このゲームは――“リアル人狼”。
一見、ただの心理戦のように思えるかもしれない。
けれど、ここに集められたプレイヤーたちは、もう逃げられない。
笑いながら始まったゲームは、朝が来るころには“命”の駆け引きに変わっている。
ルールは単純だ。
全員に“役職”が配られる。
昼の時間には話し合い、疑わしい者を一人選び、処刑する。
夜の時間には、それぞれの役職が行動する。
誰が嘘をつき、誰が真実を語っているのか――その判断を誤れば、すぐに死が訪れる。
以下が、この夜に存在する役職たちだ。
村人(むらびと)
最も数が多く、最も無力な存在。
特別な能力は持たず、ただ“生き残る”ことを目指す。
自分の目と耳、そして言葉だけを頼りに、人狼を見つけなければならない。
信じるか、疑うか。そのどちらの選択も、命を左右する。
人狼(じんろう)
このゲームの“闇”を背負う存在。
彼らは夜の間に目を覚まし、ひとりを選んで襲う。
昼間は村人のふりをし、嘘を吐き続ける。
目的はただひとつ――村人たちをすべて殺し尽くすこと。
表情ひとつ、言葉ひとつが、生き残りを決める。
占い師(うらないし)
夜ごとに一人を占い、その者が人狼かどうかを知ることができる。
確かな情報を持つ、希望の光のような存在。
だが、その真実をどう伝えるかは本人次第だ。
誰も信じてくれなければ、真実はただの“呟き”にすぎない。
霊媒師(れいばいし)
処刑された者の“正体”を翌朝知ることができる。
確かな証拠を掴む数少ない役職。
だが、その能力ゆえに、人狼からも、狂人からも狙われやすい。
死者の声を聞くことは、時に生者を狂わせる。
狂人(きょうじん)
村人の皮を被った、裏切り者。
誰が人狼かは知らされていない。ただただ人狼の勝利を願う存在。
占われたとき、村人陣営だとでる。
それでも、混乱を起こし、秩序を崩すことを快楽とする。
笑いながら、世界を壊していく存在。
サイコキラー
人狼陣営。夜に襲撃することはできない。
彼の目的はただ、生き残ること――他の誰もいない世界で。
正義も悪もない。ただ、生と死の境を見つめ続ける。
妖狐(ようこ)
人間でも人狼でもない、第三の存在。
夜に襲われても死なず、占われると死ぬ。
生き残ることが唯一の勝利条件。
どの陣営にも心を許さず、ただ静かに笑う。
その存在が、夜のすべてを狂わせていく。
恋人(こいびと)
ゲーム開始時に二人が選ばれ、互いの心がひとつに結ばれる。
言葉を交わさずとも、心の奥で相手の声が響く。
だが、この絆は祝福ではない。
片方が死ねば、もう片方も同じように息を絶つ。
愛が深いほど、運命は残酷に絡み合う。
最後まで共に生き残れば勝利――けれど、それは“二人でしか辿り着けない地獄”。
――以上が、この夜を彩る“役者”たちだ。
この中に、嘘を吐く者がいる。
そして、その嘘を暴こうとする者もいる。
光が差すたび、影は濃くなり、誰もが信じられなくなる。
ルールは簡単だ。だが、生き残るのは簡単じゃない。