ソードチート・オンライン-開発者の1人ですが、デスゲ止めるために頑張ります-   作:朱色の空☁️

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衝動書きしてしまったので、ちょっとアップしてみました


第1話 ログアウト機能を消してはいけないよ、茅場さん

2022年9月20日

アーガス社

 

「ようやく……終わった……完成……した……」

 

VRMMOゲームを作る部署に僕は勤めてるけど、先日やっと最終点検が終わった。

と言っても僕の担当は武器関連だから茅場さんの分に比べたら少ないんだけどね。

 

「お疲れ様。武器情報の方は?」

 

「取り敢えずカーディナルで作成できる分はカーディナルに任せてあります。特殊なやつはこっちでもう作って各層に配置してありますので、上に行けば行くほど美味しいものが手に入ります」

 

「逆に下の方には本当に見つけにくい場所にとてもイイものを置いておく。良い性格をしているじゃないか」

 

「攻略する人は上へ上へ行きますから。振り返る時間を与えてみるのもいいかもしれません。ぶっちゃけこのゲーム、100層までクリアされたら後はやり込み要素くらいですから。その辺の抜かりはありません。茅場さんのカーディナルならその辺り大丈夫だと聞いています」

 

「ああ。βテストでも問題は確認できなかった。1000人のプレイヤーを投入して1か月で10層までの到達を確認したから、3年以内のクリアが見込める」

 

正直言って100層もある城とかこんなぶっ飛んだ発想とクッソ綺麗なビジュアル作ってしまった僕らと茅場さんはゲーム史に名を残したと言っても言い過ぎじゃない、と思う。

 

今までのダイブ型のVRは、ナーヴギアを活かし切れてなかった。

例えば、単調なVR空間に卓球台を作ってVR卓球したり、どうにもアニメっぽさがぬぐえない単調な空間しか作れなかったりした。

 

でも、このソードアートオンラインは違う。

五感で感じられる部分は全部再現して、圧倒的没入感で今までのVRゲームを道端の石ころくらいの代物に出来る。

 

 

そう、まるで第2の現実だ。

 

 

「茅場さん、何で僕が作ったあれ没なんですか?」

 

「いや、アレは世界観に合わない。魔法が一切ない世界に魔法じみた物を持ち込むのはどうかと思った。能力的には申し分ないが、ユニークスキルを超えてしまう」

 

「マジっすか……アルファ版でもメチャクチャいけたんで僕としては使って欲しかったんですけどね」

 

「アルファ版は別のサーバに保管してある。遊びたい時にそこで遊べばいい」

 

「……はいはーいそうします」

 

アルファ版って聞いた事あるかな?

ベータ版より前に作られる試作品で、社内の専門家がテストする為のやつだ。

機能が不完全で足りてない部分もあって、実際アルファ版では100層作ってあるけど迷宮区以外はそんなに手を入れてなかったりもする。

 

でも、天才茅場さんがやってるって事もあって、迷宮区とかカーディナルの方は問題なかった。

プレイヤーの五感、ナーヴギアが生み出す没入感と第二の現実感は一切のズレが無い。

ソードスキルも未実装の物も結構あったけどモーションを作れば発動できる。

 

いやあれは凄かったな、運動音痴の僕がバリバリに剣振るってたんだから。

 

後一応報告。

ベータ版の方でやってもらったプレイヤーの報告で、やり込み要素が結構あったらしい。

「らしい」ってのは、こっちが想定した物じゃないからなんだ。

 

例えば、第5層。

カルルインという遺跡の中に作られた街があるんだけど、遺跡って事で遺物が沢山落ちていて、探せば結構な数になる。

だから、それを拾う事に没頭したプレイヤー「ヒロワー」が一定数出現した。

 

あとは、第6層のスタキオン。

遺跡の次は仕掛け塗れの街で、宿屋のドアを開けるにも仕掛けを解く必要がある。

ということで、パズル好きのプレイヤー「ナンプラー」が沼に飲まれた。

 

 

 

まぁこんな感じで、縦にも横にも高さ的にも広い浮遊城「アインクラッド」はやり込み要素が思ったよりも多かったって事が分かった。

ボス倒してはい終わりってゲームじゃないから、第100層のアレがやられてもアインクラッドは存続可能だ。

 

 

まぁそんな事をグダグダ話してるのもあれだから、サッサとPCを閉じてナーヴギアを被るか。

茅場さんの計らいというか何というか、スタッフはアルファ版を使ってストレス解消をしている。

カーディナルも少し甘くチューニングされているから、自作プログラムを読ませやすい。

 

という事で、このアルファ版を使って足りない要素を追加する作業が何度も行われた。

 

アインクラッドで魔法を実現したバカがいたり、ネ○ライトの剣を用意したり、羽生やして飛ぼうとして諦めたバカがいたり、νガン○ムみたいにデカいの押し返そうとしたり、そりゃもう開発段階だから皆好き勝手やった。

 

そういう僕もそのバカの一部だ。

 

僕のナーヴギアには追加メモリを指していて、そこにとあるプログラムをインストールさせている。

勿論アルファ版SAOのカーディナルは「開発スタッフ製の物」を容認しているので何も言わない。

 

 

青空の下、草原でフレンジーボアという青イノシシに向かって剣を向け、言い慣れた音声コマンドを言う。

 

 

 

「エンハンス・アーマメント!!」

 

 

 

________________

 

 

2022/11/06

SAO制式サービス開始日

 

 

僕らは今日もアルファ版で自由気ままに大暴れ、という訳にもいかなかった。

サービス開始という事で、アインクラッド内のGM権限で内部状況を見ているからだ。

 

感覚で言ったら、鳥にそっくりなドローンを飛ばして上空から見物してるような感じね。

 

もちろんこれは目で見えるように可視化しているだけで、実際は変数の動きとかメソッドとかインスタンス生成とかしまくってるだけ。

 

でもこうしてみると良いよな、僕らが作った世界でプレイヤーが遊んでるってのは。

 

多分どのゲーム会社でも同じように感じる人いるだろうな、発売日の自分たちのゲームの感想をネットで漁ったりとかレビュー動画見たりとか。

 

お、ソードスキル使ってるね。

多分あんな感じで落ち着いているのはベータテスターかな?

 

あーあ、僕も遊びに行きてぇ。

 

 

____________

 

 

 

「ログアウト機能の復旧は!?」

 

「出来ません! システムから削除されています!」

 

「茅場さんに連絡とったか!?」

 

「何度も試してますが繋がりません!」

 

上空からのレビューをほっぽり出して僕らはログアウト機能の復旧に奔走していた。

カーディナルに何度も指示を出しても受け付けないしこれは相当マズい。

 

リリース日に何かしらの不具合が出るのは避けにくい問題だし、何にもないってのがおかしい位だ。

 

だから何かあるだろうって事で僕らは遊ばずに上空監視してたってのに……ッ!

 

「はじまりの街に異変確認!」

 

「鳥をそっちに回して!」

 

聞くに、はじまりの街であーだこーだしてた1万人のユーザが強制転移されているらしい。

これはGM権限だ、GM持ってる人って事は社内の人間しかいない。

 

「ログデータ調べろ! 誰がGM権限を使った!?」

 

「現在解析中! このIDは……茅場さんです!!」

 

嘘だろ、おい待てよ。

茅場さんがこれの原因だって言うのか?

 

じゃあ、ログアウト機能はバグじゃなくて、茅場さんが仕込んだ物だっていうのか……ッ!?

何してんだよあの天才は!!!

 

「はじまりの街に鳥の配置完了! 音声と映像取れました!!」

 

「ボリューム上げて! 皆聞いて!」

 

鐘の音が聞こえる。

空は、リアル時間と同期しているから夕方、5時30分だ。

 

『プレイヤーの諸君、私の世界へようこそ』

 

 

『私の名前は茅場晶彦。今やこの世界をコントロールできる唯一の人間だ』

 

 

『プレイヤー諸君は、既にメインメニューからログアウトボタンが消滅している事に気付いていると思う。しかし、これはゲームの不具合ではない』

 

 

 

 

 

『繰り返す。不具合ではなく、ソードアートオンライン本来の仕様である』

 

 

 

 

 

「冗談じゃねえぞ! だったらプレイヤーの身体はどうするんだ!!」

 

年甲斐もなく僕は叫んだ。

ログアウトできなければプレイヤーの肉体は消耗していく。

食べれもしない、飲みもしない、ついでに言えばトイレに行くことも無いから植物状態だ。

医療的措置である程度は何とかなるかもしれないけど、茅場さんの言う事が真実だとしたらプレイヤーは3年は出られない。

オマケに100層のあのボスは死に戻り前提で作られた「理論上倒せる」ラスボスだ。

 

 

このままじゃ、1万人がゲームで死んでしまう。

 

 

『諸君は自発的にログアウトする事は出来ない。また、外部の人間の手によって、ナーヴギアの停止、或いは解除もあり得ない。もしそれが試みられた場合、ナーヴギアの信号素子が発する高出力マイクロウェーブが、諸君らの脳を破壊し、生命活動を停止させる』

 

脳を破壊……だと!?

ナーヴギアにそんな機能ついていないはずだぞ!

 

「ナーヴギアの仕様書は!?」

 

「今確認しています! そんなレンチンみたいな事をするなら相当な出力が必要です、それこそ、家庭用100vで出来る様な出力じゃ……内臓バッテリーを一気に使えば出来てしまう……ッ!」

 

「それに、信号素子は頭をスッポリ覆っています。ナーヴギアの基盤諸共焼き切る勢いでマイクロウェーブを出せば……ッ脳は破壊される」

 

 

 

『残念ながら、現時点でプレイヤーの家族、友人などが警告を無視しナーヴギアを強制的に解除しようと試みた例が少なからずあり、その結果、213名のプレイヤーがアインクラッド及び現実世界からも永久退場している』

 

 

「ネット漁れ! これ関連の情報何でもいいから片っ端に記事集めろ!」

 

そういう僕もPCに飛びつきナーヴギア関連事故情報を集める。

検索ワード 「ナーヴギア 死亡」

 

こんなワード打ちたくねぇ、でも茅場さんは基本冗談とか言わない人だから、茅場さんの言った事=真実ってのがこのチームに浸透しちゃってるんだ。

 

そうして出てくるのは、ナーヴギア関連の死亡事故のネット記事。

夕方の速報の嵐、総務省からの緊急記者会見、ナーヴギアの仕様を止めさせる内容の会見、もう茅場さんがこうやって言い始める前から仕込みが終わってたんだ。

 

被害者は、ゲームをやめさせようとナーヴギアを脱がされた子供ってとこだろう。

 

 

『御覧の通り、多数の死者が出た事を含め、この状況をあらゆるメディアが繰り返し報道している。よって、既にナーヴギアが強制的に解除される危険は低くなっていると言ってよかろう。諸君らは、安心してゲーム攻略に励んでほしい』

 

良かろうじゃねぇだろ!

 

 

『しかし、十分に留意してもらいたい。今後、ゲームにおいてあらゆる蘇生手段は機能しない。ヒットポイントが0になった瞬間、諸君らのアバターは永久に消滅し同時に、諸君らの脳は、

ナーヴギアによって破壊される』

 

 

 

『諸君らが解放される条件はただ1つ。このゲームをクリアすればよい』

 

もう聞かなくても分かる。

外からの干渉がほぼ不可能で、ログアウト機能の今から付け足す事は無理だ。

だってもう試した、カーディナルは外部からの干渉を徹底的に受け付けないし、サーバーの電源を落としたら多分終わる。

 

いや無停電電源装置もしっかりついてるから停電になってもしばらくは持つけど、それも尽きたらアインクラッドはシャットダウンされて1万人も一緒にシャットダウンだ。

 

そして、正しい攻略方法はもうアレしかない。

迷宮区というデカい塔上の建物を上ってフロアボスを倒すというのを99回繰り返して、頂上にいる筈のあの死に戻り前提のクソボスを倒す。

 

 

つまり、僕らの誰かがチートコード抱えて突入して100層まで到達する、若しくはGM権限が使える筈のGMコンソールを使ってあーだこーだするしかない。

 

「誰が行くんだよ……こんな地獄に」

 

 

 

「おい、僕の改造ギア持って来てくれ。あと作ったプログラムぶち込むからメモリも拡張スロットもありったけ持ってこい!」

 

「入るんですか!? ゲームオーバーしたら死ぬんですよ!?」

 

「デスゲの中に1万人がいて下手したら全員死ぬんだぞ! 見てられるか!」

 

 

入るしかない。

開発者の1人としてできる事があるかもしれない。

取り敢えず持ってこさせた改造ギアにメモリを兎に角挿しまくってプログラムをインストール

していく。

 

それに、勝機もある。

アルファ版とベータ版、そして正式版に使われてるカーディナルはほとんど違いはない。

茅場さんが見ればハッキリ分かると思うけど、本当に微々たる差だ。

 

「大至急アルファ版と正式版カーディナルの相違点を確認してほしい! アルファで使った色々が使えるかのチェックだ!」

 

「入るんですか?!」

 

 

「アルファのアレコレが使えるなら、直接中に入って作業できる。ホロウに入れたらもっといい。急いでほしい」

 

 

 

 

 

 

_______

 

 

 

 

3時間後、結論が出た。

正式版カーディナルの支配する本サーバーにログインした場合、以下の事が発生する。

 

1.ゲームオーバーしたら問答無用で脳はレンチンされる。

2.レベル1からのスタートになるし、GM権限を持ったままのログインは不可能。

 

ここまではまぁ予想通りで、そんなに落ち込みはしなかった。

で、嬉しい誤算がこれだ。

 

3.アルファ版で適用されていた「開発スタッフ製のコードをスルーする仕様」はそのまま。

 

 

……なんか希望見えた気がする。

それなら、開発者権限で作ったあれもこれも載せられる。

呼び出しモーションは手を振って出すメインメニューとは違うから別扱いだ。

 

茅場さんが消し忘れたのか、誰かが消し忘れたのかは分からないけど、もし後者なら大戦犯どころか救世主だ。名乗り出ろ、僕が戻って来たら高級焼肉奢ってやる。

 

「一通りメモリに詰め終わりました。それと、茅場さんから各地の医療機関や文科省、総務省宛にメールが届いているそうです」

 

「内容は?」

 

「プレイヤーの医療機関への移送とそれに伴い問題点の解消方法、ナーヴギアを外す事は出来ませんが、内臓バッテリーで2時間は持ちます。医療費も茅場さんの財布から出るそうです」

 

「クッソ金持ちだからな茅場さん。億だろ」

 

ああそう言えばなんだけど、茅場さんはクソ金持ちだ。

億とか普通に持ってるし、元々量子物理学者として結構稼いでいる。

僕らの年収と比べたら、桁幾つ違うんだっけな。

 

 

「アルファ版で使えた物は正式版でも使える、ラッキーすぎるだろ。チートで解決できるなら、SAOはヌルゲーだ」

 

死んだら終わりだけどな。

あ、あと家の管理と友人親族への連絡は頼むわ。

 

 

「死なないでくださいね」

 

「勿論だ。そっちはログアウト可能な方法の構築を頼む。正式版サーバでも通話は出来る筈だから連絡宜しく」

 

そいじゃまあ、行くか。

 

 

「リンク・スタート」

 

 

 

 

 

_______________

 

 

 

 

 

 

第1層

はじまりの街

 

3時間も経てば、人は散り散りになったな。

まずは黒鉄宮に直行する、理由は簡単だ。

 

ベータ版とアルファ版の時点で、あそこは蘇生場所になっていた。

確か、蘇生者の間だ。

ゲームオーバーしたプレイヤーは基本どの階層にいてもここでリスポーン__じゃなくて復活する。

 

茅場さんの事だ。

多分、ここはもっと別の物に変えられている。

 

 

「やっぱりだ……」

 

蘇生者の間は綺麗サッパリ消えていた。

代わりに、どデカい石が置いてある。

何というか、戦没者がずらっと並んでいる碑みたいな、そんな感じのやつだ。

 

アルファベットで名前がずらって書いてあって、何個かの名前に横線が引かれている。

数は……259人。

ナーヴギア脱がせ事件で死んだのが213人でそこから増えたのが46人。

 

多分これは_____自殺者だ。

第1層から下は実は飛び降りられる。

スカイダイビングみたいな感じで飛び降りて、一定高度を下回ると強制的にHPを0にされてアバターはパリンだ。

 

恐らく現実世界に戻れるかもしれないという事で飛び降りたんだ。

でも無理だ、どうやっても出れないし、普通の方法でクリアするなら100層までいくしかない。

 

でも、これが使える筈だ。

 

 

 

 

「システムコール。ランチ・エンタイア・コマンド・リスト・アンド・スタディオコード」

 

 

目の前に紫に透き通ったウィンドウが出た……!

よし、使えた! ホロディスもキーボードも打てる!

 

これは僕がアルファ版で作ったやつの1つだ。

SAOの市販ROMじゃなくて、ナーヴギアに取り付けた追加メモリから読みだしてROM読み込み時に一緒に読ませる事で、僕のプレイヤーデータにくっ付けてSAOにログインする。

 

カーディナルは相変わらず開発者製のやつはノータッチだから普通に使えるんだ。

 

これを使えば、僕が用意したコマンドは全部閲覧できるし、この場でコードも書ける。

でもやり過ぎは出来ない。

カーディナルはアインクラッドの安定を司るから、破壊不能オブジェクト無理矢理壊したりモンスターの消去をしてしまったりするとカーディナルが出張って来る。

 

そして、

 

「ランチ・マトリックス・グローブ・アンド・ゴーグル」

 

ちょっと光ってる紫色のグローブを出す。

これは開発者の僕にしか見えない奴で、物体ではなくコードとしてみたり触れたりが出来る。

 

だから、この碑もコードとしてみる事が出来る。

 

 

取り敢えず性質は分かった。

この碑、生命の碑というみたいだけど、1万人のプレイヤーの名前がここに彫られていて、死んだら横線が引かれる。

一応名前で見えてるけど、プレイヤーのインスタンスに入ってる「生死状況の真偽値」____trueかfalseを読み取ってfalseなら線を引く仕組みになってる。

 

 

こうしてみると、残酷だな。

 

 

こうなれば行動を続けるしかない。

コマンドリストの方には武器とかアイテム、食料の召喚が使える物もあるけど、この場で使えば異常検知される。

仕方ないから、生命の碑にコードを仕込んでおく。

 

生命の碑で使われてるクラスに「新規ゲームオーバーの出現」を呼び出し条件にしたメソッドを仕込んで、スタディオコードに戻り値__生存者の集計結果を送る。

流石に誰か死ぬ度に通知が来てたらこっちの心が死んでしまうからミュートにする。

 

ごめん、1日1回は必ず確認する。

 

 

やる事は決まった。

エンハンスアーマメントを使いながら攻略を続けていき、ベータ組に接触して、素性を明かす。

武器やアイテム、食料はコマンド使わずに現地調達。

 

今持っているのは、短めの剣。

 

プレイヤースキルは……自分で言うのは何だけどベータ並みはある。

 

 

「必ず、生きている人たちは救い出します」

 

一礼、黒鉄宮を飛び出す。

レベル1だからこの辺のモンスターで上げるしかない。

 

エンハンスアーマメントも、今は簡単に作ったものから試していくしかない。

 

 

「エンハンス・アーマメント」

 

アルファ版で散々やってみたコマンドを唱えると、円形のモニターが5個くらい一瞬出て消えると、剣が一斉に増えた。

 

こっちはSAOの武器をほぼ全て作ったんだ。

だから、どうやって武器を使ってたりするのかもわかる。

 

インスタンス化……つまり装備する事でプレイヤーは剣を振れるしソードスキルを使える。

そして、これをfor文_____こっちで指定した回数分実行すれば、1人で5本装備した事に出来て、頑張って制御すれば10刀流くらいは出来る。

 

カーディナルにバレない程度の規模の攻撃だし、2つあるコアプログラムも異変と認識していないし、そもそもしていない。

 

 

「ソードスキル、そうだな……ホリゾンタルで」

 

単発水平斬りで、5本の剣を一斉に振るってみた。

実際に持っているのは1本で、残りの4本は僕の腕の動きの座標を追いかけて同じモンスターを斬る。

 

 

うん、間違いなくオーバーキルだ。

この辺のモンスターには使わない方が良いな。

 

だって「ズバッ」と切った0.1秒後に残り4本が「ズバズバズバズバ」って斬ったもん。

 

取り敢えず、for文複製剣は封印してレベルを上げなければ……

 

 

 

 

 

あ、非常にどうでもいい事を思い出した。

プレイヤーネームを名乗らないと、この記録が誰の記録か分からないな。

 

プレイヤー名、ストラクタ

現在はLevel1です。

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