【完結】フリーレン達のエロ&下ネタ冒険譚を無許可で書いた結果 作:シャリ
勇者たちの旅は色んな逸話やエピソードがある。しかし、十年という旅の期間を考えれば、彼らの口から直接語られた内容はあまりにも少ない。
魔王討伐の旅をしていたというのに、魔王戦について明かされず、詳細を知る者は勇者一行以外を除けば誰もいなかった。
その一番の謎の内容を人々は遂に知った。
『勇者外伝:秘められし冒険譚シリーズ』という漫画によって。
◇ ◇ ◇
魔王城の玉座の間。
どんな魔族よりも麗しく、この世のものとは思えぬ造形美の美女が勇者に組み伏せられていた。
フリーレンの魔法により拘束されているが、魔王の表情に焦りはなく、ニヤりと口角を上げる。
「あれだけ攻撃したのならもう分かっているでしょう? 魔王のわたくしにはどんな物理も魔法も例外なくダメージにならないわ。痛みを感じないから精神的に攻めるのもムダよ」
「それでも僕たちの勝ちだ」
「封印でもするつもり? この拘束も含めて大した時間をかけずに解析を……」
「違う。君は勇者の剣で倒す」
ヒンメルは服を脱ぎ、勇者の剣(暗喩)をさらけ出す。
「攻撃が効かない君を倒す唯一の方法は……腹上死だ。ダメージ無効化では防げず、快感は痛みには該当しない。その弱点を他の大魔族でも確認したよ」
魔王から笑みが消え、顔が引きつる。
「なっ……待て! やめっ、おおぉん♡」
(以下、濃厚な性交シーンが続く)
◇ ◇ ◇
人々は納得した。コレが真実故に、王都斡旋した時の勇者たちは魔王戦について口を閉ざしていたと。あれから二年の歳月が経って情勢が落ち着き、余裕が生まれたからこそ漫画を通して詳細を明かしたのだと。
同時に、世界を救った勇者の剣(隠喩)に畏敬の念を抱いた。
オーシュの本は言わばヒンメル達をネタにした二次創作である。
では、特定の二次創作作品がヒットした場合に何が起きるのか?
答えはシンプル。他作者からも似たようなノリの作品が作られる。
多くの小説家や吟遊詩人がオーシュの作品から発展した新たな作品を生み出していった。
結果的に、勇者の剣(暗喩)の評価や表現も大きくなった上でそれもまた事実ではないかという認識が広がっていく。
「幼少期のヒンメル様が勇者の剣(暗喩)をドラゴンの穴で鍛えた話は知っているな?」
「ああ」
「ヒンメル様が一回の射精で三桁の女性を昇天させた話は知っているな?」
「ああ」
「ヒンメル様が大地を喘がせて地震が起きた話は知っているな?」
「ああ」
「あの演劇すげーぞ! 魔法で補助してっけど、勇者様の一秒間に十回ピストンを再現してやがる!」
「おいおい、知らねぇのか。ヒンメル様は一秒間に百回ピストンが出来るんだぞ?」
「とんでもねぇ……魔王をハメ倒せるだけあるわな。そりゃ本気の腰振りを受け止められる女は搾精のフリーレン様だけってわけだ」
「出来たぞ! ヒンメル様の裸像じゃあ!」
「勇者の剣(暗喩)すげぇ。勃起前でこんなにご立派なのかぁ。見るだけで、ご利益ありそう」
「あたしたちの村にも裸像を立ててちょうだい!」
「僕の股間がとんでもない誤解を受けてるぅぅぅぅ!」
気づいた時には色んな意味で手遅れ。
否定をしても『もっと自慢してもいいのに謙遜するなんて流石は勇者様!』と誤解は解けない。
ヒンメルは激怒した。必ず、かの邪智暴虐の作者を除かなければならぬと決意した。ヒンメルには性交がわからぬ。ヒンメルは、童貞の勇者である。王都凱旋後は剣を置き、遊んで暮して来た。けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。きょう未明ヒンメルは街を出発し、野を越え山越え、仲間の元へ向かう。
因みに、ヒンメルは風評被害の元になった漫画を入手したが。
「……………ごふっ!」
フリーレン寝取られえっちパートを読んだ勇者は脳が破壊され、心肺停止。彼は死んだ。
「……………がはっ!」
フリーレンとの純愛えっちパートを読んだ勇者は無事に昇天し、呼吸停止。彼は死んだ。
致命傷を負いながらも男としての興味が刺激されて、漫画を読み進める勇者の姿があった。
【後書き】
想いを告げない童貞勇者には寝取られエロ漫画と純愛エロ漫画で刺激を与えたまえ!!!!
エロ小説だとヒンメルが読んでも上手くそういう場面が想像できなかったでしょうが、漫画は視覚的に表現されるのでそういう問題が起きませんでした。
…これ前話の後書きでも言ったな。
次回が本編の最終回です。
(あとは、追加で後日談があります)