あべこべ世界でも平和にLBXを遊びたい! 作:光のトオルちゃん
もうすぐだ……
「ふわぁあぁぁ~……どこだ、ここ?」
窓から差し込む朝日に目を細めながら、ゆっくりと身体を起こす。この場所は何処だろうか……明らかに昨夜まで寝ていたハズの自分の部屋ではない。
「乱れた浴衣、床一面が畳の広い部屋、敷かれた布団、そして月夜を眺めながらこっそり話し込む場所……広縁だったかな? これらの情報から考えるに、ここは旅館か?」
乱雑に投げ捨てられているオレのサラシに、少々湿った布団……どれも気になるが、一番気になるのは布団が三枚敷かれているということ……オレは誰かと泊まりに来ていたのか
「だが何故泊まりに来た記憶が無いのだろうか……まさか誘拐? いやいやいや、あべこべ世界なんだしジン君とかならまだしもオレはありえない。とにかくここは何処なのか知らないと」
くそっ、窓から辺りを確認してみればここは山奥か。部屋の中を探してみてもCCMとLBXは見当たらない……なんだここテレビもないじゃないか。こんな部屋でどうやって暇を潰せと……
「部屋中に変な甘ったるいようなイカ臭いような匂いが充満してるしよ、あー喉も乾いてきた。冷蔵庫の中身は……」
こういう旅館の冷蔵庫に入ってるやつって、後でお金取られる気がするけど……まぁそれより今は喉を潤さねば。小さい冷蔵庫を開けるとひんやりとした風が顔に当たって気持ちいい。
「マカのなんたらに、赤マムシうんたらかんたら……旅館に見立てたそういうホテルなわけ?」
流石に飲む気にならないな、洗面所で水を飲むことにしよう。まったくまだ中三のオレをこんなとこに連れてきやがって……いったい誰だ?
コツコツ……コツン……
「――足音だ。音の感覚からして人数は二人、オレの部屋に向かっているのか……ま、待て!まだサラシを巻いてないし浴衣も乱れたままじゃないか!」
「ふーっ、朝風呂ってこんなにさっぱりしたいい気持ちになるんだね~ジンくん。僕朝風呂って初めて入ったかもしれないや」
「それに名のある温泉旅館の大浴場、そこを貸し切っての朝風呂だからな。気持ち良さだって格別さ……朝食を食べ終わったら、今度はお姉様も誘って三人で混浴といこう」
「そうだね~!昨日はお風呂も入らず一日中だったから、お姉さんも入りたがってるだろうし……部屋の匂いも凄いかも」
「後で使用人に消臭剤を持ってこさせようか……戻ったよお姉様って、もう起きてたんですね」
あ、危なかった。伊達に何年もサラシ巻いてないからな、とっさに巻きなおせてよかった……これも汗か何かで湿ってやがる。
「ジン君とユウヤ君? まさか、この部屋に泊まっていたであろう残りの二人は君たちなの?」
「おはようございますお姉さん、流石に身体がべとべとだったので先にお風呂入ってきちゃいました」
「おはようございますお姉様、部屋に入りなおして思いましたが凄い匂いですね……しかも荒れ放題だ。直させるのを待つのも面倒ですし、別の部屋に移っちゃいますか」
「え、あぁ……うん」
お風呂上りなのか、ホカホカした身体を浴衣に包みながらやってきたジン君とユウヤ君。誘われるまま部屋から出て隣の部屋に……勝手に入っていいのかな?
「どうしましたかお姉様? あぁ、この旅館はお祖父様の持つ旅館でして、さらに言えば先日の功績も認めてもらえたので僕の旅館でもあります。今この旅館には僕とお姉様、ユウヤ君とその他使用人しかおりませんので……」
「ほんとジンくんのお祖父さんって凄いよね~。これからもっともっと有名になるだろうし、その有名になるための一押しをしたジンくんも凄い!」
「そんなよしてくれってユウヤ君。それにあの大会では僕とキミのどちらが勝っても、この楽しい未来は変わらなかったさ」
「あ、あの~……話の途中で申し訳ないんだけど、一体今のオレはどういう状況でしょうか……?」
楽しく談笑し始めた二人にそう聞くと……あ、浴衣がはだけて胸元が。じゃない!なんだか二人の目が前より自信に満ち溢れてるっていうか、捕食者側の目というか
「……三人で約束通り楽しい温泉旅行に来てる?」
「正確にはユウヤ君の湯治も兼ねて、だな。そもそもこうして起きれてること自体奇跡なんだぞ? それなのに昨夜は僕より激しく動いて……」
「あ、あははそれはごめんって。でもこうして身体もピンピンしてるし、精神状態だって医者のお墨付きさ!てか昨夜のことで言ったらジンくんもじゃないか!お姉さんなんか轢かれたカエルみたいに……」
ちょっと待ってくれ、昨日のオレは何をした?本当に何も覚えてないぞ……!だ、だが二人のセリフからしてまさか!!?
「ジン様、朝食のご用意が出来ました。お部屋までお持ちいたしましょうか?」
「ありがとう、お姉様は寝起きだし少し歩いて目覚めさせたいから広間の方で構わない」
「承知しました。先日のお部屋はこちらで片付けておきますので、心置きなくお楽しみください……」
「旅館の朝ご飯楽しみだな~!今日もいっぱいするだろうし、朝から沢山食べておかないと!」
「お姉様はまだ昨夜の疲れからか混乱しているようですし、食べながら話をしましょうか」
「これからどうなっちゃうんだろうな俺たち……」
「シーカーは俺たちがアルテミス出てる間にがっつりレイドされちまってたし、プラチナカプセルもメタナスGXも敵の手中。もうどうしようもないな」
「万事休すってやつね。ついでに言ったら郷田もあの日から見つからないし……」
アルテミス決勝戦から数日、俺とカズにアミの三人は気分が上がらないまま学校に来ていた。あそこで俺が勝ってさえいれば……!
「あんまりそう落ち込むなってバン、あそこでジンと一緒に戦わなければユウヤってやつも死んでたんだぜ?」
「確かに決勝では負けちゃったかもしれないけど、人の命を救ったことは事実よ」
アルテミス世界大会のバトルロワイアル決勝戦で……俺は負けた。あの灰原ユウヤが使うLBXジャッジをジンと一緒に止められたのはよかったが、その時の剣による一撃。まさか盾ごとアキレスの左腕を切り裂くなんて……
「アキレスの左腕の甲斐もあってか、エンペラーの一撃でジャッジは倒せたけど……流石に片腕じゃその後のエンペラーには勝てなかった」
「そもそも相手はサイコなんたらって言うハードウェアチート使ってたんだろ?それを考えればあのバトルはノーカンだぜ」
「そうそう!負けてもくよくよしてたら次に進めやしないっての!私たちにも出来ることはまだあるハズよ!」
「――それもそうだな!たとえエターナルサイクラーがイノベーターの手にあろうと、奪い返すだけだ!そのためにはまず父さんを見つけないと……」
ここからは時間との勝負でもあるな、イノベーターに破壊兵器を作られたら世界はおしまいだ。永久機関を積んだ兵器なんてそうそうできるものでもないハズ、作られてもその基地ごとだ!
「そういえばレックスは最近見たか?」
「ううん、アルテミスで会ってからは一切見てないわ。あの人がいないと学校終わりにコーヒー飲みにも行けないのに」
「ジンのやつはいつの間にか転校、郷田さんとレックスは行方不明……バンの親父さんも探さないといけないし、やること尽くしだなおい」
「だとしても俺たちでやるしかないんだ!」
「どうやら思い出したみたいですねお姉様」
「今日は昨日よりたっくさん楽しもうね!」
「ひっ……♡だ、誰か助けっ……!♡」
来週か再来週からはイナイレの新作にお引越しっ!新しく投稿する時はこっちも番外編で一話だけ更新して宣伝するので、お気に入りはそのままでお願いしますよぉ。どうせだから次回予告的なのも投下だあっ
目が覚めたらとある中学校の入学式だった!右も左も分からない俺は流れるままに陸上部に入るけど、実は男女比1:5のあべこべ世界だった!?でも俺の性癖は男の娘だから好都合、可愛い先輩に同じ男として近づいて……美味しくいただいてみせる!
次回、イナズマイレブン
『安価で男の娘の先輩にエッチなことしますw』
これが超次元サッカーだ!