 

 

 

 

 

 数日後

 

 

 

 3人の魔女が生活する家で、くだらない戦いが巻起こっていた。

 

 

「な、何てこと……私は別に、ポンコツではないのに…」

 

「「いやいやいや、ポンコツじゃん」」

 

「確かに転けましたけどね!はねるさんがポンコツ姫とか言うから!定着しちゃってるではないですか、見てくださいよこのサイト!」

 

 

 そう行って差出したタブレット端末には、“魔女10選”と銘打ったサイトが表示されている。そのページの上から2番目、

 

 

 2,【塔壁の魔女】グーフアップ

 

  [画像][画像][画像]

 

 巨大な盾を持ち、主にタンク役とされている。水晶の動物を召喚して使役する。

 紺と緋のドレスはどこか闇落ちしていそうである。また、別の姿の報告はあるが詳細は不明。

 美しく涼やかな見た目とは裏腹に、ドジっ娘である事が最近発覚した。後述の魔女(※3)“ポンコツ姫”と呼ばれているらしい。 

 

      ︙

      ︙

 

 

「…これ、は…何故…?」

 

「にゃぁはははハハハッ、フニャハハ!!」

 

「クハッ、クハハ…クハハハハハハハッ!」

 

「私だって、これが自分じゃなければ、指差して笑ってやるのに……」

 

 

 微妙に正しくて、絶妙に間違っている所が2人を笑いに誘っている。しかも添付されている画像は窓枠から落ちている姿、おかしいだろ!絶対に他にあっただろう!

 

 悪意を感じる。

 

 ついでに2人は、自分の紹介も読んでみる。

 ページの1番目には淀、ハックルベリーが紹介されており、ぶっちぎってフォームチェンジが多い事をサラ〜っと書いて、あとはなんか武器であるリボルバーとライフルを特定しようと熱い考察が長々述べられている。どういう訳かネタに走る奇行については触れられていない。解せぬ。

 

 

「このまとめを作った人は、かなりのミリオタなんだろうねぇ」

 

 

 と、はねるの意見には同意する。

 続いて3番目のはねる、クライペイントの紹介だ。このご時世に珍しく、大きく拡大されて画質が荒くなった写真が添付されている。なんとか装いは分かるが、顔までは特定できない。

 それに安堵するのも束の間、実際に見たと言うまとめ主の言葉が述べられている。

 

 

 

 3,【色飾の魔女】クライペイント

 

 [画像][画像]

 

 身の丈を超える巨大な筆を持ち、周囲にも大小様々な筆を浮かべている。爽やかな水色を基調とした和装をしており、その姿はまるで天使、何とも現実離れした可愛らしい少女である。画像を用意出来なかった事が悔やまれるが、有象無象共に姿を晒さないと言った意味では良かったのかもしれないウンタラカンタラ…

      ︙

      ︙

 

 

 多分、これを書いた奴はロリコンなのかもしれない。YESロリータ、NOタッチ!を守ってくれれば軽蔑の目だけで済むだろう。いや、それすらご褒美になってしまったらどうしようか。

 この項目だけで、ページの3分の1ぐらいの文字数は使っているのではないか。熱く迸る気持ちが溢れ出ている。

 

 

「千歳さん。ボク達はもう、外に出ない方がいいのかも知れないね」

 

「ええ、共に引き籠もりましょう」

 

「ほらほら馬鹿な事言ってないで、変身前と後は不思議パゥワァでバレないでしょうが。はねるちゃんのだって超kawaiiって書いてあるだけじゃん。千歳ちゃんより、よっぽどマシでしょ?」

 

「……確かに?褒められてるだけだね!」

 

 

 無理矢理ポジティブに持って行くはねると、謎の流れ弾を喰らう千歳。マシってなんだ、マシって。

 

 崩れ落ちる千歳は、恨めしそうに2人を見つめ続けている。

 特に淀、何故アレだけ巫山戯倒しているのにその事への言及が無いのか?まるで意味が分からない。アイツもしかして賄賂でも渡しているのか?

 

 そうこうしていると、部屋にやって来た白饅頭に怪物襲来を伝えられる。乗り気にならない千歳とはねるを置いて、淀は一足先に現場へ向かった。

 彼女達は悪の“魔女”だが、魔法少女の敵ではない。見付かれば捕まえようと追い掛けられてしまうが、ピンチなら助けたい。

 それに、どうせ自分達を打倒できる魔法少女は存在しない。可能性のある子達は何人か目を掛けているが、それでもまだ『最強』を超える事は出来ていない。あの子はあの子で頑張っているけれど、その魔法と才能では最強で在り続ける事は不可能だろう。…、いや、なんかやっぱイケそう感はあるな。

 

 後釜、跡継、代理、後継、後任何でもいい。兎に角、いつか来る最期に備えて次を育てなければいけないのだ。

 この際だから自分達と同じ人間モドキでもいい。

 

 そうだソレだ、戻ったら白饅頭に相談してみよう。

 

 淀は怪物襲撃の現場で、瀕死の魔法少女を助けて悪役ムーブをしながらそう考えていた。

 

 

 

 





 そろそろ本編開始予定です。



何かあればコチラへ、応えなくても怒らないでね
https://x.com/inc_mazemaze

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