あべこべ世界でも平和にLBXを遊びたい! 作:光のトオルちゃん
郷田ハンゾウ(♀)
身長|170cm
体重|60kg
髪型|ロングヘア―
装備|学ラン、サラシ、学生のズボン、下駄
スリーサイズ|B95、W70、H85
「あらよっと。河川敷まで来たが……バンったら無防備に寝転がっちゃってまぁ。この2050年の相互監視社会でなければ襲われてんぞ?」
楽しい女子会もほどほどに、バンの後を付けて河川敷までやってきていた。夕暮れに河川敷で寝転ぶ……んん青春って感じ。
「貴方が山野バン君であってるかしら?」
「え?まぁ、はい。そうですけど……?」
「よかった、ずっと貴方を探してたの。お願い少しでいいからこっちに来て話を聞いて!」
「ちょ、ちょっと急になんですか……!?」
――里奈さん、あんたこの世界でそれは即刻通報されてもおかしくないんやぞ……?
「まぁ未成年相手に声かけして橋の下に連れ込む行為自体は、元の世界でもそうか。バンなら通報しないと思うが……バンの警戒心の無さに助けられてますね」
原作通り里奈さんはバンにAXー00を渡せてるみたいで安心安心。そしてここからのオレの役目は……
「全く、あの女は何処に逃げたのさ!?」
「ぼ、ボス…俺もう腹減ってきちゃいました」
「もうヘットヘトで、歩けないです~」
この三馬鹿トリオの足止めくらいはしますかね。もしデクーに襲われた時にバンがケガでもしたら、これからの流れが狂っちまう。序盤も序盤だ、ちょっとの手助けは問題無いだろうしさせてもらおう……!
「あ、おいそこの痴女!この辺りでメガネをかけてて髪が長い、あと白い箱みたいなのをもった女を見なかったかい?」
「だぁれが痴女だおいコラ?」
「ひいっ!?ぼ、ボスこいつ明らかに番長って感じの女ですぜ!」
「喧嘩売ったら返り討ちにされるやつです……!」
「アホっ!大の大人がガキ相手にビビってんじゃないわよ!それで?結局見かけたのか見かけてないのかどっちなんだい?」
「はぁ……ちょうどオレの真横を走り抜けてったよ。オレと話して時間を無駄にしてる内に、もっと遠くに行ってるだろうな?」
名前は忘れたが、確か真ん中のムチムチボディの女は衛星をハッキングできる腕前じゃなかったっけ?イノベーターは追う奴の人選ミスをしていると思われるが……で、そろそろ里奈さんは逃げたか――
「そ、それでねバン君……♡お姉さんのことを助けてほしいのよ……♡」
「助けるって一体何をすれば……?」
「簡単なことよ♡お姉さんね、『いたいけな少年にキスされないと死んじゃう病』にかかってて……♡一日一回はキスしないとダメなの♡それでもう日が暮れるじゃない?♡頼めるのは貴方しか……」
――信じたオレがバカだった!アミちゃんでさえアレなんだからな、研究詰めの年増の性欲を甘く見てた……!
「ちっ、それなら早くいくよお前r
「ちょっと待ったぁ!!!」
ええい急に叫んで何!うるさいよ!?」
「よくよく考えたら、アンタらみたいな仮面を付けた不審者を見逃すのもどうかと思ってなぁ!?いっちょ叫んで喝入れてやろうかとねぇ!?」
「ひ、ひぃい……やっぱり女怖いよぉ……」
「今すぐ故郷に帰りたい……」
「あれは郷田か?どうして河川敷に……」
「ハッ、危ない危ない。それじゃあバン君、絶対にその箱は貴方が開けて中身を取り出すのよ?今はこれ以上は話せない……私があいつらを引き付けるからその間に!」
「ちょ、ちょっと待って下さい!あぁ……」
くそッもっと穏便に済ませられるハズだったのに……!歴史の修正力ってやつなのか?ここからどうする……!
「あの女ですよボス!向こうの橋に!」
「隠れてやがったのか!さっさと追うよ!」
「「ラジャーッ!」」
三馬鹿は律儀に里奈さんを追いかけていき……バンはオレの方向に走ってくる。おそらく後を付けられちまうが、ここは一緒にバンの家に逃げ込むか!
「行くぞバン!話は走りながら聞く!」
「た、助かったよ郷田!早く行こう!」
「助かったよ郷田、俺一人だったらアイツらから逃げ切れたかどうか」
「ははっ気にすんなって!それに、オレが居なくたってバンは一人で逃げきれてたさ……」
あれから俺と郷田は無我夢中で家まで走りぬいて、二人でケガすることなく帰宅できたんだ。本当頼りになる人だよなぁ……
「ふぅ……郷田、よかったら上がっていってよ。お茶くらいは出すからさ?」
「え? いやお前……いくらオレが女らしくないガサツなヤツだからって、男が軽々しく女を家に上げるのは危ないことなんだぞ?」
「? 何言ってんだよ、夜も更けて来たってのに一人で帰る方が危ないだろ? それに俺は郷田はガサツだなんて思ったことないし。気配りのできる優しい人だと思う」
「バッ……!そ、そういうことを澄まし顔で言うなよまったく!そこまで言うなら上がっていくけど……」
父さんが言ってたからな。『バン、女性には優しくして沢山褒めてあげるんだぞ? 確かに世の中はちょっと困った女性が多いのは否定できないが……だからって男が高圧的になっていいわけじゃない。もし仮になってみろ?その日の母さんと言ったら……あ、いいいつから聞いてたんだい?』
「あの日の夜は、ちょっとうるさかったっけ」
「どうしたバン?あぁそうだ、お茶は後でいいからまずはその箱を開けてみないか?」
「そうだね、俺も中身が気になってたところ!爆弾とかじゃないといいけど……」
そういえば母さんはまだ帰って来てないみたいだ。もし夜に女の子を家に上げてるのがバレたらどうなるか、でも母さんに郷田の話はちょくちょくしてたし、大丈夫かな……?
「世界を救う鍵、俺が持ってるべきもの……あ、LBXが入ってたのか。AXー00?どこのメーカーだ?」
『ユーザーニンショウ、カイシ』
「うわっ!?な、なんだ認証って!?」
『ユーザーカクニンチュウ、ニンショウカンリョウ。シヨウガ、キョカサレマス』
「……? な、なんだったんだ今の」
LBXから謎のスキャン?みたいな光も収まり、おそらく操作を受け付けるようになったみたいだ。装甲は薄そうだけど、初期フレームにはこだわらない製作者なのかな?
「おいバンこの説明書読んでみろよ。きっと最新型のLBXだぜこりゃ!」
「え、本当!?俺にも見せて見せて!」
郷田に身を寄せて、一緒に説明書を読もうとした瞬間。
バァンッ!ダダダダダッ!
「――! 伏せろバン!こっちだ!」
ふにゅん♡郷田の豊満な胸に顔を包まれながら、ソファの裏に隠れる。結構いい匂い……じゃなくて!一瞬見えたけどあれはLBXか?どこから家に入ってきた……!?
「バン、どうやらあいつらはお前のLBX目的で入って来たみたいだぜ?」
「そうみたいだな……人の家に勝手に入ってきて泥棒まで、そんなのさせてたまるか!」
CCMを手に取りとり、ボタンを操作してみる――よしっ動くぞ!ぶちのめしてやる!
「オレたちもいくぜハカイオー!バンはとにかく動き回って敵をかく乱!オレは二体やるから一体は頼んだぞ!」
「任せといてくれ郷田!」
敵のLBXの赤い一つ目が怪しく光るが……こっちは毎日特訓してるんだ!怖くなんかないぞ!
CCMの画面は俺の指先の動きを一切の遅延なく、瞬時に反映してLBXを動かしてくれる。しかもいつも使ってる店長のより反応速度がいい!カスタマイズ無しの初期状態でこの性能か……!
関心している間もなく敵のLBXの一体が、獲物にとびかかる獣のようにソファの上から飛び降り攻撃……!カウンターで貫いてやる!
ガギャンッ!と金属が金属を貫く鈍い音がして、敵のLBXを爆散させる。床や壁に黒い焦げ跡がついて、片付けの時は手間取りそうだな……
「郷田!こっちはやった!そっちは――」
「もう終わってるぜバン。伊達に番長はってないんでな!」
郷田の方を見てみれば、そこには自慢のハカイオー立っているだけだった。俺が一体やるうちに二体撃破なんて……
「だけど……アイツらやたらめったら銃を乱射しやがって。すまねぇバン、おまえん家結構ボロボロに……」
「ま、まぁ大丈夫だよ!とりあえず母さんが帰ってくるまでになんとか掃除を――うわっ!」
部屋中荒れたせいか、立ち上がろうとした拍子に足がもつれて……郷田に倒れかかってしまう。いつもの郷田なら軽く受け止められただろうけど、片手がCCMで塞がってるのもあってか一緒に床に倒れ込む。
「ごめん郷田!ちょっと足がもつれちゃって……」
「そ、それは分かってるから、えっと……胸から手を放してもらってもいい、かな……?」
俺の両手は郷田のサラシで巻かれただけの胸をがっしりと掴んでいて……柔らかく、指が沈み込むような感触はずっと揉んでいたくなるような……
「ただいまー。ごめんねバン、色々買ってたら今日は遅くなっちゃったのよ……って」
「「あっ」」