ゴジュウジャー世界に転生したので、指輪集めて願い叶えます 作:Matdya
『もしもし、車井君?』
「どうしました?一河さん」
『大変な事になったの。実は...』
「遠野さんが失踪?」
『そう。どうやら、兄と名乗る謎の指輪持ちに唆されたみたいで...』
兄...この前スレ民の皆さんに教えてもらった、リングハンター・ガリュードのことか。
「そうなんですか...」
『それで、車井君にアイツの捜索を手伝ってほしくて...』
「手伝いたい気持ちは山々なんですけど、僕、午後から入学式で...」
『あ、そうか...君、今日から中学生だもんね。おめでとう。』
「ありがとうございます。」
『それじゃあ、捜索はこっちでやっておくから。ごめんね!』
「あ、はい...」
「遠野さん、心配だな...って、もうこんな時間!?行かなきゃ!」
制服に身を包み、
急いだら割と余裕で間に合ったようで、中学校にいる人はまばらだった。
「えーと、僕のクラスは...」
「やぁ、車井創君。」
「四十五君!?」
「お久しぶり、終業式以来だねぇ。」
「そっか、君もここの学区だったっけ。君のクラスは?」
「車井君と同じさ。1年4組。」
新しいクラスのクラスメイトが大きく書かれた表には、確かに僕と彼の名前が並んでいた。
「...嬉しい!同じ小学校の人がいるだけで緊張が和らぐ!」
「その言葉、嘘でも本当でも嬉しいよ。」
四十五君とは突出して仲が良かったというわけではないけれど、クラスでは話す方だったし、素直に嬉しい。
「新入生の皆さん、入学おめでとうございます!」
入学式では、校長先生と生徒会長、それに学年の先生からの激励を頂いた。
今日から自分たちが、本当に中学生になるということを否が応でも思い知らせた。
「一緒に帰る?四十五君。」
「ああ。」
...流石に1日で友達は出来なかったため、2人で帰る。
「君のその指輪、どんなことが出来るんだい?」
「あぁ、これは...って」
「何だ?この
「ちょっと良いか?そこの中学生。」
「...はい?」
「君も、指輪持ちのようだな。実は俺も同じでね...奪わせてもらおう。」
「はぁ...また変な奴。車井君、今回もオレは帰らせてもらうよ。また来週。...その指輪のことも、今度教えてくれ。」
「うん、また来週!...じゃあ、やりましょうか。」
「「エンゲージ!!」」
<<センタイリング!>>
<変身いたしま〜す!>
<ガオレンジャー!>
<トッキュウジャー!>
<トッキュウ、1号〜!>
「いざ掴め、ナンバー、ワーーーーーーーーーーーン!!!!!」
「ゴー!ゴー!ユニバース!」
「世界さすらい、奏でる百の音!灼熱の獅子、ガオレッド!聞け、野獣遣いの魂を!」
「フレーーー!」
「ゴー!ゴー!ユニバース!」
「駆け巡るはイマジネーション!勝利へ向かって出発進行!トッキュウ1号!乗り遅れには、ご注意を!!」
「ナンバーワンバトル!レディー...ゴー!」
「ガオメインバスター!ハァッ!」
相手の戦士..."ガオレッド"が、銃弾を放つ。距離がある相手には鉄板だよね。僕が同じ立場でもそうしてたと思う。
「グッ...!トッキュウブラスター!」
お互いから、激しい銃弾の雨が放たれる。この前のダイナレッドとの戦いもそうだったけど、お互いが遠距離攻撃手段を使うのは戦況に変わりが生まれない。
だからといって、無暗に突っ込むのも得策ではないのだけれど。
<センタイリング!>
「爆発!」
<ダイナマン!フィニーーーッシュ!>
「ぐわぁっ!...ファルコンサモナー!」
「
「何!?」
「子供だと思って、舐めないでください!」
「くっ...!なら、こっちで!」
<ガオレンジャー!フィニーーーッシュ!>
「ハァァァァァァァ!」
遠距離では防がれてしまうと分かった途端に、テガソードで切り裂く方向にシフトチェンジしたようだ。
だけど...
「甘い!」
<斬りまーす!>
<斬りますよ〜、ご注意ください、ご注意くださーい!>
<トッキュウジャー!フィニーーーッシュ!>
「ハァッ!」
「グワァッ!」
彼の一撃は当たらなかった。反対に、僕の一閃はクリーンヒット。
トドメはさせたかな?...と、少し前までの僕なら思っていただろう。
でも、僕はこの数カ月間の経験で、油断は大敵、ということを学んだ。
「う、うっ...まだだ...!」
ほら、やっぱり立ち上がった。少し前までの僕なら、立ち上がった相手に気づかず攻撃を食らっていただろう。
「まだ、やるんですか...!?」
「あぁ...!彼女の...
「...えっ?」
「瑠菜を、見つけ出すために...!俺は!負けられない!」
「...」
その言葉を聞き、僕はトッキュウ1号への変身状態を解除した。
「なぜ、エンゲージを解除した!」
仮に、「ルナ」という言葉が彼の大切な人だとしたら。
「...ごめんなさい。あなたと、戦う気にはなれないです。」
「どういう、ことだ...!」
「...僕も、あなたと同じでしたから。」
思い出したくない過去、そして僕が戦う理由である過去を、思い出してしまった。
もし、今までのお話や今回のお話を「面白い!」と思ってくれた方はぜひぜひ評価してくれると創作意欲が湧き上がります!よろしくお願いします!