STARWARS バクトゥールの地にて   作:バケツ頭 小説もどき家

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新たな敵#5

 予想外の攻撃を受け、ジュダバは苛ついていた。ブラスターの弾幕で釘付けにされ、レーザー砲の正確な砲撃で仕留められる。時間が経つほどに被害は拡大していた。数はこちらが圧倒しているだろうが、敵は壁に護られていて、その射撃は統制が取れている。このままではジリ貧だ。

 

 速やかに突撃し、壁を乗り越えて接近戦を挑む必要がある。

 

「『モーター! 何をモタモタしている!』」

 

 ジュダバが怒鳴った時には、既に戦士達は作業を終えていた。彼らのそばにあるのは旧式の迫撃砲だ。

 

「『いつでも撃てます!』」

「『なら、うて!』」

 

「『砲撃開始!』」

 

 号令と共に装填手が砲弾を迫撃砲に投入した。軽い音と共に砲弾が空に放たれる。

 

 最初の砲弾が壁の外に着弾すると、ジュダバは刀を鞘から抜いた。

 

「『突撃!』」

 

 

 

 

 

 

 それは力任せの攻撃だった。ガイバグの戦士達は迫撃砲の砲撃を合図に一斉に動き出した。仲間が撃たれても止まらず、近くにレーザーが着弾しても動じない。

 

「撃ち続けて!」

 

 ファマはE-11を撃ちながら、そう指示した。彼女の隣にいるバクトゥール星系防衛軍の兵士達は近くに着弾する迫撃砲弾に怯えつつも、ライフルを構え、トリガーを引く。

 

 迫る敵への恐怖からか、その命中精度は低い。それに比べてストームトルーパーの射撃は正確で安定している。彼らは近づいてくる敵にブラスターを浴びせ、確実に数を削っていった。

 

 赤い閃光が雨の中を直線的に走り、突撃してくる戦士の胸や肩を撃ち抜く。倒れた者を踏み越え、ガイバグ達はなおも前へ出るが、その勢いは最初ほど鋭くない。

 

「落ち着いて! 狙いを定めて!」

 

 ファマの声が防壁沿いに響く。

 バクトゥール防衛軍の兵士達は歯を食いしばり、震える手で照準を合わせ直した。恐怖は消えない。だが、撃たなければ壁を越えられる。それだけは誰の目にも明らかだった。

 

 その間にも敵の迫撃砲は照準を調整し、砲撃を続けている。見当違いの方向に飛んでいた初弾に比べ、その狙いは段々と正確になってきている。

 

 次の砲弾は何人かの兵の命を奪った。

 

 破片が空中で炸裂し、バクトゥール防衛軍の兵士が悲鳴を上げた。陣地の空気が一変する。

 

 動揺が波のように広がる。先ほどまで必死に引き金を引いていた兵士達の中に、身を屈めたまま動かなくなる者が現れ始めた。

 

「射撃を継続して! ほら! 立って!」

 

 ファマは怯える兵士を立たせ、銃撃に引き戻した。

 

「今が踏ん張りどころよ!」

 

 ファマは再び前を向き、E-11の引き金を引いた。赤い光が一人の戦士を貫いた。

 

 その直後、もう一発の迫撃砲弾がレーザー砲に直撃した。レーザー砲を操っていたストームトルーパーらは吹き飛ばされ、地面に倒れた。

 

 駆け寄るストームトルーパーの衛生兵。

 動揺する兵士達。

 

 

 ──あとどれだけ、耐えられる?

 

 二つのうち、一つのレーザー砲がやられた。

 

 ファマは口にはしなかったが、不安を抱いていた。

 

 このままでは耐えられない。

 

 TIEのエンジン音が聴こえてきたのはそんな時だった。

 

 

 

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