ゴジュウジャー世界に転生したので、指輪集めて願い叶えます   作:Matdya

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先生がギャルの格好で出勤してきた件

いっけなぁ〜い、遅刻遅刻!転生掲示板のしりとりスレに夜通し籠もってたらこんな時間になっちゃった!

 

「おはようございます!!!...って、あれ?」

 

勢いよくドアを開けた僕のことを、クラス全員が見る。

だが、それより僕は気になることがあった。

 

「おはよう、車井君。遅かったじゃないか。」

「おはよう。...先生はいないの?いつもこのくらいの時間にはいるはずだけど。」

「ああ、どうやらまだのようだ。不思議だねぇ。」

 

「...おはようございます。」

「おはようございm...ちょっ!?」

 

先生が教室に入ってきたと思ったら、その格好が、なんというか...

 

「ギャル!?」

「...」

 

先生の格好を見たクラスの中では、当然大爆笑が起きる。

当然だ。いつもジャージの先生が今日はゆるふわニットにピンクの髪飾り、金髪で学校に来たのだから。

 

「先生、どうしたんですか?...ふふっ」

「いや、聞いて下さいよ...出勤するために駅から歩いていたら、何か変な化け物が現れて...」

「化け物!?」

「そう。それで、そいつが撃ってきたビームに当たってしまった結果、こんな姿に...」

「先生、嘘は駄目だよ〜!」

 

ワッハッハッハッハ、とクラスで再び大爆笑。

確かに僕も、指輪の戦士でなければ先生の話を一笑に付していただろう。けれど、今の僕にはそういった現象を起こせるものに心当たりがある。

 

「あ、あ〜、いたたたた!先生、お腹が痛くなっちゃったので、トイレに行ってきてもいいですか?」

「あ、どうぞ...」

 

ふ〜、何とか上手くいった。何か前もこんなシチュエーションがあった気がするけど。

 

想像力(イマジネーション)!分身!

「...こんにちは、僕はあなたの分身です。」

「悪いけど、僕の代わりに一日授業を受けてくれない?」

「...了解しました。」

 

よし、じゃあ分身に任せて、僕は学校を出よう。

先生が遭遇したのは、恐らくノーワン。ノーワン絡みの事態であれば、ゴジュウジャーの皆さんが事態を把握しているはず。

ならば、テガソードの里へ行こう。

 

 

 

「...よし、じゃあ、ギャル修行スタート!」

「「お〜っ!」」

「すみません!...って、」

「おお、お前も来たのか、ガキ。」

「平日の昼間なのに大丈夫なのか?」

「まあ、何とか。それで...何なんですか?この状況。」

 

テガソードの里についた僕が見たのは、見知らぬギャル風な女性3人と、ギャルな見た目をした百夜さんと猛原さん。二人の顔がすこぶる良いからまだ良かったけど、割と地獄絵図な感じ。

きっと、二人も先生が言っていたビームに当たってしまったんだろうな...

 

「ギャルのノーワンにやられちまって...今は、あの"おとぷん様"ってヤツにギャル修行受けてる。」

「あの人は?」

「"一河緒乙"。失踪していた一河の妹、らしい。」

「え、一河さんって妹さんがいたんですか?」

「ああ。...だいぶ、人が変わっちまったようだが。」

もう無理!...こんなの私の家族じゃない。返してよ、私の家族...!」

「角乃ちゃん!」

「追うな。そっとしておいてやれ。...妹にやっと会えたと思ったら、記憶を失ってギャルになっていたんだ。気持ちの整理は必要だろう。」

「記憶を、失って...!?」

 

そうか。一河さんも、僕と同じように大切な人を失っていたのか。

そして、やっと取り戻せたと思ったら記憶を失っていた、と。

彼女の心情は、察するに余りある。

 

「はぁ...何なん?あの人!って、うわぁ!...指輪落ちるとこだった。危うくバッタリいくとこだったし。」

「"ばったり"?」

「うち、子供の頃事故に遭ってさ。ずっと眠ってたんだよね...でも、この指輪のおかげで目覚めることができたんだし。手放すと、また元に戻っちゃうらしいんだけど。」

「それは...君も、難儀だな。」

「別に?だってうち今、楽しいもん!」

 

本人は楽しそうにやっているけれど、やっぱり家族からしたら辛いはずだよ...

 

「...ってアンタ、さっきは居なかったよね?」

「え?僕?」

「せっかくだからアンタにも、ギャル修行してやるし!」

「え、ちょっと待って!無理やり掴まないで!うわぁ〜〜〜!」

 

 

 

 

ノーワンが暴れている場所に向かうと、人々が次々とギャルの服装にさせられてしまっていた。

そして、僕はというと...

 

「うぅ...何で僕がこんな目に...」

「まぁいいじゃねぇか。似合ってるぞ。」

 

緒乙さんに無理やり、巻き髪のカツラ、3cmくらいあるつけまつげ、真っ赤な口紅、肩を出した派手なワンピースを着せられてしまっていた。

...人々を守るためとはいえ、あんまりだ!

 

「そこのギャル、そこまでだし!」

「ん?さっきの指輪の戦士たち?」

「さっきまでとは一味違うし。みんな!修行の成果、見せちゃって!」

「ああ!...アンタはあーしの、獲物だし!」

「...決め台詞までギャル風にしなくてもいいのでは?」

「「「「「エンゲージ!」」」」」

「スルーかい...エンゲージ。

 

<<<<クラップ・ユア・ハンズ!>>>>

<<センタイリング!>>

 

<ゴジュウウルフ!レオン!ティラノ!イーグル!>

<シンケンジャー!>

<トッキュウジャー!>

 

「いざ掴め、ナンバー、ワーーーーーーーーーーーン!!!!!」

「ゴー!ゴー!ゴジュウジャー!」

 

「キン!コン!キンコンカン!」

「友情捨てるな教科書捨てろ!唇プルいぜ、ギャルノーワン!世界をギャルで支配する~!」

 

「フレーーー!」

 

「ゴー!ゴー!ユニバース!」

「ケンカは売っても媚売らない!魂燃やすシンケンレッド、一河緒乙!みんな、おいで~!

 ...天下ゴメ〜ン!の、ナンバーワン!」

「「「「「「ギャル戦隊、参る!」」」」」」

 

「ナンバーワンバトル!レディー...ゴー!」

 

「あ〜しのギャル力に、ついてこれんの!?」

「みんな、いっちゃって!」

「...!ギャルパワー!」

「えっ!?」

「スマホが手元に...」

「フリック入力!どっちが速いか勝負だし!」

「この爪にも慣れたよ!『シャル・ウィ・ダンス?』」

「中学生にはお手の物!」

「なかなかやる〜!でもお先に、メッセ完成〜!」

「何!?」

「「「「うわぁ!」」」」

「スマホが爆発したぞ!?」

 

アイツ...ふざけているように見えて中々やるな!

 

「苦戦してるようだな、お前ら!俺様が、世直ししてやる!ハッ、ハァッ!」

「熊手さん!?」

「ちょっと待った!これはギャルバトル!せめて、ギャルポーズの一つでも取ってから戦えし!」

「え、ギャル!?えーと...こうか!」

「ブフッ!なにそれ、ウケるんだけど!それ、厳しいって!」

「うわぁッ!...俺としたことが!」

 

熊手さん...いきなり来たと思ったら珍妙なポーズを取って...

この前のカッコいい熊手さんを返して...

 

「ヤバい!想像以上のギャル力だし!」

「チョリーッス!」

「新たなロボ!?」

「アーイー部隊と共に〜、アイアイザー乗って〜、フッ軽のサーフ・メガ、参上!」

「かれぴっぴ、来てくれたんね!...さあ、勝負アリかな?」

「...待ちなさい!」

「一河さん...?」

 

ロボと援軍が到着し、絶体絶命のところに、一河さんが来てくれた。

...何故か、自前のギャルの服装を纏って。

 

「緒乙...あなたが教えてくれた。大切なのは、今を楽しむ気持ちだって。私、ギャルになる!

 今のあなたを、もっと知りたいから!」

「えっ...?」

「いやいやいや!それ、ギャルのつもりなん?詰め込みすぎてわけわかんないし!」

「え~?まあ~、そんなのどうでもよくね?だって私今、楽しいもん!

 ...緒乙と一緒に居られるから!」

「それ...!他人から理解されなくても、自分を貫く適当さとポジティブさ!それが!」

「ギャル、でしょ?...エンゲージ!

 

<クラップ・ユア・ハンズ!>

<ゴジュウユニコーン!>

 

「私の...私たちのギャルマインド、見せてやる!」

 

一河さんが吹っ切れたようだ。良かった!

...さて、あっちも対処しなきゃな。

 

「来い、テガソード!」

「出番だ、グーデバーン!」

 

<<アウェイキング!>>

 

想像力(イマジネーション)!トッキュウオー!

 

「「リングイン!超・人神一体...テガソードホワイトバーン!」

<トッキュウオー、完成いたしま〜す!>

 

「っておい、勝手に着いてくんじゃねぇ!」

「俺様の活躍シーンが足んねぇだろ?行くぜ!」

「僕も、お供しますよ!」

「「ハァッ!」」

「フゥ〜!」

「効いてない!?」

「俺ちゃんの盾はしごでき!あんたらの砲弾なんか、屁でもない!」

 

テガソードがミサイルを、トッキュウオーがフミキリケンの砲弾を、それぞれ放ったが全く効いていない。

 

「こういうときは!」

「「懐に突っ込め!」」

 

熊手さんと言葉がシンクロした。戦いのベテランと考えることが一致するのは、自分が成長している気がしてちょっと嬉しい。

 

「ゼロ距離で決めろ!」

「あぁ!」

「はい!」

 

「フミキリトッキュウショット!」

「テガソード!ハートブレイカー!」

 

<トッキュウジャー!フィニーーーッシュ!!!>

<ホワイトバーン!フルバースト!!!>

 

「お前らのほうがフッ軽かよ~!シャバ〜い!」

 

双方向からゼロ距離でビームを撃ち込む。さすがに耐えられなかったようで、相手もあえなく爆散。最近はトッキュウオーを活躍させてあげられてて嬉しい。

 

 

 

 

 

「緒乙、おかえり!これからよろしくね!」

「案外、アンタとも仲良くやれそう!」

「「フフフッ...」」

 

ロボから降りると、地上は既にカタがついていたようで、一河姉妹が仲よさげに話していた。

おめでとう、2人とも。

 

「きゃーっ、きゃっきゃっきゃっ!」

「はっ...!」

「アイツは、この前の!」

「ファイヤキャンドル...!」

「お前のその指輪ァ!俺の炎に馴染みそうだなァ!」

「うわっ!うっ...」

 

緒乙さんの手元からテガソードが落ち、エンゲージが解除される。

...あれ?確か緒乙さんは指輪がないと...

 

「思ったとおりだ...コイツは俺様のための指輪だぜェ!」

「返して!その指輪がないと、緒乙は!!!」

「そんな人間俺が知ったことかよォ!俺は力を手に入れる...エンゲージ!

 

<センタイリング!>

 

<シンケンジャー!>

 

「あっ...!」

「そんな!」

 

「きゃーっ、きゃっきゃっきゃっ!俺が!真の!シンケンレッドだぁッ!」




ここまで見ていただいて本当にありがとうございます。励みになります。
これからも応援よろしくお願いします。

次回は、本編22話・23話に主人公を介入させる予定です!お楽しみに!
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