STARWARS バクトゥールの地にて   作:バケツ頭 小説もどき家

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第二話 血塗られた式典
血塗られた式典#1


 町の通りをゆっくりと進むストームトルーパーとバクトゥール星系防衛軍の歩兵隊。帝国の白き尖兵と星系防衛軍兵士の姿を町民らは家の窓や建物の陰から眺めている。

 

「(こんにちは)」

「……(こんにちは)」

 

 白い肩章をつけたトルーパーに、町民の男性は小さく挨拶を返す。ここは辺境の小さな町であり、星系が元老院に加盟する前の古い言語を使ってる者が多い。

 

 そそくさと去ろうとする町民を軍曹が呼び止める。

 

「周辺で何か変わった事は?」

 

「(ありません……バンサが逃げたことはありますが、それ以外は特に)」

 

 軍曹は星系防衛軍の伍長を見た。

 

「何もないそうです」伍長は答えた。「バンサが逃げた事くらいだと」

 

 一瞬故郷の光景が思い浮かんだが、トルーパーは質問を続けた。

 

「ガイバグ族や武装した集団は見ていないか?」

 

「(みてません)」

 

「みてないそうです」

 

 次の質問が来る前にその場を後にする町民。トルーパーは小さく息を吐き、『前進』のハンドサインを出す。

 

 トルーパーと兵士達は土壁の家々を通り過ぎ、畑の間を進む。

 

 遠くに見える山々。背丈くらいに成長した農作物。

 辺境地は驚くほどに静かだった。

 

「司令部。チェックポイントベータに到着。これより、ポイント337へ──敵弾!!」

 

 静寂を切り裂くブラスターの銃声。かすめる赤い光弾。

 

「散開しろ!」軍曹が指示を出す。

 

 散開し、応射するトルーパーと兵士達。ブラスターが畑の間に飛び交う。

 

「あの丘に数名いるぞ! 方位025!」軍曹はブラスターを撃ち込み、遮蔽物に身を隠す。「7446、敵を釘付けにしろ! 頭を上げさせるな!」

 

「了解!」

 

 DLT-19の銃声が鳴り響く。

 

「奴らどこに行くんだ?!」トルーパーの兵卒が言った。彼の視線の先には逃亡する星系防衛軍の兵士達がいた。

 

 

 銃撃の応酬が続く中、衝撃と爆風が地面を揺らした。

 迫撃砲だ。

 

 軍曹はコムリンクを近づけた。「敵の激しい攻撃を受けている。支援を要請する」

 

『要請は却下する。現在航空戦力は別作戦に投入中であり、そちらには回せない』

 

「……了解」軍曹は通信を切ると、側面を指さした。「敵接近中! 回り込まれるぞ!」

 

 指揮官が指さす方向にライフルを構え直すトルーパー。

 ストームトルーパーに肩を叩かれ、射撃方向を指示される星系防衛軍兵士。

 

 迂回攻撃に対応したものの、火力が分散。正面からの火力が少なくなったと見たガイバグ達が一斉に距離を詰める。

 

「射撃継続! 撃ち続け──」

 

 一発、また一発。軍曹のアーマーにブラスターが次々と着弾した。

 

 軍曹はその場に崩れ落ちなかった。胸部装甲に焦げ跡を残しながらも、射撃を継続する。

 

 赤い光弾が丘の斜面を叩き、ガイバグの一人が倒れる。

 

 しかし、その背後で状況はさらに悪化していた。

 

「防衛軍が後退してます!」

 畑の畝を越えて、残りの星系防衛軍の兵士達が散り散りに走っていく。誰かが転び、誰かが立ち止まり、振り返っては撃ち、また逃げる。統制は完全に失われていた。

 

「戻れ! 戻って陣形を維持しろ!」

 

 軍曹の声は銃声と爆発音に掻き消される。

 

 迫撃砲弾が再び着弾し、土と作物が吹き飛んだ。DLT-19を構えていたトルーパーが衝撃で倒れ込み、すぐに別のトルーパーがその位置を引き継ぐ。

 

「火力維持! 絶対に止めるな!」

「了解、撃ち続けます!」

 

 弾幕に阻まれ、突撃していたガイバグ達が地面に伏せた。だが、完全には止まらない。

 

 そして……。

 

「近いぞ! デトネーター!!──クソ!」

 

 投げ込まれるデトネーター。軍曹は地面に転がったデトネーターを手に持ち、投げつけようとした。しかし、手から離れる途中で熱風が彼と部下数人を包みこんだ。

 

 

 

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